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手っ取り早い安定への誘惑

手っ取り早く安定を得ようとして失敗してきた気がする。

昔、若い頃に公務員試験をいくつか受けた。すべて落ちた。警察官の試験については最終までいけたのだが、いわゆる圧迫面接?みたいなものにあっさり負けてしまった。

もうひとつ「正社員」という安定の世界もあった。今も「正社員=安定」という常識はまだ世の中に残っているのだろうか。

いつからか、正社員契約なんだから、クビにされたくないでしょ?とばかりに、とんでもない長時間の仕事をさせる組織が増えてきた気がする。私自身もそうしてこき使われた。友人たちも例外ではない。

資本主義とはそういうものだ。少しでも安いお金で、少しでも長く仕事しないと、儲けが生まれない。

組織はそれで安定するのだが、中の人間が安定しなくなる。


きょう近所を散歩していて、むしろその逆の動きが大切ではないかと思った。

つまり、体を健康にする。ものをよく見る。よく聞く。他人と仲良く話す。あとは食事とか時間の過ごしかたとか・・・・・まず人間として安定した存在になっていくことで、自然とそれに合った仕事もできるのではないか。

それでも、一生のうちに転職したり、引っ越したり、場合によっては離婚や再婚をすることもあるだろう。

でも、そうして「うまく揺れる」ほうがむしろ安定しているかもしれない。今はそう感じる。