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不妊治療、体外受精の現実



2年ほど前から僕らは不妊治療専門のクリニックに通っていた。


不妊治療というは、まずはとにもかくにも『検査』が大切になってくる。


というのも、不妊の原因は、『分かっていない部分が多い』のだという。


なので、僕ら夫婦は最初に1人ずつ検査を行った。


そしてこの検査は保険が効かず、『自費』なので、支払いのときに表示される金額を見て驚いた。


『いや、もう家賃じゃん…』


僕らの口から、ため息が漏れる。



それからしばらくの間は投薬、エコー、検査、そしてまたその『投薬結果』を見て、異変があるところの部分に対して、新たな投薬を開始するという感じだった。


その間にも僕ら夫婦はウォーキングを始めたり、食生活や日常生活を見直したり、サプリを摂取したりと、できることは何でもした。


しかしその通院を続けて1年間の間も、残念ながら僕らは自然受精をすることができなかった。



それから体外受精の方向に切り替えてからの支払いは、想像を絶するものだった。


『これ、新車1台買えちゃうね…』


冗談で言ったつもりだけど、費用の合計金額にはとても驚いた。


この時にあらためて、不妊の辛さは身体的、精神的、そして経済的に辛いものだと思い知らされたのだった。


この場を借りて、僕は国の偉い人に伝えておきたいことがある。


こんなにも辛い思いをしながらも子どもを待ち望んでいる人たちを、なぜもっと助けてくれないのかと。


もちろん国も何もしていないわけではない、というのは僕らも知っている。


でも、これからの国を支える大切な子どもたちに、もっと優しくして欲しい。


そう切に願う。

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