板の上の青春
スケートボードにハマっている。
去年の12月になんとなく始めた趣味だ。歳をとると、運動の趣味を持ちたくなる。できればバスケットボールをしたかったのだけれど、私は指のうちひとつが傷ついていて、バスケができない。
スケボーならできるかも、と思い、いざやってみるとすぐに夢中になった。
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スケボーのいいところは、勝ち負けがないことだ。
互いに教え合い、励まし合い、褒め合い、写真や動画を撮りあう。技がうまくきまったときも楽しいが、転んだときも楽しい。
スケボーにおいて競い合う点があるとすれば、それはかっこよさだけだ。生き方しだいで、ただ板の上に乗って滑るだけでもかっこよさを表現することはできる。
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この趣味を通して、友達もたくさんできた。
この文章を書いているうちにも、Instagramの相互フォローが1人増えた。
年齢や職業、住んでいるところに関係なく、誰もが互いに認め合う。
今はネット上でいろんなコツや、うまくなる方法が発信されている。しかし、私の尊敬する人いわく、それらの情報はすべて間違ってるらしい。
そもそも、なんらかのコツをつかめば一気に上達するというものではないそうだ。ふつうの運転をふつうにこなせるようになってくると、真上に飛んだり板を回したりできるようになるらしい。
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「オーリーはやらないんですか?」とよくたずねられる。
板に乗ったまま上に跳ぶ技のことだ。
私は、最初の半年から1年くらいは、プッシュ、チックタック、パワースライドをとにかく追求しようと思っている。
進む、曲がる、止まるというもっとも基本的な動作だ。
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コツがないのにコツを教える人が後を経たない・・・そういう意味では、英語と似ている。
私もそろそろ英語を教えるコンテンツを形にしていこうと計画しているところだ。はっきり言っておくと、てっとりばやくうまくなるコツなんかない。
てっとりばやいダイエット法がないようなものだ。
自分で仮説をたてて、自分の体や頭をいろんな使い方で動かしてみる。それは長い道のりだ。しいていうなら、もっとも基本的なことを、限りなくていねいに行うのがいいと思う。
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スケボーに乗っていると、自由になれる。
実際には自由になっているわけではない。ちょっとバランスをくずしたら大怪我するんだし。
「無心になれる」というほうが正しいかもしれない。
音楽を聴きながら乗るのもいい。
広い場所なら、風の音や雲の形、木々が揺れる音と一緒に楽しむこともできる。