ライター和田知子

和田知子​(わだともこ) ​ 岐阜県生まれ。静岡県浜松市在住。フリーランスの編集者、ラ…

ライター和田知子

和田知子​(わだともこ) ​ 岐阜県生まれ。静岡県浜松市在住。フリーランスの編集者、ライター。 個人的なエッセイを綴る場所。仕事ではエリアガイド作成、住宅取材、インタビューなど。昭文社「ことりっぷマガジン」「ことりっぷWEB」、くふう住まい「イエタテ」「イエタテの本」などで活動。

マガジン

  • ライターの仕事について

    地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。 ○ライターの仕事を続けるには ○単価アップを叶えるには ○そもそもライターってどんな仕事? ○編集の視点とライターの視点の違い などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。

  • 身になるエッセイ(たまに読むと楽しい話)

    身の回りで起こった小さな事件を、「今日はすごい体験をした」と感じたポイントに絞って解説するエッセイです。たまに名言が出る(かもしれません)。

  • これまでのポートフォリオ(っぽいもの)

    携わってきた仕事について書いた記事のまとめ。

  • 読んだ本の話(小説、漫画、エッセイその他)

    読みやすい本が好き。バックグラウンドは少女漫画。小難しいものは苦手。だけれども、頑張って色々読んでいます。読書の記録と感想。

  • たま〜に、ドラマ

    滅多に見ないのですが、たまにドラマを見てハマる時は感想を吐き出したくなります。そんなあれこれ。映画の感想なども。

記事一覧

固定された記事

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ライター以外の仕事の場

フリーランスで仕事をしていると、わりとスケジュールに融通がきくので。

たまに全然違う仕事をしに行きます。浜松は農業が盛んなこともあり、日雇いバイト的な農作業の仕事がちらほら。

農家の友人からみかん切りの仕事を頼まれ、月に1〜2回お手伝いに行きました。

現場に集う様々な職種のフリーランスたち

私が参加した現場は、高齢化が著しい農業の現場において、わりとレアな「30

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私のライター人生のスタートラインは「1日何店舗訪問できるかな? 取材耐久レース!」みたいなタウン誌取材がベースです。滞在時間30分でやれるだけ取材し、1ページにぎゅうぎゅうの情報を載せるやつ。SNSが全くなかった時代の。

そのため、どんな取材も「ほとんど録音しない」というスタイルが身に付いてしまいました。現場の記憶とメモで乗り切る。

録音しても聞かない。

ただこのスタイルの場合、「取材から納

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仕事環境の話

以前から「同じモニター上で資料を開きながら原稿が書けるように」と大きなモニターを使っています。

これ。

メーカーでは販売終了になっているけど、Amazonでは販売中でした。

ノートパソコン(現在はMacBook Air)を使いながら、クラムシェルモードにして使用しています。

通常はノートパソコンを閉じた状態で、モニターに繋いで内容を大画面に映し出し、キータッチの使いやすい

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【エッセイ】マインドフルネスが何かわからないまま、マインドフルネスを続けた人生。

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最近いただいたばかりのライターのお仕事が「自分の人生を振り返る」系のもの。資料として渡されたのも同じ類の本が2冊。

自分を見つめ直しましょう、みたいなワークがたくさん載っていました。

本の内容通りに素直にチャレンジし、生まれた年から現在までのイベントと、将来の展望を書籍内のカレンダーに書き込みながら「ふむふむ」と理解を深めます。私の人生の輪郭をなぞっていく。

で。

少し前に読んだチムグスイ

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【ライターの仕事】リノベーション取材からこの世の色々を学ぶ

【ライターの仕事】リノベーション取材からこの世の色々を学ぶ

リノベーションの取材をさせていただいたフリーマガジンの見本誌が届きました。

この取材では、学びが多かったです。

去年、実家(私の年齢よりも+10歳くらいのとても古い建物)を、両親がリフォームしたんです。

父が「外観を綺麗にする」と言い出したので、私はそれを母から聞いた直後に父の携帯へ電話。

「えっなんで? 何で外観??? もっと他に直すとこあるよね?」

水回りとか、トイレとかお風呂とか。

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【ライターの仕事】色々なことがアナログへ返っていく感覚。アポ入れやっぱり困難。

【ライターの仕事】色々なことがアナログへ返っていく感覚。アポ入れやっぱり困難。


取材のアポ入れほど私を悩ませるものはありません

アポ入れはいつも困惑します。

「突然相手の日常を切り裂く電話をかけるハードルの高さ」を思うとオエッとなります。

だからテレアポをガンガンかけられる営業マンを尊敬するし、自宅にかかってくる謎電話(不用品ありませんかとかも含め)の強気っぷりを見習いたい。

が、苦手なものは苦手です。

しかし昨今、いきなり電話がけは失礼だとかいう風潮になってきま

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【ライターの仕事】仲良くなる必要はなく、「知っている」程度のご縁が仕事を運んでくる。

【ライターの仕事】仲良くなる必要はなく、「知っている」程度のご縁が仕事を運んでくる。


昨年、一度だけ取材でお会いしたデザイナーさんから突然お電話があり、

「どんなジャンルもやるっておっしゃってましたよね? 編プロ紹介してもいい?」との話。

承諾すると5分後に編プロさんから電話がかかってきて「早速ですが取材をお願いしたい」と言われました。

「知り合ってすぐの同業者さんからのご縁」って、多いように思います。

今回紹介された仕事の話を深掘りすると、「ライターさんが抜けて困ってい

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【読んだ本の話】チムグスイさんの本から、「何もしないこと」の大切さを学ぶ。

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植物療法士であり、ハーブティーやエッセンシャルオイルのお店を営む「チムグスイ」代表の鈴木七重さんの著書、「私を整える」を読みました。

本屋で平積みになっていたのです。

私、ここのハーブティーを買ったことあるわ〜くらいの軽い気持ちで手に取りました。

自律神経系の不調とは付き合いが長いので(20歳くらいの頃から数年おきにやってくる何か)。スルスルと文章が脳に溶け込んでいきます。

体の声を聞こ

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【地方クリエイター】若い人どこにいる? 現場が回らない。技術の継承は?

【地方クリエイター】若い人どこにいる? 現場が回らない。技術の継承は?


若い人がいない? という会話から

普段仕事で顔を合わせる人たち、初めましての人たちが10人くらい集まって、カメラマンとデザイナーとライターと代理店の人が語らう飲み会がありました。

50代の大御所を筆頭に、だいたいが40代と30代、と20代ちょこっと。

その場で、「若手カメラマンがいない。定年でどんどんリタイアしていく人がいっぱい」という声を聞いたのですが。

例えば。

地方カメラマンさん

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【ライターの仕事】百聞は一見に如かずを信じているので、現場に行ってみる【浜松まつり】

【ライターの仕事】百聞は一見に如かずを信じているので、現場に行ってみる【浜松まつり】


年間を通して浜松に関する記事を書く仕事をいただきました。

掲載テーマの一つに「浜松まつり」があります。

記事制作や公開はずっと先であるものの、浜松まつりの開催はゴールデンウィークの三日間だけ。

移住民にとっては縁がないこのイベント。
一度も見たことがないまま記事を書くのは正直しんどい。

ということで、なんとか都合をつけてゴールデンウィーク中に現地に行ってみました。
※ちなみに記事に掲載す

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【読んだ本の話】長田弘さんの読書論。時空を超えて、今日も友達に会いに行く。

【読んだ本の話】長田弘さんの読書論。時空を超えて、今日も友達に会いに行く。



以前、この記事を書いた時のこと。

読んでくださった方から、「長田弘さんの詩集がおすすめですよ」というコメントをいただきました。

「人から勧めていただいた本は全部買う」のが私のモットー。たとえ難しくて読めなくても、それはそれ。まずは触れてみたい。

そこで、購入した長田弘さんの本「読書からはじまる」。本を読むことについて深く深く掘り下げたエッセイです。

詩集をお勧めいただいたのに、「詩が読

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【ライターの仕事】取材相手の魅力の掘り下げ方を考える。ただ自分のことはわからん。

【ライターの仕事】取材相手の魅力の掘り下げ方を考える。ただ自分のことはわからん。


住宅会社さんを取材することが多いのですが。

「最近厳しい」という言葉をよく耳にします。コロナ禍から資材価格が跳ね上がり、以前の価格ではもう新築ができません。

総じて300から400万前後は上がる…と聞いてからまた時間が過ぎたので、更なる値上げが始まっているはず。

「住宅ローンが通らない」という話も多く、これから新築は富裕層の特権になるのかも。だからリノベーションというキーワードを頻繁に目に

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【ライターの仕事】三重をめぐる3つの旅プランを取材しました。憧れのVISONに宿泊!

【ライターの仕事】三重をめぐる3つの旅プランを取材しました。憧れのVISONに宿泊!


弾丸旅取材、二泊三日の成果物をいただきました

今年1月に二泊三日で三重県の旅取材をして、制作したパンフレットができあがったそうで。いただいてきました。

以下の記事で取材した時の成果物です。

ちなみに、三重県の位置はこのあたり。

近隣の都市部は愛知県名古屋市。

三重県北部、四日市周辺までは名古屋からもアクセスしやすいのですが。そこから南へ行くには、やる気と時間が必要です(たぶん)。

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【エッセイ】「インスタは今が最盛期、もうそろそろ終わり始める」という書き込みを見て

【エッセイ】「インスタは今が最盛期、もうそろそろ終わり始める」という書き込みを見て


最近インスタでお店検索をしたときに

出先で「どこかでランチをしよう」という話になった時の話。今までなら「エリア名+カフェ」などのハッシュタグを使ってインスタ内検索をしていたのですが。

最近その行動をとると、出てくる情報が全て同じフォーマット、トップ画像に文字が規則正しく並ぶ「メディアっぽい記事」ばかりになってしまって。

そっと閉じました。

あ、私こういうのは求めていないと気づく瞬間。

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【ライターの仕事?】気がついたら自分が一次ソースになっているこの世界

【ライターの仕事?】気がついたら自分が一次ソースになっているこの世界


もう6年も前。

知人から「数十年前に貿易商をしている知人から購入した、ナバホ族のサンドペインティングや、陶器の壺、陶器の人形などを売りたい」と相談を受け。

所持作品を頑張って撮影し、ペライチでページを作成してみたのです。

それが上記。

ただ「ペライチでものを売るのは大変かも?」と感じ始め、その後別のショップに乗り換え、このページは作っただけで終わりました。

※ペライチは一枚こっきりのラ

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【読んだ本の話】「諸葛孔明: 三国志の英雄たち」を読み終え、少しだけ理解が深まる。

【読んだ本の話】「諸葛孔明: 三国志の英雄たち」を読み終え、少しだけ理解が深まる。



ここ数年の読書トレンドの一つが古代中国ものです。

が。

遅々として進まない(というか読めない)。

そんな中、読書の先輩から借りた「諸葛孔明: 三国志の英雄たち」(岩波新書 1990)を読了しました。個人的に感無量。

登場人物が絞られてきてやっと、見えてくる

宮城谷昌光さんが書いた「三国志」を手に取り、諦めてから数年。

その間に吉川英治著「三国志」を一冊だけ読み、漫画の三国志を一冊だ

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