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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2022年8月の記事一覧

ギターロックのすべて〜Base Ball Bear×ASIAN KUNG-FU GENERATION@2022.8.26 Zepp Osaka Bayside

ギターロックのすべて〜Base Ball Bear×ASIAN KUNG-FU GENERATION@2022.8.26 Zepp Osaka Bayside

伝説の夜だった。Base Ball Bearが今夏開催した対バンツアー「I HUB YOU 3」、その大阪公演に招かれたのがASIAN KUNG-FU GENERATIONだった。ともに下北沢のギターロックシーンでの出自からは20年以上、メジャーシーンを駆け抜けて15年以上のキャリアを持つ2組。互いへの同志としてのリスペクトとその歩みをこれでもかと見せつけるステージングは何もかもが素晴らしく、ずっ

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2022年8月に観たお笑いライブ(翔GP/デルマパンゲ×コマンダンテ)

2022年8月に観たお笑いライブ(翔GP/デルマパンゲ×コマンダンテ)

8.7 翔GP

大阪へ講習会ついでに初めてよしもと漫才劇場に行った。この日は2ヶ月に1回行われるバトルライブ。劇場に所属する芸歴9年目以下の芸人たちが劇場出番をかけて4分ネタで戦い、上位メンバーは出番確約、下位メンバーは更にこのバトルライブに出るためのオーディション組になる、、というかなり過酷なライブ。しかもライブは31組が出演。コロナ欠場で11組が休んでたんで本来は42組。観る側もだいぶハード

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8.20 TREASURE05X 2022@名古屋DIAMOND HALL

8.20 TREASURE05X 2022@名古屋DIAMOND HALL

毎年8月から開催されているサンデーフォークプロモーション主催の夏イベント。愛知の夏の風物詩とも言えるシリーズライブで毎年9月頭のラグーナビーチでの野外フェスに至るまで、ライブハウスにて様々な形態で公演が打たれている。今回はDIAMOND HALLで行われた8組による1デイイベントに参加。オールスタンディングで1日中なのでところどころ休憩を挟んだけど6組はしっかり見ることができたのでその感想をズラリ

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今週配信で観たライブ(後藤正文×中村佑介/おとぎ話/藤井風)

今週配信で観たライブ(後藤正文×中村佑介/おとぎ話/藤井風)

8.15 中村佑介20周年展 中村佑介×ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文 Live&トークショー(アーカイブ8.21まで)

大阪あべのハルカスで開催中のイラストレーター「中村佑介20周年展」。そのイベントの一環として2002年のデビュー以来ほぼ全ての作品で20年に渡ってジャケットに中村のイラストを使用しているアジカンのVo&Gt後藤正文とのトークショーが開催された。トー

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君の物語を絶やすな~2022.8.17「スルメが丘は花の匂い」@東海市芸術劇場

君の物語を絶やすな~2022.8.17「スルメが丘は花の匂い」@東海市芸術劇場

お笑いコンビかもめんたるとして活動以外にも2015年から劇団かもめんたるという演劇に特化した作品発表の場を設けてきた岩崎う大。公式パンフレットによれば『一旦自分の中での集大成みたいなものが書けたら』という思いで今回の「スルメが丘は花の匂い」に取り組んだのだという。何といってもパルコプロデュース、東京のみならず大阪・福岡・広島・高知・愛知・福島での全国ツアーが敢行されるということで間違いなく最大規模

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海月の人々「ふたりの生活」

海月の人々「ふたりの生活」

海月の人々、2日連続でのリリースです。2ndソング「ふたりの生活」は作詞作曲アレンジそしてメインボーカルに加えてジャケットデザインを担当したのがなまずのおばけ、コーラスに月の人が薄っすらと参加してます。

ファストチューンというわけではないけどフル尺にして1分半という常識に囚われなさすぎな1曲です。「夜のロープ」とはだいぶ違うテイストだけど、ダブルソングライター制で全然違うタイプの曲を作るプロジェ

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楽器未経験の音楽好きがDTMでなんとか歌を1曲仕上げてみた

楽器未経験の音楽好きがDTMでなんとか歌を1曲仕上げてみた

そうなんですよ。こんなに音楽のことを文章に書き続けているのだけど楽器の1つも弾けない。高校時代に1度エレキギターを買ったはいいものの、左手で弦を押さえて右手でじゃかじゃかする基本的な動きが一切できないまま楽器とは距離を置いていたのです。つくづく"練習"が苦手な奴だったのです。

今となっては誰に頼まれるでもなく聴いた音楽や観たライブについて書き、年末はひーひー言いながら年間ベストを書き上げたり、時

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この1年間でよく読んでもらえたnoteたち[note執筆4周年]

この1年間でよく読んでもらえたnoteたち[note執筆4周年]

note始めて4年。観たもの聴いたもののことはなるべく書くという執念めいたものがこの2年くらい渦巻いているのだけど、ちょっとずつ緩めていかないと、とか。去年も書いた気もするけども、、2021.08.14~2021.08.13までの投稿記事のアクセスランキングをもって、note4周年の記念碑記事とする。

10位 2012 to 2022~「ちょっと思い出しただけ」でちょっと思い出した、松居大悟とク

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[Real Sound寄稿記事] idom、ドラマ『競争の番人』主題歌「GLOW」がチャート好調の背景は? 自身の生き様ともリンクする壮大なスケール感

[Real Sound寄稿記事] idom、ドラマ『競争の番人』主題歌「GLOW」がチャート好調の背景は? 自身の生き様ともリンクする壮大なスケール感

Real Soundに60回目の寄稿をしました。前回に引き続きidomの記事を。メジャー1stソングである「GLOW」、期待通り規格外にデカい曲を持ってきてて早くも風格すら漂っています。

J-POPのど真ん中のアレンジャーを呼び寄せたり本来のポテンシャルを引き上げるステップを把握してる感じでイケてますね。これだけの手札があるし、早くライブパフォーマンス観たい。
#コンテンツ会議 #コラム

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2012 to 2022〜映画『桐島、部活やめるってよ』公開10周年に寄せて+偏愛映画5選

2012 to 2022〜映画『桐島、部活やめるってよ』公開10周年に寄せて+偏愛映画5選

『桐島、部活やめるってよ』10周年今日、2022年8月11日は「桐島、部活やめるってよ」の公開からちょうど10年の日だ。10年前、大学1年生の夏に映画館で観てこれは凄いものを観たな、という気持ちになったことを覚えている。当時は大作を理由もなく毛嫌いしてたので同じ時期に公開されていた「アベンジャーズ」のキャッチフレーズである"日本よ、これが映画だ"を舐めとるなぁと思っていたし、言うなれば「桐島~」は

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夏の京都に行きオオサンショウウオと出会う

夏の京都に行きオオサンショウウオと出会う

まるで「ベスト オブ くるり/TOWER OF MUSIC LOVER」のジャケットじゃないか、というヘッダー写真が撮れただけでも大満足だったんですが、色んなところ行ったんで旅行日記的に書いてみます。

初めてちゃんとした湯葉料理を食べた解釈が難しい味だった、、ポン酢を最も美味しく飲むためのアダプターみたいな、、?クリーミーだし、、!!世界の山ちゃんの余韻がまだ舌をバグらせてた感じがあるのでもっと

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療養期間中に観たアニメの感想メモ(カイバ/serial experiments lain/彼方のアストラ/トップをねらえ2!)

療養期間中に観たアニメの感想メモ(カイバ/serial experiments lain/彼方のアストラ/トップをねらえ2!)


カイバ

『犬王』『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督が2008年に発表したテレビアニメ。『四畳半神話大系』以降は原作つきばかりなので、貴重なオリジナル作品。記憶のデータ化ができるようになり、肉体の死がもはや死と呼べなくなった世界を舞台に記憶を失った主人公カイバが記憶を宇宙の星々をめぐって自分が何者かを知っていく物語だ。序盤は、カイバが出会う人々との記憶や思い出を巡る単発のエピソード集でこの時点

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療養期間を彩ってくれた映画9選

療養期間を彩ってくれた映画9選

コロナにぶちかまされて10日間みっちり家にいたのでこれまで溜め込んでた未聴作品を貪るように観てた。"いつ観ても面白いだろう"と信じ備蓄してた作品なので全部凄く良かった。SF/サスペンス多め。全てU-NEXTで観れます

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パソコン画面上で全部完結するミステリーっていう触れ込みだけでもう勝っちゃってる感じはあるけど、中身も大満足。このフォーマットでやれることは余すことなく全部やりきって

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