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【ライターの仕事】百聞は一見に如かずを信じているので、現場に行ってみる【浜松まつり】


5/4に見学した凧揚げ会場。笛じゃなくてラッパの音がずっと流れてる!

年間を通して浜松に関する記事を書く仕事をいただきました。

掲載テーマの一つに「浜松まつり」があります。

記事制作や公開はずっと先であるものの、浜松まつりの開催はゴールデンウィークの三日間だけ。

移住民にとっては縁がないこのイベント。
一度も見たことがないまま記事を書くのは正直しんどい。

ということで、なんとか都合をつけてゴールデンウィーク中に現地に行ってみました。
※ちなみに記事に掲載する写真は、毎年浜松まつり全日程を撮影されるカメラマンを知人から紹介していただき、写真を買い取る方向で調整中。


タコの大きさは6畳くらいだそう

「初子」とか「錬り」とか、単発でキーワードを聞いたことはありますが、実際に祭りを見るのは初めてです。

浜松まつりとは? もとは子どもの誕生を祝う凧揚げ祭り

もともと浜松市中区周辺にあった町(今は合併して大きな区になっている)が、450年ほど前から続けているお祭り。

起源は、江戸時代初期に浜松を治めていたお殿様に長男が誕生し、「後継が生まれた、おめでたい!」と祝って凧をあげたことが始まりだと言われています。

段々と庶民の家に広まり、初子(長男。近年では長女であっても初めて生まれた子ならなんでもOK)が生まれた家が、その誕生を祝って凧をあげるイベントに発展。

明治後期まではそれぞれの町内で凧揚げをしていたのが、明治34年、全町が同じ場所で一斉に凧揚げをする形式に変更。


町内会のテントがズラーリ

凧を運ぶ大八車が豪華な屋台に変身!

合同凧揚げになったことで、凧揚げ会場が遠くなったので、各町内から大八車に乗せて凧を運ぶことに。

→もっと豪華でかっこいい車で運びたい!

→豪華絢爛な装飾たっぷりの御殿屋台にしよう!

こうして、町内ごとにあつらえたキラキラの屋台を引き回す行事まで「浜松まつり」のコンテンツに加わりました。

さらに凧揚げ会場と御殿屋台引き回し会場を昼夜で分けてしまい、一度で二度美味しいイベントへ成長。


夜の練りは見に行けず、昼間に遠鉄百貨店前に展示されていたのを見学

壮大な町内会のお祭りだ! と認知しました

コンテンツの提供者は、企業や神社とは一切関係ありません。

メインは町内会です!

170以上もの町内会がチームを組んで凧揚げを行い、80以上の町内会が御殿屋台を引き回します。

昼は太平洋に面したグラウンドで凧を揚げ、夜はJR浜松駅周辺で屋台を引き回し、さらに町内会の提灯を持っている人が道路を歩く「練り」を行います。

祭りの夜、初子を祝う家がお酒や食べ物をずらりと並べ、町内会の人とか道ゆく人に振る舞ったりするイベントもあるそう。

もちろん初子を祝う家の人がお金を払うので、「一晩で100万円使った」など、過去にすごい話を聞いたこともあります。そもそも凧揚げを作るのも、相当高級感いっぱいだと思います(凧糸だけでも、麻で作った特注で、1巻2000mが7万円くらいって資料に書いてありましたし)。


凧揚げ会場近くの「まつり会館」にも入って歴史を学びました

出身者による出身者のための町内会のお祭りが豪華絢爛になったやつ

という、理解に至りました。

正月は地元に帰らないけれど、浜松まつりだけは帰る!  みたいな話を聞いたこともありますが。

壮大な同窓会が毎年行われる感じなのでしょうか。

私の個人的なSNS徘徊では、スタイリストの金子綾さんが毎年「今年も浜松まつり」みたいに記事をあげているのが印象的でした。これほど売れている人も毎年地元のお祭りに参加するんだな…という。


今年は風が弱かったそうで、凧が落ちるシーンもいっぱい遭遇しました

現場でしかわからないこと、いっぱいあるなと。

本当は資料だけ見て書いても良かったんです。

でも、これから町内会の人を取材する可能性が高くて。

さらに、凧揚げ職人に会うかもしれないし。

取材をする際に「現場を知らない」は非常に、分が悪いです。ほんのちょっとでも現地の空気を知っていれば、聞く質問の角度が変わります。

だから、見られるなら全部見ておきたい。

もう一つの発見は、一人で祭りを歩くと、現地で喋っている他人の会話もいっぱい聞こえてきて、その場にいるたくさんの人の価値観に触れることができるということ。同行者がいるとそれは難しい。


臨場感!


堤防を挟んで広がる太平洋!中田島砂丘へ続いています

さらに。

当日、どれほどの人混みか、、、、とドキドキしながら、困惑しながら、「あまりに混雑していてシャトルバスに乗れないなら諦めよう」とさえ思った凧揚げ会場への移動ですが。

春休みのディズニーシー(ソワリン180分待ち)を体験した身としては、「いける!」という感覚でした。予想以上にスムーズ。
夜の屋台引き回しを見ていないのでなんとも言えませんが。

3日間に分散され、会場も昼は凧揚げ、夜は屋台引き回し、さらに便乗して駅周辺でマーケットなどが分散開催されているからなのか。

今年は「花博」が開催中だからなのか。わかりませんが。


昼間、町中に屋台が待機している景色もユニークでした

なんにせよ。ちょっと無理してでも行ってみて良かった! と感じています。

とりあえず現地をリサーチ、やっぱりおすすめです。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。


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