色とりどりのこの世界
僕らは初めて授かった、ちいさなちいさな命を失うことで、この生きている世界の深い悲しみの『色』を知った。
あの時は世界を憎み、運命を呪うような灰色の世界にいたけれど、少しずつ、少しずつ時間が経つにつれて、また自分が見える世界に色が戻ってきたように感じる。
人生は何が起こるかわからない。
もしかしたら、またおこちゃんに出会うことができるかもしれないし、もしかしたらそれは『違う形』で出会うことになるかもしれない。
あまり考えたくないけれど、もしかすると僕らの方が『おこちゃんの元に行く可能性』だって無くはない。
本当に、人生なんて何が起こるかわからないからた。
…でも、ひとつだけ僕らが信じてる『物語』がある。
それはどんな形であれ、必ず『僕らがおこちゃんとまた会える』という事だ。
そう考えていれば、僕らはこれからも笑顔で前に進んでいくことができる。
悲しい、悔しい、苦しい、嬉しい、楽しい、ワクワク、本当にたくさんの『色』を知ることで、僕らの人生はとても色鮮やかな素敵なものになったのだから…。
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