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タバコ

タバコ

少し洒落たイタリアンレストラン。

「お酒、何飲めます?僕はなんでもいけますよ。」
「私も、なんでも大丈夫。お店の料理的にワインかな。」

私と彼は、ワインを片手に
少しずつ盛り付けられたサラミやチーズを
ゆっくりと味わいながら食べている。

目の前に座っているのは、
1つ年下の男の子。
10年以上前に付き合った、元カレだった。

付き合ったと言っても、
ほんの数ヶ月連絡を取り合っただけで、
デー

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「愛情をもらうことに対する慣れ」

「愛情をもらうことに対する慣れ」

人間という生き物はとても不思議で面倒くさい生き物です。

自分の人生においてどうでもいいような人、
その瞬間しか会うことの無い、
誰かも分からない、
嫌な言い方をすれば何処の馬の骨かも分からない人に、
沢山沢山、ほんとに沢山気を遣って生きています。

小道ですれ違う自転車に道を譲ったり
譲られて会釈してみたり

電車ではなるべく場所を取らないように小さくなってみたり
申し訳なさそうに電車を降りてみ

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タッちゃんとキッチン【 #本棚の二列目*宣伝部 水野】

タッちゃんとキッチン【 #本棚の二列目*宣伝部 水野】

他人の「本棚」を見るのって、すごく楽しくないですか?

その人を形作った小説やマンガやビジネス書――様々な「本」が詰まっている本棚を見るだけで「この人はこういう人だったのか~」と再発見できる気がします。
そして、あんまり見せたくない「偏愛本」を、本棚から発掘するのも大好きです。

本棚にどーんと飾る「よそいき」の本じゃないんだけど、大好き。いや、人に見せるのは恥ずかしいんだけど、見せたい思いもちょ

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【ヤバイ】手塚エロティシズムの傑作「奇子」!タブー連発の伝説の衝撃作を解説。

【ヤバイ】手塚エロティシズムの傑作「奇子」!タブー連発の伝説の衝撃作を解説。

今回は手塚治虫の中でも
伝説級のトラウマ的裏手塚の傑作「奇子」をご紹介いたします。

この作品においては「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」のような
日本を代表する児童マンガの面影はこれっぽっちも感じません。
むしろ真逆、
とても同じ作者が描いたとは思えない驚愕の人間ドラマが描かれています。

あまりの過激さに、これR指定はないけど大丈夫なの?
って思いますけど
まぁないからいいんでしょう(笑)

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引き算の美のDNA

引き算の美のDNA

お魚模様の縄文土器です。
まるでイタリアやスペインの港町の食堂で使われていてもおかしくないような、こなれた感じのデザインの魚が施されています。

魚影文土器
縄文時代中期
浅鉢 高さ14.5㎝、口径44.0㎝
神奈川県厚木市恩名沖原遺跡
あつぎ郷土博物館

写真では見えませんが、2匹のお魚が対に配置されています。

お魚のフォルムは大胆にデフォルメされているように思えますが、よく見ると骨や鱗のよう

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締め切りが文化を作る

締め切りが文化を作る

今回は、モノを作る人にとって大切な「締め切りが文化を作る」という内容で書いていきたいと思います。

この記事を書こうと思った時に、ソフトバンクのCM「犬のお父さん」が生まれたキッカケを思い出しました。

ものすごくアイデアを練って決まったCMみたいに思えますけど、実際は、

CMの納品まであまりにも時間が無く、事務所通してタレントさんを起用していたら間に合わなかったので、犬を起用した。

そんな話

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ジブリ宮崎駿作品は、なぜ「庭」が異世界との接点なのか。ガーデン雑誌編集者が読み解く

ジブリ宮崎駿作品は、なぜ「庭」が異世界との接点なのか。ガーデン雑誌編集者が読み解く

大学を出て編集者として働き始めた私が配属されたのが、作庭家の庭を紹介する雑誌だった。日本各地のガーデンデザイナーが作った庭を巡るうち、庭について深く考えるようになった。そんなとき、ふと、卒論のテーマにした宮崎駿のジブリ作品が頭に浮かんだ。庭というと花いっぱいの花壇やバーベキューを楽しむデッキを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。庭はもっと深くて広い。人間そのものと言える。ガーデン雑誌を担当する

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「他人の期待に応えればいい」という絶望的な諦めの件

「他人の期待に応えればいい」という絶望的な諦めの件

「他人の期待に応えればいいんだ。自分の意思なんてどうでもいい」

そんな絶望的なあきらめを持って生きている人へ、すっごく耳の痛いおはなし。

株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。

前回の記事はこちら💁‍♀️

啓蒙の金曜日、予定を変更して「他人の期待に応えてればいい」という内容について扱います。

いや、前回告知した内容の記事はほぼ完成してるんですわ。

でも、いまこの

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傷つかないことが理想だと確信していた私たちへ

傷つかないことが理想だと確信していた私たちへ

子「すりむいて痛い…」

親「小さい傷だから痛くないって!」

そんな、痛いつらいキツいといった感情をムシすれば波風なく生きていけた、子ども時代。

大人になっても「上の人の言うとおりにすれば」文句を言われない、

はずでした。

えっ?なんで自分について自分で考えて身を守るなんてことしないといけないの?

株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。

前回の記事はこちら💁‍♀

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「自傷行為やめたくない」それは生きるための安心だから

「自傷すると、安心するんだよね。」

そんなことば、どこかで聞いたことありませんか?

株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。

今回はめちゃくちゃ攻めます。

うつに寄り添ううつヌケハック、ネタは自傷行為です。

(※この特集書いてたら流れが勝手にこっちになった)

弊社イメジンは私のことを信頼してくれて「日野さんは(社内憲章の)300年理念のことを100%理解している」「

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