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【ニッポンの世界史】#37 湯浅赳男の世界史的想像力:ブローデル・梅棹忠夫・ウィットフォーゲル
この連載は主に「戦後」の「ニッポンの世界史」を対象としているが、戦中の見逃せない議論として「京都学派」の世界史をとりあげた(その1、その2)。日本を世界史のなかにどう位置付けるか。これは一筋縄ではない問題だった。東アジアを、そしてアジアの位置付けを、矛盾することなく位置付ける試みは、結局のところ成功しなかった。
失敗は戦後日本に申し送りされることなく忘れ去られるが、「世界史を描きたい」という
国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【西洋史】
国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読むことのできる日本の西洋史家の一覧をまとめた。
1950年代から1970年代頃までに活躍した西洋史学者が中心。
共著・共編著などの場合は、筆頭者あるいは重要とみなした著者の項目に分類した。
「こぼれ話」や「雑学」系の書籍、教科書・学習参考書類はおおむね割愛した。史論やエッセイについては含めてある。
無数にある唯物史観的な著作の多くは割
国立国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読む歴史学書籍【東洋史・海外翻訳書】
上掲の東洋史編
このほど新規に搭載される以前からあったものも含みます。
おおむね20世紀後半以降の著作が中心。日本人研究者の手による著作が中心なので、翻訳書に目ぼしいものは多くない(隔世の感があるものが多い)。
適宜翻訳者を記した。
古代オリエント史はこちらに記載した。
随時追加します(2024/05/25)
アミール,アリ
・アミール・アリ 著 ほか『回教史 : サラセン権力の興亡
【ニッポンの世界史】#34 1970年代のまとめ
これまで1970年代に多くの回を費やしてしまいました。
それも無理はありません。
こうやってみてみると、1970年代の「ニッポンの世界史」には、これまでになかった多くの新しい要素がつけ加わり、そうした「転回」こそが、1980年代以降の転回に大きな影響を与えることとなるからです。
以下に整理しておきましょう。
たとえば ①文化圏学習は、比較文明論、国際化言説を通してビジネス教養的世