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世界史&日本史、世界&日本をつなぐ公立高校教員。 通訳案内士(英語)。歴史を深く、わかりやすく翻訳。まずは総目次からどうぞ → https://note.com/sekaishi/n/nf718813a5362

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  • ”国際系” note まとめ

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【全文無料】総目次 世界史/日本史のまとめ

基本コンセプト  昔と今を、今と未来をつなぐ。  世界の中の日本、日本の中の世界をつなぐ。  世界史を26ピースに「輪切り」にし、 深く、たのしく、わかりやすく”翻訳”する。 コンテンツの一覧【1】ゼロからはじめる世界史のまとめ(世界史×ゼロから) 【2】同時に学ぶ! 世界史と地理(世界史×地理) 【3】世界史のまとめ × SDGs(世界史×未来) 【4】"世界史のなかの" 日本史のまとめ(世界史×日本史) 【5】世界史の教科書を最初から最後まで(世

    • 国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【中国史ほか編】

      国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読むことのできる日本の「中国史」ならびに「東部ユーラシア」的な地域枠組みを念頭に朝鮮、チベットやモンゴルなどの中央ユーラシアに関連する歴史家の一覧をまとめた。 1950年代から1980年代頃までに活躍した東洋史学者が中心。考古学者、現代については政治学者も一部含めた。 共著・共編著などの場合は、筆頭者あるいは重要とみなした著者の項目に分類した。 児童書、「こぼれ話」や「雑学」系の書籍、教科書・学習参考書類なども含めた

      • 国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【西洋史】

        国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読むことのできる日本の西洋史家の一覧をまとめた。 1950年代から1970年代頃までに活躍した西洋史学者が中心。 共著・共編著などの場合は、筆頭者あるいは重要とみなした著者の項目に分類した。 「こぼれ話」や「雑学」系の書籍、教科書・学習参考書類はおおむね割愛した。史論やエッセイについては含めてある。 無数にある唯物史観的な著作の多くは割愛した。 随時、追加する(初版は2024/06/01時点、2024/06/02

        • 国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【東洋史・海外翻訳書】

          上掲の東洋史編 このほど新規に搭載される以前からあったものも含みます。 おおむね20世紀後半以降の著作が中心。日本人研究者の手による著作が中心なので、翻訳書に目ぼしいものは多くない(隔世の感があるものが多い)。 適宜翻訳者を記した。 古代オリエント史はこちらに記載した。 随時追加します(2024/05/25) アミール,アリ ・アミール・アリ 著 ほか『回教史 : サラセン権力の興亡並にアラビア民族の経済的社会的知性的発展の概述』,原書房,1974. 国立国会図

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          SDGsは、誰がどうやって決めたのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第4回

          SDGsは「欧米の白人たち」が決めた?  「SDGsは "欧米の白人" が決めたもの」という言説がある。  それって、本当なのだろうか?  今回は「SDGsは、誰がどうやって決めたのか?」という3つ目の問いについて、策定時の経緯をふりかえりながら考えていくことにしよう。  とくにクローズアップするのは、OWG(オープンワーキンググループ)と、政府間交渉の過程だ。  両者のなかでどのような議論がもちあがったのかをみることで、SDGsへの理解を深めていきたい。 策定のプロセ

          SDGsは、誰がどうやって決めたのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第4回

          国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【西洋史・海外翻訳書】

          @MasakiUetaさんを承け、歴史学系の書籍を作成してみました。 このほど新規に搭載される以前からあったものも含みます。 おおむね20世紀後半以降の著作が中心。 随時追加します(2024/05/21。2024/06/05 トインビーなどを追加。) アードーズ,リチャード リチャード・アードーズ 著 ほか『大いなる酒場 : ウエスタンの文化史』,晶文社,1984.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1218

          国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【西洋史・海外翻訳書】

          MDGsは、SDGsと本当はどういう関係にあるのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第3回・後編

          コロンビアはなぜSDGsを提唱したか  前回紹介したように、SDGsを提唱したのはコロンビアの外交官、ポーラ・カバジェロだ。  ことの始まりは2010年にさかのぼる。  国連がMDGsの時期開発目標を策定するため、リオ+20(国連持続可能な開発会議)という国際会議を2012年6月に開催することを決めた。  その準備のため2010年秋、各国政府に国連調査団がおくられた。これに対応するため、コロンビア政府が外務省経済社会環境局の新局長に任命したのが、カバジェロだった。彼女は「持

          MDGsは、SDGsと本当はどういう関係にあるのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第3回・後編

          【ニッポンの世界史】#36 世界史が語る国際政治や文明の衰亡:高坂正堯と塩野七生

          世界史化する時事論壇  1980年代以降、論壇誌や政府関係の刊行物、ビジネス系の雑誌に引っ張りだことなった女性がいます。  小説家・塩野七生(1937〜)です。  たとえば1989年に安田信託銀行調査部の発行した刊行物に塩野のインタビューが載っています。    もちろん塩野は国際政治の専門家ではありませんし、歴史学を修めたわけでもありません(先行は池田理代子とおなじく哲学)。本人がアイデンティティとするように、彼女は西洋をモチーフとする物語を編む作家です。  少し前の時代

          【ニッポンの世界史】#36 世界史が語る国際政治や文明の衰亡:高坂正堯と塩野七生

          MDGsは、SDGsと本当はどういう関係にあるのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第3回・中編

          貧困撲滅のための「ビッグプッシュ」  さて前回は、第二次世界大戦後の国際開発規範の変遷が、1980年代に市場メカニズムを重視した構造調整プログラムが貧困を拡大させたことへの反省から、1990年代に「人間開発」の重視に舵が切られ、2000年代初めのMDGsに至って次の3点の要素を持つに至った、ということを確認した。  途上国の貧困撲滅を掲げ、MDGsの旗振り役を担ったのは、世界銀行のエコノミスト、ジェフリー・サックス(1954〜)という人物だ。  彼は次のように論じる。

          MDGsは、SDGsと本当はどういう関係にあるのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第3回・中編

          MDGsは、SDGsと本当はどういう関係にあるのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第3回・前編

           前回は「持続可能な開発」概念がどのような経緯で生まれたのかという問いに対して、その背景に途上国と先進国の対立や、その後の新興国の台頭といった国際社会の激変が関わっていたことを確認した。  今回は2つ目の問いである「MDGsは、SDGsと本当はどのような関係にあるのか?」について、考えていきたい。 MDGsとは何か  MDGs(エムディージーズ)とは「ミレニアム開発目標」の略称で、ミレニアム総会で採択されたミレニアム宣言と 1990 年代に連続して開催された会議での国際的

          MDGsは、SDGsと本当はどういう関係にあるのか? 【SDGsとは一体、何だったのか?】第3回・前編

          【国内 "世界史" 観光500選】 記録的円安なんて吹き飛ばし、ニッポンの「世界史」を歩こう!

           コロナ禍も明け、海外に出かけようとせっかく思い立ったところにふりかかる記録的円安…。これから夏にかけてどのように推移するかは不透明ではありますが、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。  では、日本国内で海外を味わうことはできないのでしょうか?  いえ、そんなことはありません!  「世界史」をキーワードに掲げて視点を変えてみれば、日本全国津々浦々、さまざまなところに海外の人や出来事とのつながりは潜んでいます     いや、「世界史」と「海外」は別物じゃないか

          【国内 "世界史" 観光500選】 記録的円安なんて吹き飛ばし、ニッポンの「世界史」を歩こう!

          【SDGsとは一体、何だったのか?】第2回「持続可能な開発」概念のルーツはどこにある?

          *** 【連載第2回】「持続可能な開発」概念のルーツはどこにある? 1SDGsから何を連想する?  みなさんは「SDGs」と聞いて、どんなことを思い浮かべるだろうか?  ある人はSDGsとは「エコ」のことだと考えるかもしれない。レジ袋削減や気候変動対策が、生活と大きな関わりがあることも大きいだろう。  またある人は差別をはじめとする社会問題の解決や「多様性」のことを、またある人は、まちづくりや地域おこしのことがSDGsなのだとイメージするかもしれない。世界の貧しい人を

          【SDGsとは一体、何だったのか?】第2回「持続可能な開発」概念のルーツはどこにある?

          【ニッポンの世界史】#35 進む「世界史離れ」:文化圏学習・ナチカル・共通一次

           これからいよいよ「ニッポンの世界史」にとってきわめて重要な1980年代に足を踏み入れます。  この10年を通して、世界史にいかなる意味がつけ加わり「世界史必修化」に至るのか。  ”公式” 世界史と ”非公式”世界史の輻輳を追うことで、経緯を浮かび上がらせていきます。 「文化圏」学習の徹底:1978年度指導要領改訂  そのためにまずは "公式" 世界史の動向から確認していきましょう。  1970年度の学習指導要領改訂で導入された「文化圏学習」は、古代文化につづく時代を、

          【ニッポンの世界史】#35 進む「世界史離れ」:文化圏学習・ナチカル・共通一次

          SDGsとは一体、何だったのか?【世界史でよむSDGs】はじめに

          いまや日本のSDGsは、空虚な「記号」である  2015年に採択されたSDGs(国連持続可能な開発目標)は、スタートしてから早9年目を迎えようとしている。  SDGsの実施年限は2030年だから、まだあと6年ちょっと、残されていることになる。  にもかかわらず「SDGsとは一体、何だったのか?」などと問うのは、ちょっと時期尚早ではないかと思われるかもしれない。  最初に筆者の立場を明確にしておけば、日本におけるSDGsはすくなくとも本来の趣旨に沿った受容には失敗している

          SDGsとは一体、何だったのか?【世界史でよむSDGs】はじめに

          【ニッポンの世界史】#34 1970年代のまとめ

           これまで1970年代に多くの回を費やしてしまいました。  それも無理はありません。  こうやってみてみると、1970年代の「ニッポンの世界史」には、これまでになかった多くの新しい要素がつけ加わり、そうした「転回」こそが、1980年代以降の転回に大きな影響を与えることとなるからです。  以下に整理しておきましょう。  たとえば ①文化圏学習は、比較文明論、国際化言説を通してビジネス教養的世界史へ。  ②マルクス主義批判(政治・経済史偏重)は、実証主義や社会史への関心

          【ニッポンの世界史】#34 1970年代のまとめ

          【ニッポンの世界史】#33 地政学化する世界史:キッシンジャー・『悪の論理』・高坂正堯

          2010年代の世界史ブーム  連載の第1回で、2010年代以降の世界史の一般書のトレンドに、(1)データベースとしての世界史、(2)文理融合的な世界史、そして(3)世界史のなかの日本史があると書きましたね。  この連載をお読みの方ならば、「おすすめの世界史の本」ということで手にしたことがある人も少なくないのではないかと思いますが、ここでのわたしたちの目的は、これらの書籍の内容をレビューすることにあるのではありません。  2010年代以降の一般向け「世界史ブーム」という状況が

          【ニッポンの世界史】#33 地政学化する世界史:キッシンジャー・『悪の論理』・高坂正堯