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*読んで良かったnote集*

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「素敵」「良かった」「温かい気持ちになった」「この先何度も読み返したい」等と思ったり、感銘を受けたりしたnoterさんの記事を集めたおすすめnote集です。 気まぐれに追加して…
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#エッセイ部門

「書く」。「書かない」。

「書く」。「書かない」。

もう、ずうっと以前のことになりますが、「てがみさま」というお話を書いたことがあります。
手紙の神様。てがみさま。
大切に書いた手紙には神様が宿ることを──短いお話にしました。
封筒を開け、折りたたまれた便箋をひらくと、おかっぱ髪の女の子の神様が、ちょこんとそこに現れる。それが、てがみさま。

誰かに手紙を届けることが、いまよりずっと身近な時代でしたので、ちょこちょこと、お礼状など書く習慣がありまし

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あなたの笑顔を願い続けた男

あなたの笑顔を願い続けた男

携帯電話が鳴る。

A子からだ。私たちは付き合って半年になる。それでも毎日のメールや電話のやり取りは欠かさない。

コウケンテツのレシピ本を見ながら晩御飯を作り、1人部屋で食べていたときに電話が鳴った。

「もしもし、どうした?」

明るく話しかけてくるものと思っていたから、電話向こうの泣き声に面食らう。

A子は泣きじゃくり、なかなか言葉にならない。

「どうしたん?何があったん?」

できる限

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noteでわたしの「扉」を探す。

noteでわたしの「扉」を探す。

お部屋にお邪魔するのを楽しみにしているクリエイターさんのひとりに、Wさんがいます。

Wさんのご投稿は、たいてい数枚の写真と、それに添えられた短い一文で構成されています。
読む、というより、みる、といったほうがふさわしいご投稿。拝見するのに必要なのは、ごくわずかな時間です。
けれど、Wさんのご投稿はそのあとが楽しいのです。
数枚の写真と短い言葉で、Wさんは何を表そうとされているのか。
どんなお氣持

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エッセイ | 40歳差の私たち。文通30周年メモリアルイヤーはエメラルドグリーンの輝き。

エッセイ | 40歳差の私たち。文通30周年メモリアルイヤーはエメラルドグリーンの輝き。

 祝日の朝早く、ゆうパックが届いた。
私にゆうパックを送ってくれる相手で思い当たるのは一人しかいない。おじさんだ。

 おじさんというのは、私の長年の文通相手のことで、昭和19年(1944年)生まれの八十歳である。

 おじさんとは、私が一歳の頃に出会った。

おじさんは当時私が住んでいた家の、真向かいにある古いアパートの一階に夫婦で住んでいた。
その頃から、家の前で会えば

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たんぽぽの綿毛が飛ぶように

たんぽぽの綿毛が飛ぶように

 深夜、居間に一人でテレビを観ていると、祖母が入ってきた。

「親方は? ねぇ、親方は?」

 祖母の口から親方なんて聞いたことがなかった。思い当たる人もいない。何のことを言っているのかわからない。
 こんなとき、どうすればいいのだろうか。
 返答に窮する間に、祖母の注意は切り替わる。少しバランスの悪い歩き方で、暗い廊下を歩き、玄関の方へ向かっていった。
 
「親方はここにいないよ」

 慌てて祖

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投稿するのは何のため?

投稿するのは何のため?

何のために投稿をするのでしょうか。
何のために書くのでしょうか。
ふとそれを記事にしてみたくなったのは、このところ、「投稿について書かれたみなさんの投稿」を目にすることが多くなったせいだと思います。

もちろん、なぜ投稿するのかを、必ずしも明文化する必要はないと思っていますが、記事にあるみなさんのお考えが、それぞれとてもおもしろくて──では、わたしはわたしなりの「何のため?」を、この機会に探ってみ

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「願う」ことと、「願いごと」。

「願う」ことと、「願いごと」。

昨日の春分の日は、とても大切な一日だったようですね!
何人かのクリエイターさんたちの記事で、「宇宙のお誕生日」であることや、「願いごとが叶う日」「浄化の光がMAXになる日」であることなど……今年の3月20日が、とても大切な日であることを読みました。

せっかくですから、わたしも朝からお家の掃除をして、一日のなかでも、特に「願いの叶う瞬間」であるという12:06を楽しみに待ちながら、心穏やかに過ごし

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くりすたるる流。引き寄せの法則。

くりすたるる流。引き寄せの法則。

引き寄せの法則。
この言葉がどのくらい一般に浸透しているのか、感覚的に見当がつかないのですが、noteの世界に特定していえば、基本誰もが知っている……そんな印象を受けています。

実は、わたしは普段、ほとんどこの言葉を使いません。
信じていないから、ではなくて、わたしにとってはもう、あまりにも日常の一部となっていて、あえて口にすることのほうに違和感があるからです。
ところが今週になって、立て続けに

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繋ぎとめるもの、思いとどまらせるもの

繋ぎとめるもの、思いとどまらせるもの

 インドカレーが好きである。
 特に好きなメニューはバターチキンカレーだ。チーズナンとサフランライス、そして野菜にオレンジ色のドレッシングも添えてあるのが最高である。
 ああ思い浮かべるだけで唾液が分泌されてくる。ここ数年食べていないから、無性に食べたくなる。

 東京に住んでいた頃、隣の駅近くに行きつけのインドカレー屋があった。
 そこへ友人や恋人をよく連れて行き、夜遅くに一人で食べに行くことも

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自分軸を取り戻すには一人旅が効果的だった話

自分軸を取り戻すには一人旅が効果的だった話

先日、1歳と6歳の息子たちを夫に任せて、数年ぶりに一人旅に行ってきた。一泊二日のミニ旅行、大阪へ。

わたしはこの旅を通じて「自分がどうしたいのか?に沿って決めて行動する『自分軸』を取り戻すのに、一人旅ってピッタリなのでは?」と発見した。

それと同時に、これまで環境や人に合わせることが多かったのだなぁ……と気づいた。

一泊二日、予想外にも大きな発見と気づきが得られた。

せっかくなので、自分だ

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あなたが毎日を楽しく幸せに生きていると、周りの人も幸せにできるんだよってことを広めたい。

あなたが毎日を楽しく幸せに生きていると、周りの人も幸せにできるんだよってことを広めたい。

私の日々の目標に、このようなものがあります。

「まずは、自分自身が楽しく幸せを感じながら毎日を生きる。」

自分が幸せを感じる・心が満たされるパターンを常に探しています。
仕事や家事もなるべく楽しい気持ちで取り組める様に意識しています。
疲れた時は無理せずに休みます。
自分の心がざわっとしたことは、無視をしません。
時には嫌われても良い覚悟でストレートな気持ちを伝えたり、物事を選択したこともあり

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