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不登校にお悩みの方へ

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不登校に関する記事をまとめています。不登校って悪いこと?いや、全然違います。まず、読んでみてくださいね♪
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#親

子どもに自分の人生を被せない

子どもに自分の人生を被せない

 受験シーズン。私が絶対になりたくない大人の像がある。
それは、子どもに自分の夢を被せる親。先生。

 例えば「うちの生徒が○○高校(この辺りで一番偏差値が高いと言われる高校)に、○人受かりました」とか「うちの子の大学は...」とかを自慢気に語る様にはなりたくない、ということ。
でも、その行為自体を否定もしないし軽蔑もしない。
 親として、先生として、その気持ちは十分理解出来るから。そんな子を少し

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たとえ話

たとえ話

 私はたとえ話が好きだ。
自分自身が考える時に、もっと噛み砕いて考えたいとたとえ話をよく作るから。だからかな。私はいつも自分の中に3歳児を抱えていて。
「どうして?」「なんで?」がいつも心の中を占領してる。
だからだろうね。

 それが自分が育児をする時、そして今の仕事に大いに役立つなんて、誰が想像したでしょう?
本当に役立ってる。そして相変わらず私の中にいる3歳児にも、もちろん。

 めちゃくち

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評価地獄の住人たち

評価地獄の住人たち

やり方が強引な方、圧力に頼る方を見ていると、自信がない方が多い。だからこそ、余計に人を寄せ付けない厳しさや説得力のない圧力になって、人を遠ざける。

教育者を追い詰めると、危険。
子どもたちに寄り添うどころか、力任せに動かす方を選んでしまう。そこで育つ子どもたちは苦しそうだ。

まずは大人が周りからの評価から距離を置かないと、自分の評価で潰れてしまう。

特に先生、特に親。

自分がうまくやってい

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「ごんぎつね」を忘れない

「ごんぎつね」を忘れない

 子どもの頃、勝手に人のことを決めつけて叱る大人が嫌いだった。そんなつもりない、って子どもの立場では言えない関係性を作っておいて、頭ごなしに叱る。とんでもない話。

 しかし大人になってみて、その大人の事情もわかる様になってしまった。大人としての責任を背負い過ぎている時こそ、その状況に陥りがちだ。大人を背負い過ぎている人は、子どもからバカにされないか、なめられないか。いつもドキドキしてる。そして、

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夏休み明けのSOS

夏休み明けのSOS

毎年この時期にニュースのトップに上がってくる言葉。

「辛さの度合いがわからない」とよくご相談があるけれど。子どもそれぞれ。一概にこの期間があればこうしてこうして...というものはない。だから一緒に確認していくもの。心は揺れるものだから、1+1=2では測れない。

大事なのは、どんな自分でも世界に一人でもただ味方になってくれる人がいること。安心感は全てのベース。子どもが心身いずれも不安や違和感を覚

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家庭というシェアハウス 

家庭というシェアハウス 

私は寮母さん

 子どもが大きくなったら家族がシェアハウスの住人みたいになったらいいな、って思っていた。家事をする人、勉強する人、仕事する人、みたいな分担ではなく、みんながそれぞれ「生活する人」として生きる場所。
 そしてこの空間は、リラックスして話せる人が集う場所。一人でいるにはちょっと淋しい時に気軽にリビングに集まって話せるし、一人になりたい時はなったらいい。
 家族とは言え人同士。距離感も大

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教育格差=〇〇格差

教育格差=〇〇格差

 教育に携わっていると、殊更に「〇〇格差」という言葉を聞く機会が多い。英語格差、教育格差、経済格差…「格差」は何を表そうとしているんだろう、そして何の目的で使われているんだろう。
 この言葉を受けて社会貢献や社会問題にみんなが心を向ける様になることが理想だとすれば、今この言葉で自分自身の可能性を捨てている人が多い現実は、理想からだいぶかけ離れている。もっと悪いことには、これによって多くの子どもたち

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親の役割をはみ出すな

親の役割をはみ出すな

 子どもの幸せを思う気持ち、なんだろうけど。

 私は子どもを預かりものだと思ってる。
子どもが自分の人生を歩み始める時、まだ生物的に未熟で自分で栄養補給が出来ないから、私たちが生きるためのサポートをする。

 歩き始めて、言葉を話し始めると、今度は何かしらの能力を身に付けさせたいと願う。いろいろな情報のせいでもっともっとが膨らんで、こうすればもっといいはず、ああすればきっと...と自分の知ってい

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今を生きる先生の独り言

今を生きる先生の独り言

 長く教育に携わっていると、「勉強出来なくてもスポーツがあるじゃん」とか「目的を持て」とか「やれば出来る」とか。言葉をかけ続けられて育った自分としては、その言葉の意味や背景さえ感じられないくらいに「ただ耳に入ってくる当たり前の言葉」になってしまっていることに気付くよね。そして自分自身も何の不思議もなく「愛情の印」としてかけてしまう言葉でもある。

 でもこうして言葉一つ一つを味わってみると、まぁ、

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不登校でお悩みの方へ〜初期対応に関して〜

 不登校と呼ばれる子たちについて。おうちの方々の初期対応が遅れてしまう要因として、それまでの間に「不登校は悪い」という概念が植えつけられていることだと思います。そこで「うちの子に限って」や「どうせ一時的なものだろう」と思って軽くあしらってしまう、というケースも多く見られると思います。私自身がそうでした。



 私は英語教室を運営していますが、そこでは保護者の方々との語らいを大切にしています。そこ

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