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仕事にかんする話です
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駅で休めない馬を案じる

駅で休めない馬を案じる

私にとって弟のようでもあり、兄のようでもある友人がいる。

彼はとても頭の回転がはやく、判断も行動もはやい。

でも、そういう人は上司とか先輩にこき使われやすくもある。「あの馬はよく走る馬だね」みたいな感じで扱われてしまうのだ。

もちろん、それによって周囲から高く評価される。じっさい、私が買い物に迷ったときなんかは、彼がすごくスピーディに、かつ正確に導いてくれる。

🐎

それはそれで嬉しいの

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実在しない理想の顔をもとめて美容整形を繰り返していいものだろうか

実在しない理想の顔をもとめて美容整形を繰り返していいものだろうか

他人と話す場面が多くなってきた。私にとって、それはとっても嬉しいことだ。私は、人と話して、そして心から笑う瞬間がなにより幸せだからだ。

今は複数の学校で英語の授業をしている。生徒とも話すし、とうぜん上司や同僚とも話す。プライベートの時間には、スケボーパークでいろんな人と話す。

そのとき、「正しさ」をどれくらい追求するのがいいのかな?と考えるようになった。

たとえば授業でいうなら、いちおう台本

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波待ちロマン

波待ちロマン

パドリングという言葉があるらしい。それは"波待ち"の時間にやることなのだそうだ。

今月から、ある専門学校で英語を教えることになった。そこのクラスメイトがパドリングのことを教えてくれた。彼はサーファーであり、DJでもあある。

私はスケートボードのなかでも「サーフスケート」という板にすごく興味を持っていたので、彼とはすぐに意気投合した。

なにより、彼自身がおどろくべきスピードでほかのクラスメイト

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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?  要約

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?  要約

山口 周さんの『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』を要約します。

・論理の限界

 10年以上前から、世界のエリートたちがMBAに代表されるような論理的思考を基にし経営を発展させることに限界を感じ始めました。それと同時に、彼らはさまざまな方法で芸術に触れ、感性を磨くようになりました。
 例えば、掃除機で有名なダイソン社の創業者ジェームズ・ダイソ

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時給の上げかた

時給の上げかた

去年は時給1000円ていどの仕事しかできなかったが、今年は3000円まであげることができた。

私の場合は、「英語」か「教育」というジャンルに限定したのがよかったと思う。

昔、私の友人がファイナンシャルプランナーとか、TOEICとか、MOSとか、いろんな資格試験を受けていた。しかも彼女は、それらの知識をあまり必要としない職に就くことになった。

当時はなぜそうもバラバラの資格を求めるのか、わから

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リチウムの疲労

リチウムの疲労

普通の学校とはどこのことだろうか。

いちおう「普通科」という名前のコースはある。ほかにも定時制とか通信制、商業科に高専など…

私はいろいろなコースのいろいろな生徒に英語を教えている。ものすごく難しい話をすることもあるし、かんたんなクイズを出すだけの日もある。

お気に入りは、「この曲の1番に有名なブランド名が出てくるから、それがどれなのか当てよう」というクイズだ。

生徒よりも、その親たちが「

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風潮にのまれて

最近このブログにお金の話ばかり書いている。

久しぶりに前職の友人と会った。当時の彼は大学生で、今はもうサラリーマンの3年目になる.....いや、4年目か5年目かもしれない。

彼は社内の上司や先輩から、みょうに転職の話題を持ち出されるらしい。なぜ?

彼自身、先週末には心身を病み、仕事を休んだそうだ。

なにより心配なのは、彼が会社から低く評価されているのではないことだ。それなのに転職の話をされ

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HP更新/レッスンのページを追加しました

HP更新/レッスンのページを追加しました

久しぶりにホームページを更新しました。

これまでの作品を見やすくまとめたのと、英語のプライベートレッスンのページを追加しました。

最初のレッスンを無料にして、あとは相談のうえで「何がやりたいか」によって金額や時間を決めようと考えています。

基本的にはzoomでやる予定ですが、ちょっとしたことであればメールでもお答えします。関西なら直接会えます。

英語の勉強に限らず、1人で思いつかないことや

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手っ取り早い安定への誘惑

手っ取り早い安定への誘惑

手っ取り早く安定を得ようとして失敗してきた気がする。

昔、若い頃に公務員試験をいくつか受けた。すべて落ちた。警察官の試験については最終までいけたのだが、いわゆる圧迫面接?みたいなものにあっさり負けてしまった。

もうひとつ「正社員」という安定の世界もあった。今も「正社員=安定」という常識はまだ世の中に残っているのだろうか。

いつからか、正社員契約なんだから、クビにされたくないでしょ?とばかりに

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努力の前提

努力の前提

努力が実を結ぶためには、まず再現性の高いことにチャレンジしている、という前提が必要だと思う。

私はいろんな職場で「PDCAサイクル」という言葉を聞いてきた。さいしょに聞いたのは、ITパスポートという資格を取るための試験だった。

PDCAサイクルとは、かんたんにいうと「やってみて、観察して、またやってみる」という動きのことだ。

会社でも聞いた。教育実習でも聞いた。今も聞く。
サラリーマンも教師

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落ち着くために頑張るという矛盾

落ち着くために頑張るという矛盾

余裕を持ちたいという理由で必死に作業することは矛盾している。

でも、それにもかかわらずそうした生き方をやめられない。

たしか、SHINGO西成の歌にもそういう意味のものがあった気がする。もっと古い作品では、パスカルのエッセイにも同じようなことが書いてあった。

きっと、どれくらい古い作品をあさっても、いま私が言ったようなことが書いてあるだろう。

私は約1年半ほどヒマを過ごした。年齢は35歳だ

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あと「なに力」をつければ社会で安心できますか

あと「なに力」をつければ社会で安心できますか

なんかの記事に「営業力」という言葉を見つけた。

おしゃべりのうまさのことだろうか?

なんとなく「交渉力」という言葉の言い換えかと思ったが、たぶんそうではないだろう。

きっとアンミカの通販みたいなふるまいのことだと思う。

教員免許を取る過程のなかで、「担任力」という言葉も耳にした。教授もそう言ったし、本にもそう書いてある。

私はその意味が、いまだにわからない。

たしか、ほかには「傾聴力」

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AIを認めたら自分が認められなくなる?

AIを認めたら自分が認められなくなる?

久しぶりに翻訳のお仕事をさせてもらいました。
AKさんの詩を英語に変えています。

原文では「雨」「虹」と、音も字もちがう言葉たち。英語だとrain,rainbowになってしまいます。ちょっと表現に迷いました。

また、「水面」はほんとうはwater surfaceですが、作者の気持ちをより深く反映するためにwater faceと書いています。
自分自身の気持ちに直面するとか、そういう意味も含めま

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kindle版「英語がわからない理由」を出しました

kindle版「英語がわからない理由」を出しました

「英語がわからない理由 : Why you don’t get Engllish」のkindle版を出しました。

いろんな学校で英語を教えながら、「何がわからないか、わからない」と苦しむ人に向けて書いたものです。

内容をざっくり紹介すると、こんな感じです。

ようするに、勉強してる側の人間がずれた理解をしながら、それを育ててるんだよっていう話ですね。

じゃあどうすればいいのか?ということも、

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