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私の本棚

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図書館で借りる本が多めです。感じたことや考えたことなどを綴ります。
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#読書

辻村深月さん「傲慢と善良」読了。他人の言動が自分には理解できなくてもそれは悪いことじゃないと思う。ただ「この人はそうなんだな」と思えるかどうか。そう思うだけで救われる人が、確実に居ると思う。それをするのが難しいんだけどね。

ビブリア古書堂の事件手帖シリーズを読んでいる。栞子さん達に再会できるのが嬉しいし、こんな古書があるんだって新たな発見も。第二シリーズのカギである栞子さんの娘、扉子が、本を「息をするように読む」って友達に思われているところにクスリとした。その感覚に共感したから。

小中学生の頃、国語の授業で知った、川端康成『伊豆の踊子』をようやく読了。当時は「名前が小難しそう」で、大人になったら読めるかなと思っていたのが、何ともかわいらしい。それを自分で言うかって感じだけど笑 次は、ヨルシカの楽曲モチーフにもなっている『雪国』を読みたいなあ。

小説を読み耽っていた。言葉は私の心をいつも満たし、力をくれる。言葉で…その人の想いが紡がれた文章を読むと、私は私の想いを込めた言葉を、ふと紡ぎたくなる。言葉を読んで、言葉を紡ぐ。私はそれを、これからも続けていく。

池上彰さんの『高校生からわかる「資本論」』を読んだ。語り口調だからか、文章がスルスルと頭に入ってきてすごく分かりやすい。読後、ノートの見開きいっぱいに、内容を自分なりに図解とか文でまとめる作業をした。心地よい疲れと達成感に浸っている今。

一日中、風がビュービューと吹き荒れていた。身体の怠さは相変わらずだけど、昨日よりかは心が多少元気だった。そんな今日は、部屋に籠って文庫本を読み耽り、気になった文章をノートにメモしていた🍃

昼下がりに、大好きな活字に触れて、気付けば目を瞑って微睡み、夢の世界の中へと溶け込んで行ける...なんて、幸せのひと時なんだろう。すごく幸せな気持ち。心が満ち溢れている。

『華氏451度』

『華氏451度』

一見風変わりな印象を受けたこのタイトルに込められた意味を知った時、全身に鳥肌が立つ思いがした。その本とは、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』。

小説!フィクション!!のはずなのに、70年以上前に書かれたにしては、作者は、現代社会がこうなることを予め知っていたんじゃないか?と思ってしまう。

それくらい、現代社会の在り様を如実に表しているように、私には感じられた。

情報過多な現代社会。そこで如

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読むだけで情景が目に浮かぶ、宮沢賢治が紡ぐ言葉が好き。

読むだけで情景が目に浮かぶ、宮沢賢治が紡ぐ言葉が好き。

宮沢賢治の、美しく、どこか自然を超越しているかのようなあの世界観に没入している瞬間が、私にとっては快楽的であり、且つ癒しのひととき。

中でも銀河鉄道の夜は、何度でも読み返したくなる、私の大好きな作品のひとつ。読んでいるだけで情景が目に浮かぶ文章に、尊敬の念を抱く。サザンクロス、りんどうの花、カムパネルラの存在や、台詞達の伏線…。

作品の好きな描写を挙げ始めたら、枚挙にいとまがない。あの全部を感

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宮沢賢治『風の又三郎』を読んだ。彼の文章を読んでいると、ワクワクするから好き。あとは、思わず声に出して読みたくなるし、実際に声に出してしまうから笑 ヨルシカの「又三郎」も併せて聴くと、楽しさが倍増するなって思うから、個人的にはオススメ。

最高にワクワクする時間

最高にワクワクする時間

最近、私の中で、読書熱が再燃している。

昨日図書館へ行った。ここ1カ月は、2週に1度、地元の図書館へ訪れて、本を返却した後、次に借りる本を物色している。(言い方、笑)

あの時間が、私は最高に好きだ。最高にワクワクする。

何と言っても、何冊借りても「無料」と言うのが大きい。知識や幸せの感情と言った無形の財産が、無料で手に入ると言ったら、少々邪かもしれないが…笑。

そんなことを思いながらも、純

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現実の何もかもから離れて没入できる読書は、私にとって本当に心の栄養になる。住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」、何度読んでも新鮮な気持ちで楽しめるし心惹かれる、本当に大好きな1冊。

私はその人では無いから、安易に"分かる"と言うことは違うと思うんだけど、"共感できる"と言うのか、"感覚が理解出来る"と思うことが、読んでいて沢山あって。私もあなたも、ただそこに居るんだなって思えた一冊。

多様性は「多様性と言う考え方のうちのひとつ」でしかない

多様性は「多様性と言う考え方のうちのひとつ」でしかない

朝井リョウさんの「正欲」を読了した。読むのは今回が2回目。初回は約2年前、大学3年生の時。

読もうと思った動機は、友達が書いた、自身のおすすめの本を紹介したnoteを読んでいた時、ふとこの本を思い出したから。今回は、2日間で読破してしまった。

私は以前、この本を電子書籍として購入し、心が動いた部分には、(搭載された機能を用いて)本文にラインマーカーを引きながら読み進めていた。今回も、マーカーの

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