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【読んだ本の話】「諸葛孔明: 三国志の英雄たち」を読み終え、少しだけ理解が深まる。




ここ数年の読書トレンドの一つが古代中国ものです。

が。

遅々として進まない(というか読めない)。

そんな中、読書の先輩から借りた「諸葛孔明: 三国志の英雄たち」(岩波新書 1990)を読了しました。個人的に感無量。

桜が満開。葉っぱが同時に出ている場合も。これはこれで綺麗

登場人物が絞られてきてやっと、見えてくる

宮城谷昌光さんが書いた「三国志」を手に取り、諦めてから数年。

その間に吉川英治著「三国志」を一冊だけ読み、漫画の三国志を一冊だけ読み(三冊買ったのに)。

私、興味ないんじゃないか?

読むのは無理なのでは?

と思ったものの、なぜか強い憧れだけが胸に残る、古代中国を舞台にした小説。

で、その世界を推している読書の先輩から「これなら読みやすいかも」と渡されたのが今回の「諸葛孔明: 三国志の英雄たち」でした。

正直、冒頭の「この時代のあれこれを説明する箇所」は眠くて倒れそうでした。しかし、だんだん物語が進み、魏(曹操)×蜀(劉備)×呉(孫権)の3つ巴の世界に絞られてくると、

「えっ、わかる。私でも読める!」

という、ワンランク上の境地にやっと辿り着きました。

長かった。でもまだ序の口。

近所の桜を愛でる

強い思いと血縁と、短い統治

何度も三国志に挑戦して挫折しているので、「主人公は劉備」という謎の認識だけは頭にあります。

諸葛孔明は劉備のブレーンの1人であり、劉備が亡くなったあとに思いを受け継ぎ、魏と戦ったものの敗れ、そのあとを劉備の子孫に託すも、夢は潰えてしまうわけで。

親から子へ、思いを託すことが「そんなにうまくいくもの?」と疑問。いや、うまくいかないから蜀という国は2代で終わるわけですが。

たった数十年の統治のために、どれほどの血が流れたのかと思うと。


さくらさくら

多角的に攻めてちょっとずつ牙城を崩すスタイル

ここまで理解して、やっと「この三つの国の大将たちが、それぞれのブレーンを駆使して、地理を読み、策を考え、お互いに戦略を遂行し続ける」という図の面白さをちょっとだけ感じました。

ちょっとだけです。

全然真髄に触れていません。

そしてブレーンたちの聡明さ、勇敢さを感じるたびに震えます。すごい。あと色々読むにつけ、「孫氏の兵法では負けて逃げる敵を追いかけてはならない」などの記述が多出して、「おそらくこれらを深く理解するには孫氏の兵法も学ぶべき」という、絶対出来なさそうな次なるミッションも湧いて出てくるのですが、おそらく読めなさそう(子供向けのものならいける?)。

ちなみに、これほど古代中国が、と言っておきながら「キングダム」は未読です。アマゾンプライムで実写映画と、アニメの視聴を試みたものの、挫折しました。

挫折の多さなら威張れる(威張れない)。

もうちょっと色々読めそうなものを探します。


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