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おうちで沖縄の味 レシピ

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おばあちゃんや母、本から学ぶレシピを集めたマガジンです。見て、作って、食べて。沖縄の味をお楽しみください。
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記事一覧

小さなことでいい、ゼロよりずっといい

小さなことでいい、ゼロよりずっといい

おはようございます。

琉球ごはん 料理家の瑞樹です。

前回の記事にスキをありがとうございました。

「小さなことでいいのよ、ゼロよりはずっといいわよ」

どこかの本で読んでから、ずっと頭に残る言葉です。

誰の言葉だったか。
読んだ本は、引っ越してきた時の段ボールにしまっているので、思い出せないでいます。
(本を出せたら後から追記します)

仕事で新たなことにチャレンジする時。
寄付をする時。

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苦いはおいしい

苦いはおいしい

あけましておめでとうございます。
2024年、初めての記事になります。

琉球ごはん 料理家の瑞樹です。

新年いかがお過ごしですか。
この前の七草粥の日。
うちでは、よもぎと豚肉をかつお出汁で煮込んだ
沖縄のお粥を作り、体を労わりました。
「ヤファラジューシー」という伝統料理です。

このよもぎが、それはそれは苦くて。
体に染み入りました。

「良薬は口に苦し」という言葉と、
以前に読んだ「苦味

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無病息災を祈って琉球料理「フーチバー ヤワラジューシー」

無病息災を祈って琉球料理「フーチバー ヤワラジューシー」

はいたい。琉球ごはんの瑞樹です。

1月7日には、七草粥を作り、家族の健康をお祈りする文化がありますね。
みなさんは作りましたか?

沖縄にはそのような文化はないのですが、私はこの風習が大好きで。
味の濃いご馳走が続き疲れた体と舌をリセットしてくれること、
おかゆを食べて健康を祈る、というのも日本らしくて奥ゆかしくて、素敵だなと感じます。

我が家は、沖縄のお粥を作って、お祈りしました。
よもぎの

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幸せを引き寄せる琉球菓子「サーターアンダギー」

幸せを引き寄せる琉球菓子「サーターアンダギー」

はいたい。琉球ごはんの瑞樹です。

昔から、食べ物にも運気を高めるがあると言われます。例えば、お正月にいただく「おせち」が代表例。めでたさを重ねる、という意味から、一の重、二の重、三の重と呼ばれます。「よろこぶ」から昆布巻き、先の見通しがよくなるようにという思いから蓮根、というように、それぞれ意味がありますね。

沖縄にも、そういう運気をあげる食べ物は多くあります。その一つがサーターアンダギーです

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冬至の日に食べる琉球料理

冬至の日に食べる琉球料理

はいたい。琉球ごはんの瑞樹です。

今日は冬至。
一年で一番夜が長い日。それだけに、寒さがひとしお身に染み入ります。

一般的な冬至では、かぼちゃを食べて、柚子風呂に入るのが習わしですが、沖縄は違います。

田芋(たいも・方言でターンム)を使った料理を、台所の神様とご先祖様にお供えして、それを食べて、健康や繁栄をお祈りします。

沖縄の冬至の料理で代表的なものが「トゥンジージューシー」

方言で「

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おもてなしの心が詰まった琉球料理「中身汁」

おもてなしの心が詰まった琉球料理「中身汁」

はいたい。琉球ごはんの瑞樹です。

沖縄では「鳴き声以外は全て食べ尽くす」と言われるほど、豚肉が料理によく使われています。琉球王朝のお城では、客人を迎えるたびに、その都度豚を捌いて、いろいろな豚肉料理でおもてなしをしたそうです。
その中に「中身汁」という琉球料理があります。

中身汁は、中身は丁寧に下処理をし、上品な味に仕上げています。ここに「おもてなし」の心が詰まっているなぁと感じます。
自分で

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みんなのおかえりフード「沖縄そば」

みんなのおかえりフード「沖縄そば」

はいたい。琉球ごはんの瑞樹です。

「おかえり」の味ほっとする食べ物ってありますよね。
私にとっては、沖縄そばがそうなんです。

地元の首里は沖縄そばの名店が多い地域。週末にはよく家族で食べに出掛けていました。涼しい風が通り抜ける古民家のお店で、おばぁちゃん、両親、きょうだいと一緒に味わう沖縄そば。
今でも沖縄そばを食べると、そのときの情景を思い出すことがあります。
若気の至りで朝まで飲んで、二日

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かぶりついた先には優しさが待っている琉球料理「ソーキ汁」

かぶりついた先には優しさが待っている琉球料理「ソーキ汁」

こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。

そろそろ、骨つきのお肉に食らいつきたい気分になっていませんか?
ピッタリの琉球料理がありますよ。

それは「ソーキ汁」です。だしを生かし、余分な調味料を加えずに仕上げる特徴をもつ琉球料理の代表的なメニューとも言えるソーキ汁。
後半ではレシピを紹介するので、はふはふしながら一緒にお肉にかぶりつきましょう。

そもそもソーキ汁とは?・豚の骨つきあばら肉(ソーキ肉)

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アレンジが楽しい琉球料理「スーチカー」

アレンジが楽しい琉球料理「スーチカー」

こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。

以前もここで紹介した、琉球料理のひとつ「スーチカー」を再び作りました。

そんなにしょっちゅうは作らないんですよね。前回作ったのが一年前でした。4〜7日間寝かせる→1時間煮込み、と時間がかかるからなのかなぁ。それとも、豚バラのブロックがちょっと離れたお店でないと買えないからなのか。

ですが、久しぶりにスーチカーと向き合ってみて、やっぱりこのスーチカーは、やっ

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3時間後にしあわせが訪れる琉球料理「ラフテー」

3時間後にしあわせが訪れる琉球料理「ラフテー」

こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。

時間をかけて、じっくり料理をしたい時ってありませんか?
そんな時にぴったりな琉球料理があります。

それは、ラフテーです!・琉球王朝時代から食される沖縄の伝統的な料理
・皮付きの豚肉を泡盛や黒糖で調理し、豚の角煮とは少し異なる
・「ラフテー」と言う名前は中国語に由来し「羅火腿」と書く

豚の角煮と、ラフテーの違いは?一緒に見えて、実は別物なのです。その違いはこ

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年中食べたい沖縄スイーツ「黒糖ちんびん」

年中食べたい沖縄スイーツ「黒糖ちんびん」

こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。

先日、地元・沖縄のエステサロンfairy様からお声がけいただき、ダイエットセミナーを開催しました。オンラインだったので、神戸からの参戦です。

ひと仕事の後はほっと一息おやつの時間。
自分のために用意したのは「黒糖ちんびん」です。

「ちんびん」とは?沖縄の伝統的なお菓子です。

5月の端午の節句(沖縄でいう“ユッカヌヒー“)に、子供たちの健やかな成長を祈って

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夏バテとナーベーラーのンブシー(ヘチマの味噌煮)

夏バテとナーベーラーのンブシー(ヘチマの味噌煮)

こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。

暑い日が続きますね。

食欲が落ちている方も多いのではないでしょうか。
もしくは、暑くても食欲はバリバリある!という方もいらっしゃると思います。

私はどちらかというと後者の方ですが、今年は産後疲れを引きずっているのか、こここのところ食欲が落ち気味です。
お酒を飲まなくなったのも大きいのかな、と思います。

そんなある日、近所の行きつけの八百屋さんで見つけたん

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ゴーヤーチャンプルーをおいしく作るコツ

ゴーヤーチャンプルーをおいしく作るコツ

こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。

ここのところ、夏の足音が急に大きくなったような気がします。他の季節とは違って、気がついたらすぐ横にいるような感じ。それが夏のイメージです。

ところで、皆さんは夏は好きですか?
私は夏が好きです。理由の一つにゴーヤーが食べられる、というのがあります。
特にゴーヤーチャンプルーは大好き。ピーク時は1日おきで食卓に登場します。

ゴーヤー、豚肉、卵が揃えばよくて、

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熱々も冷めてもおいしい琉球料理「島らっきょうの天ぷら」

熱々も冷めてもおいしい琉球料理「島らっきょうの天ぷら」

こんにちは。琉球ごはんの瑞樹です。

沖縄天ぷらは、卵を多めにつかい、ぽってりとした食べ応えのある生地が特徴です。「冷めてもおいしい」のが素敵なところ。

県外の天ぷらよりも、卵を多めに使っているので加熱途中で生地がよく膨らむのです。卵の旨味と、塩味がしっかりついているので、天つゆなんて要りません。

初めて魚の沖縄天ぷらを食べた友人は「フィッシュアンドチップスの魚みたい」と言っていました。

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