どうしてもズレる英語の教科書
英語を教えていると、どうしても翻訳の壁にぶつかってしまう。
たとえば「絵を描くのが好きです」という意味の英文をつくるために、そのなかで正しい単語を正しい順番に並べましょう、なんて課題がある。
すると、「I like drawing.」になるのだろうか。しかしこのとき「絵」にあたる単語が存在しないのだ。
でも、ほとんどの教科書や、勉強用の本はこんなふうに書かれている。
ほかには「誇りに思う」を英語にするときも、「思う」にあたる単語が存在しないまま英訳される。
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実際、生徒たちはそこに疑問を感じるので、テストを受けるとまさにそういう内容で間違える。
しかも、難しい大学ほど、入試にそういう「微妙なちがい」を散りばめてくる。
微妙なパターンを頭にみっちり詰め込んで、まるで車の運転免許の筆記試験みたいだ。
それらの罠にひっかからない技術は、はたして英語力なのだろうか?
たくさんの人がお金をたっぷりかけて、そういうパターンをみっちり頭に詰め込む。大学だけでなく,
TOEICなどの資格試験もおなじような構造だ。
しかも、そうして難しい試験をクリアした人が、英語の読み書きをほとんど出来なかったりするからたまらない。