ばる|専業読書家(人文学)

年間365にち本を読み、人文系の書評をたくさん書きます。 東大理系修士→某ITでPdM/事業プロデューサーとして1,000億円規模の事業統括等して10年で退職。4歳の娘をコロコロ転がしながら、人文知を追い求め、社会・事業と繋げる思索をしています。もうすぐ30代中盤。

文庫クセジュで読む決定的入門書~『ベルクソン』J・L・ヴィエイヤール=バロン

ベルクソン入門書はさまざま調べたが、本書が最良との声が多く、手にとった。この孤高の哲学者の思考の足跡を丹念に追い、主著で展開される淀みなく明晰な思想を順を追って…

ギリギリアウトの生きやすさ~木ノ戸昌幸 『まともがゆれる』

―常識をやめる「スウィング」の実験 障害者支援のNPO『スウィング』を営む著者が、まいにち施設の入居者たちと一緒に巻き起こしている様々な取り組みや事件などを、面白…

"音は止むが、響は消えない"~詩聖『タゴール詩集』

目を閉じれば、花の香がはるか遠い大地に漂い、魅惑的な笛の音が月下に響いてくる。 王よ、あなたは路傍で私に笛を吹かしめるために私をお呼びになったのですね。 声なき…

そうだ、選挙行こう~保守の聖典『フランス革命の省察 』を新訳で

副題:「保守主義の父」かく語りき 訳:佐藤健志(新訳版) 岩波の全訳版を読んでいないが、明快で生き生きとした現代語訳で、尋常じゃないほど読みやすい。おそらく全訳…

哲学史の不滅の金字塔~アリストテレス『形而上学<上>』

哲学史に燦然と輝く大著で、「存在」「実体」「本質」を扱う形而上学の学問としての始まりの書。バラバラな論文や講義ノートを一冊にまとめた、全14巻から成るもので、岩波…

2020年前半の人気書評ベスト6!~名著との出会いを振り返る

2月下旬からnoteを始め、はや4ヶ月となりました。その間、かなり高頻度で書評記事を書き続けてきましたが、予想していた何倍も何十倍も、みなさまにたくさん読んで頂き、ス…