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仕事

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仕事にかんする話です
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#日記

波待ちロマン

波待ちロマン

パドリングという言葉があるらしい。それは"波待ち"の時間にやることなのだそうだ。

今月から、ある専門学校で英語を教えることになった。そこのクラスメイトがパドリングのことを教えてくれた。彼はサーファーであり、DJでもあある。

私はスケートボードのなかでも「サーフスケート」という板にすごく興味を持っていたので、彼とはすぐに意気投合した。

なにより、彼自身がおどろくべきスピードでほかのクラスメイト

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時給の上げかた

時給の上げかた

去年は時給1000円ていどの仕事しかできなかったが、今年は3000円まであげることができた。

私の場合は、「英語」か「教育」というジャンルに限定したのがよかったと思う。

昔、私の友人がファイナンシャルプランナーとか、TOEICとか、MOSとか、いろんな資格試験を受けていた。しかも彼女は、それらの知識をあまり必要としない職に就くことになった。

当時はなぜそうもバラバラの資格を求めるのか、わから

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手っ取り早い安定への誘惑

手っ取り早い安定への誘惑

手っ取り早く安定を得ようとして失敗してきた気がする。

昔、若い頃に公務員試験をいくつか受けた。すべて落ちた。警察官の試験については最終までいけたのだが、いわゆる圧迫面接?みたいなものにあっさり負けてしまった。

もうひとつ「正社員」という安定の世界もあった。今も「正社員=安定」という常識はまだ世の中に残っているのだろうか。

いつからか、正社員契約なんだから、クビにされたくないでしょ?とばかりに

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落ち着くために頑張るという矛盾

落ち着くために頑張るという矛盾

余裕を持ちたいという理由で必死に作業することは矛盾している。

でも、それにもかかわらずそうした生き方をやめられない。

たしか、SHINGO西成の歌にもそういう意味のものがあった気がする。もっと古い作品では、パスカルのエッセイにも同じようなことが書いてあった。

きっと、どれくらい古い作品をあさっても、いま私が言ったようなことが書いてあるだろう。

私は約1年半ほどヒマを過ごした。年齢は35歳だ

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集団行動のうまさと優秀さをごっちゃにして測ることに残酷さを感じる

集団行動のうまさと優秀さをごっちゃにして測ることに残酷さを感じる

再テストの採点が終わった。

その結果を科目のリーダーに提出したところ、お互いに空気を読み合うことになった。

再テストを受けた生徒は、限りなく留年に近いギリギリの成績を持っていた。そこで、「授業態度がよかった」という理由によって、なんとか進級できるくらいの成績に調整したのだ。

これがズルなのかそうでないのか、私にはわからない。彼は実際にそこそこいい態度で、積極的に授業を受けていた。テストの点数

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だれにも聞こえない学年末試験

だれにも聞こえない学年末試験

いま働いている学校における、最後の試験を作っている。

もともと5ヶ月しか在籍しない契約であったため、最初からこの試験のアイデアを考え、あとからそれを目指すための授業を考えた。

英語を担当したのはラッキーだった。数学や日本史よりは落ち着いてゆっくりと教えることができるからだ。

🎥

学生たちはふだん、焦りを隠しきれない教師たちに、とてつもないペースで科目を教わっている。

教師たち自身ですら

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板の上の青春

板の上の青春

スケートボードにハマっている。

去年の12月になんとなく始めた趣味だ。歳をとると、運動の趣味を持ちたくなる。できればバスケットボールをしたかったのだけれど、私は指のうちひとつが傷ついていて、バスケができない。

スケボーならできるかも、と思い、いざやってみるとすぐに夢中になった。

🏖️

スケボーのいいところは、勝ち負けがないことだ。

互いに教え合い、励まし合い、褒め合い、写真や動画を撮り

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どうしてもズレる英語の教科書

どうしてもズレる英語の教科書

英語を教えていると、どうしても翻訳の壁にぶつかってしまう。

たとえば「絵を描くのが好きです」という意味の英文をつくるために、そのなかで正しい単語を正しい順番に並べましょう、なんて課題がある。

すると、「I like drawing.」になるのだろうか。しかしこのとき「絵」にあたる単語が存在しないのだ。

でも、ほとんどの教科書や、勉強用の本はこんなふうに書かれている。

ほかには「誇りに思う」

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そういう価値観のもとでは、何もしないことはとても悪いことのように思える。

そういう価値観のもとでは、何もしないことはとても悪いことのように思える。

仕事してないことを「何もしてない」と言うことがある。

ニートの人に対して、「あの人は何もしてない」というふうに使う。

本当はいろんなことをやっていると思う。ただ、たぶん生産的なこととか、社会のためになることをやってないんだよ、みたいな意味で「何もしてない」と言うのだろう。

👞

初対面の人に対して「何やってるんですか」と尋ねたら、それはほとんどの場合、職業が何なのかを質問されてることになる

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自忙殺に気をつけろ

自忙殺に気をつけろ

つらいことを忘れるために仕事を増やしたり、副業をはじめたりすることがある。

私はたまたま、そういう人たちに連続して会った。

それは男性と女性で、どらちもひどい失恋のあとに転職したり、副業を足したりした。

男性のほうはいま、とても長い時間働いている。いわく、好きな仕事だから休みがなくても楽しいそうだ。

女性のほうは、夜の仕事を追加した。飲食店で働くそうだ。料理が得意だなんて、知らなかった。

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お金に換えない仕事の大切さ

お金に換えない仕事の大切さ

仕事という言葉は、苦役をお金と交換することのような意味で使われる。

それも間違いではない。でも私は、生活のためにやること全体を仕事と捉えている。

だから、お金と交換しない仕事も行っている。それは、人の話を聞くことだ。

今はSpoonで人の悩みやグチを聞いたりしている。たまに誰かと実際に会って、悩みとかを聞く。

別にそれをやったからといってお金がもらえるわけではないし、もらおうとも思わない。

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教える人にはなりたいが押し付ける人にはなりたくない

教える人にはなりたいが押し付ける人にはなりたくない

ようやく自分に合った仕事につくことが決まった。

フリースクールである。

音楽に関するライティングと、西洋哲学に関する執筆もやっているから、今は自分の好きな仕事だけをできるようになった。大変だが楽しい。

🦦

そもそもフリースクールとは何なのか?と聞かれると、それは私にもよくわからない。きっと社会のレールの外から学歴や資格を取ろうみたいな塾のことだと思う。

私は教育とは無関係の会社に居た。

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教育実習と"See you"の意味

教育実習と"See you"の意味

20年ぶりに中学校へ通った。教育実習だ。

私は英語を教えた。ベテランの池谷先生が私の世話係についてくれた。

授業は、まず英語で"Good morning, everyone."とあいさつしてから始まる。そして英語で曜日や天気を質問して、生徒に答えてもらう。

授業の最後には教師が"See you"と言う。生徒は"See you"と返事する。

生徒たちは、信じられないくらい英語の能力が高かった

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もう1往復しよう、けんかしないために

もう1往復しよう、けんかしないために

spoonで他の人の配信を聞いて、あることに気がついた。

それは職場で起こるトラブルにも共通していた。

口頭だけでむずかしい会話を進めると、たいていうまくいかないのだ。

私は以前の記事で、話すスピードが速いと会話が荒れるという意味のことを書いた。

でも、それだけじゃなかった。例えばスマホかパソコンを使って文字だけで会話をする場合は、

①言葉を考える
②文字を書く
③書いた文字を見る
④送

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