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【イタリア・シンプルライフ】るな
2024年4月11日 11:20
何かを始めたりやめたりするときにいちいち説明をつけたがる左脳の声を聴き過ぎるとブレーキがかかる。「楽しそう」「おもしろそう」「やってみたい」始めるときの感覚はこれだけで充分。「疲れた」「飽きた」「他のことがやりたい」やめるときの感覚はこれだけ。きっちりとスケジュールを組んでその通りにこなす快感はもうたっぷり味わった。手帳やカレンダーを選ぶわくわくが
2023年9月8日 08:10
4年ぶりの里帰り。故郷ニッポンの人々と街の素晴らしさに触れてこの国で生まれ育った幸運に改めて感謝している。これほどまでに「普通の暮らし」のレベルが高い国はめずらしい。公共のトイレもきれいだしホテルも店も清潔で快適。銀行・郵便局・市役所も働く人々が真面目で丁寧。電話での対応も素晴らしい。確かにこのレベルのサービスを維持するためのストレスはあるかもしれない。だけ
2023年6月23日 13:00
はっきりしない感覚やよくわからない関係性に呼び名があると輪郭がくっきりするような安心感を抱く性質を私達人間は持っている。名前があることでなにかが枠に収まる。名前と概念を結びつけながら〇〇と✕✕の関係性を覚える。そうやって思考や記憶を整理しながら学ぶことを学習と呼んでいる。たいていのことはその流れに収まる。少し厄介なのは名前がはっきりしない物・感覚・現象・
2023年4月28日 12:43
ふと「高鬼(たかおに)」のことを白湯を飲みながら思い出した。高いところにいれば鬼に捕まらない。なんだか大人もやってるなあ、って。そう思った。周りよりちょっと高いところに登れば安全で降りると鬼になっちゃうかも。だから高いところに登る。移動しなければ安全。降りなければ捕まらないけど誰も動かないとつまらない。スリルを楽しみたいチャレンジャーがまず動く。鬼がそっち
2023年4月2日 19:37
今朝通りすがりの人の作品から女性に対する優しさと恐れを感じた。その作者である男性はたぶん本物の肉体を持った女性と野性的な本能むき出しで交わったことがない。だから表現方法が柔らかく表層的。肉体を描いているのに肉質感がない。歴代の女たらしの芸術家達は女性の肉体が恍惚状態になったその変容ぶりを知っているし变化を促した自覚があるので作品にそういう全てが現れる。善し悪しでは
2023年3月1日 14:22
同僚の肖像画を描いた。その話題の流れで職場の経営者が言った。「ワタシが死んだら描いてね」もちろん雑談のひとつ。「死んでからじゃ遅いよ」などと周りの誰かが言い軽い笑いが沸き起こる。その直後に描いたのは自分自身の正面図。たぶん初めて長時間顔を眺め続けた。ふと思った。「これは昔の自分の遺影だ」誰かにどう思われるかそれを気にしすぎる。思い通りにならない部分にこ
2023年1月14日 10:36
その光景を垣間見たことがある。たぶん天使とか守護霊などと呼ばれるような存在達のいる場所なんだろう。個人的に名称にこだわりはない。氷の張った湖の上のようにところどころ半透明になった部分から人間の様子がうっすらと見える。その薄氷のようなところに顔を近づけてのぞきみしてみた。床にある穴を覗くような仕草で。もう少しで人間世界のパラドックスに気づくだろう人達の放つエネルギーが
2022年12月30日 15:33
ホロスコープと行動心理学を軸にしたエネルギーリーディングをイタリアと日本でやっている。どうにも違和感を感じることがある。いい?わるい?と聞かれる回数が多すぎる。エネルギー状態の違いは良し悪しの二択ではない。昔ながらの占いなどに記されている幸・不幸の尺度は当然ながら人間の視点。身体が丈夫で健康家族仲が良い友達に恵まれる恋愛が上手くいく受験や就職の希望が叶うや
2022年12月18日 16:30
小学校初登校の日に6年生が歓迎会をやってくれた。「なんて読むでしょう?」というクイズが出題された。私は手を上げて「タト」と答えた。黒板には「外」と書いてあった。絵本が好きだったから小学生になる前にひらがな・カタカナはひととおり読み書きができた。今の子供達にとってはあたりまえなのかもしれない。だけど当時の田舎町では小学校に通う前に文字を読める子供は少なかった。だ
2022年12月5日 14:20
あちこちで様々な発信を拾い読みしていると人が怖がるものの根底にこのふたつの事象への畏怖感があるな、と感じる。言い換えると「消滅」と「交わり」。肉体的または精神的に消えてしまうことと深く他の人間と関わることを極端に怖がっている。身体のケアも人間関係もそこそこの時間がかかる。だから面倒くさい。なので称賛や見返りを餌にする。手を変え品を変え古今東西で伝えられる人生
2022年11月17日 13:57
4〜5年前に家猫のスカイが行方不明になった。アパートの3階暮らしで普段外には出ない。どうやらテラスから落ちて地上階の工事現場のどこかに身を潜めていた様子。見つけたのは長男でその時私は外出していた。スカイの白い毛がすごく汚れているからシャワーで洗おうとしてるけど暴れるから上手く洗えない。という電話を受けてすぐに帰宅した。バスルームから2人の息子達の声とスカイ
2022年11月2日 12:39
23歳頃の話。スキューバダイビングの初級ライセンスを取ったとき指導員のひとりが言った。「こんな風に賞状をもらうことが はじめての人もいるかもしれません」え!?そういう人生を全く想像したことがなかった。そんな人もいるのか、と軽いショックを受けた。自慢話ではないけれど、トロフィー・盾・メダル・賞状は飽きるほどもらった。スポーツ・絵・文章・創作、それぞれの分野で何回も表彰されたことがあ
2022年10月8日 12:51
現代人はパッと見の外見にあっさりと騙される。もともともっている人間のデータ蓄積パターンは無意識領域の影響も大きい。情報の洪水が常日頃の都会生活を生き延びるためにはある種のアンテナを鈍らせないととても生きていけない。例えば他人の思考。色彩バランス。空気中の毒素。こういったものを逐一感知していたらおかしくなってしまう。感度を鈍らせるというのは自己防御の一種。
2022年10月2日 15:52
生まれてくる時に経験してみたいことを私達は選んで降りてくる。それはわかりやすい職業や立場・肩書を示しているわけではない。家族の情を感じたい集団の中で支え合いたい孤独の感覚を知りたいたくさん移動したい命を育て守りたいわりとぼんやりとした感覚的なものが多い。ざっくりとした方向性だけなのだ。音楽・スポーツ・絵画などわかりやすい形を取ることもあることはある。ただ