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2020年11月の記事一覧
そろそろ語ろうか(其の参)ー前編
2002年11月26日、都内ホテルの控え室。
合併発表記者会見まであと十数分。
一発で決めなければならない。
当時のスクウェアに対する世間の印象は「映画の失敗で破綻に瀕した会社」。
誰しも「救済合併」と書きたがる。何を話そうがこの見出しになるに決まっている。
第一声の一文だ。
TVも入っている事を逆手にとれ。意味のある第一声ならペーパーメディアも引用せざるを得ない。
記者全員が容易に記憶でき
フクシマからの報告 2020年秋 伝承館の中に本物の原発災害はない その外側で10年近く無人の双葉町 廃墟の街を歩いた写真ルポ
これから数回にわけて、福島第一原発事故直近の被災地の報告を書く。
まずは福島県双葉町から始めようと思う。理由は次の通りだ。
1)双葉町は福島第一原発が立地する地元である。
2)直近であるだけに、2011年3月11日に強制避難が始まり、翌12日午後3時半ごろ全町民7134人が町を離れた。それ以来、帰ってきた住民は2020年11月現在もゼロである。
3)町の面積のわずか4%だけが、2020
コロナ禍、医療の現場に広がるクラウドファンディングの支援の輪
クラウドファンディングREADYFORを通じて今、新型コロナウイルスの影響を受けた医療の現場への支援の輪が広がっています。
コロナ禍、医療の現場でクラウドファンディングがどのように活用されているのか。その実例をご紹介します。
病院運営を継続し、医療従事者を守るために台東区上野にある永寿総合病院は、新型コロナウイルス院内感染の影響で、運営継続の危機を迎えていました。医療従事者たちは、家にも帰れず
書評: PIXAR (ピクサー) - 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話。ストーリーの彩り豊かなビジネス小説
今回は書評です。
PIXAR (ピクサー) - 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 という本をご紹介します。
この記事でわかること・本書の概要
・著者の仕事への向き合い方
・ストーリーの彩りを豊かにする人間描写
・スティーブ・ジョブズの人間像
この本は、おもしろくて一気に読めました。
今回の記事では、本書の簡単な概要と、具体的にどんな視点でおもしろく読めたかを書いてい
『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』本文公開⑦
前回の大統領選の年の6月、全く無名の男性が書いたメモワール(回想録)が刊行され、大ベストセラーとなりました。J.D.ヴァンス著『ヒルビリー・エレジー』です。なぜこの本が注目を浴びたかといえば、トランプ大統領の主要な支持層と言われる白人貧困層=「ヒルビリー」の実態を、当事者が克明に記していたためでした。それから4年、大統領選を前に再び本書がクローズアップされています。11月24日には、ロン・ハワード
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