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自忙殺に気をつけろ

つらいことを忘れるために仕事を増やしたり、副業をはじめたりすることがある。

私はたまたま、そういう人たちに連続して会った。

それは男性と女性で、どらちもひどい失恋のあとに転職したり、副業を足したりした。


男性のほうはいま、とても長い時間働いている。いわく、好きな仕事だから休みがなくても楽しいそうだ。

女性のほうは、夜の仕事を追加した。飲食店で働くそうだ。料理が得意だなんて、知らなかった。

ふたりとも、ひとりの時間ができると頭が勝手にネガティブなことを考えてしまうらしい。

その気持ちは、よくわかる。


自分自身を忙殺させると、たしかにつらいことを忘れられる。

自忙殺なんて言葉は、もちろんない。

ただ、私は彼らが心配なだけだ。