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アレコレ楽書きessay

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はてなブログのつぶやきエッセイを転載。イラストエッセイには書かないこぼれ話あれこれ。
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#人間

Flower・華やかな日々【理由と根拠を探す左脳に黙ってもらう】

Flower・華やかな日々【理由と根拠を探す左脳に黙ってもらう】

何かを始めたり
やめたりするときに
いちいち説明をつけたがる
左脳の声を聴き過ぎると
ブレーキがかかる。

「楽しそう」
「おもしろそう」
「やってみたい」

始めるときの感覚は
これだけで充分。

「疲れた」
「飽きた」
「他のことがやりたい」

やめるときの感覚は
これだけ。

きっちりとスケジュールを組んで
その通りにこなす快感は
もうたっぷり味わった。

手帳やカレンダーを
選ぶわくわくが

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素晴らしき国Nippon

素晴らしき国Nippon

4年ぶりの里帰り。
故郷ニッポンの人々と街の
素晴らしさに触れて
この国で生まれ育った幸運に
改めて感謝している。

これほどまでに
「普通の暮らし」のレベルが
高い国はめずらしい。

公共のトイレもきれいだし
ホテルも店も清潔で快適。
銀行・郵便局・市役所も
働く人々が真面目で丁寧。
電話での対応も素晴らしい。

確かにこのレベルのサービスを
維持するためのストレスは
あるかもしれない。

だけ

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名前がある・名前を決める効果

名前がある・名前を決める効果

はっきりしない感覚や
よくわからない関係性に
呼び名があると
輪郭がくっきりするような
安心感を抱く性質を
私達人間は持っている。

名前があることで
なにかが枠に収まる。

名前と概念を結びつけながら
〇〇と✕✕の関係性を覚える。

そうやって思考や記憶を
整理しながら学ぶことを
学習と呼んでいる。

たいていのことは
その流れに収まる。

少し厄介なのは
名前がはっきりしない
物・感覚・現象・

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鬼ごっこ

鬼ごっこ

ふと「高鬼(たかおに)」のことを
白湯を飲みながら思い出した。

高いところにいれば
鬼に捕まらない。

なんだか大人もやってるなあ、って。
そう思った。

周りよりちょっと高いところに
登れば安全で
降りると鬼になっちゃうかも。

だから高いところに登る。
移動しなければ安全。
降りなければ捕まらないけど
誰も動かないとつまらない。

スリルを楽しみたい
チャレンジャーがまず動く。

鬼がそっち

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女性を描く【隠しきれないもの】

女性を描く【隠しきれないもの】

今朝通りすがりの人の作品から
女性に対する優しさと恐れを感じた。

その作者である男性はたぶん
本物の肉体を持った女性と
野性的な本能むき出しで
交わったことがない。

だから表現方法が柔らかく表層的。
肉体を描いているのに肉質感がない。

歴代の女たらしの芸術家達は
女性の肉体が恍惚状態になった
その変容ぶりを知っているし
变化を促した自覚があるので
作品にそういう全てが現れる。

善し悪しでは

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過去の自分の遺影

過去の自分の遺影

同僚の肖像画を描いた。
その話題の流れで
職場の経営者が言った。
「ワタシが死んだら描いてね」

もちろん雑談のひとつ。
「死んでからじゃ遅いよ」
などと周りの誰かが言い
軽い笑いが沸き起こる。

その直後に描いたのは
自分自身の正面図。
たぶん初めて長時間
顔を眺め続けた。

ふと思った。

「これは昔の自分の遺影だ」

誰かにどう思われるか
それを気にしすぎる。

思い通りにならない部分に

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肉体を持たない存在達が人間世界をどんな風にみているのか【断言への反発と人間世界の宝物】

肉体を持たない存在達が人間世界をどんな風にみているのか【断言への反発と人間世界の宝物】

その光景を垣間見たことがある。
たぶん天使とか守護霊などと
呼ばれるような存在達の
いる場所なんだろう。
個人的に名称にこだわりはない。

氷の張った湖の上のように
ところどころ半透明になった部分から
人間の様子がうっすらと見える。

その薄氷のようなところに
顔を近づけてのぞきみしてみた。
床にある穴を覗くような仕草で。

もう少しで人間世界のパラドックスに
気づくだろう人達の放つエネルギーが

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そもそも幸運と不幸の基準って人それぞれなんだよね

そもそも幸運と不幸の基準って人それぞれなんだよね

ホロスコープと行動心理学を軸にした
エネルギーリーディングを
イタリアと日本でやっている。

どうにも違和感を感じることがある。

いい?わるい?

と聞かれる回数が多すぎる。
エネルギー状態の違いは
良し悪しの二択ではない。

昔ながらの占いなどに
記されている幸・不幸の尺度は
当然ながら人間の視点。

身体が丈夫で健康
家族仲が良い
友達に恵まれる
恋愛が上手くいく
受験や就職の希望が叶う

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知ることで世界が変わり後戻りできない

知ることで世界が変わり後戻りできない

小学校初登校の日に
6年生が歓迎会をやってくれた。
「なんて読むでしょう?」
というクイズが出題された。

私は手を上げて「タト」と答えた。
黒板には「外」と書いてあった。

絵本が好きだったから
小学生になる前に
ひらがな・カタカナは
ひととおり読み書きができた。

今の子供達にとっては
あたりまえなのかもしれない。
だけど当時の田舎町では
小学校に通う前に
文字を読める子供は少なかった。

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死とセックスが怖い

死とセックスが怖い

あちこちで様々な発信を
拾い読みしていると
人が怖がるものの根底に
このふたつの事象への
畏怖感があるな、と感じる。

言い換えると「消滅」と「交わり」。

肉体的または精神的に
消えてしまうことと
深く他の人間と関わることを
極端に怖がっている。

身体のケアも人間関係も
そこそこの時間がかかる。
だから面倒くさい。
なので称賛や見返りを餌にする。

手を変え品を変え
古今東西で伝えられる
人生

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わからないという残虐性

わからないという残虐性

4〜5年前に家猫のスカイが
行方不明になった。
アパートの3階暮らしで
普段外には出ない。

どうやらテラスから落ちて
地上階の工事現場のどこかに
身を潜めていた様子。

見つけたのは長男で
その時私は外出していた。

スカイの白い毛が
すごく汚れているから
シャワーで洗おうとしてるけど
暴れるから上手く洗えない。

という電話を受けて
すぐに帰宅した。

バスルームから
2人の息子達の声とスカイ

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表彰状をもらったことのない人生を想像したことがなかった

表彰状をもらったことのない人生を想像したことがなかった

23歳頃の話。スキューバダイビングの初級ライセンスを取ったとき指導員のひとりが言った。

「こんな風に賞状をもらうことが
 はじめての人もいるかもしれません」

え!?

そういう人生を全く想像したことがなかった。そんな人もいるのか、と軽いショックを受けた。自慢話ではないけれど、トロフィー・盾・メダル・賞状は飽きるほどもらった。

スポーツ・絵・文章・創作、それぞれの分野で何回も表彰されたことがあ

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判断に迷ったら瞼を閉じてみると視覚に騙されない

判断に迷ったら瞼を閉じてみると視覚に騙されない

現代人はパッと見の外見に
あっさりと騙される。

もともともっている
人間のデータ蓄積パターンは
無意識領域の影響も大きい。

情報の洪水が常日頃の
都会生活を生き延びるためには
ある種のアンテナを鈍らせないと
とても生きていけない。

例えば他人の思考。
色彩バランス。
空気中の毒素。

こういったものを
逐一感知していたら
おかしくなってしまう。
感度を鈍らせるというのは
自己防御の一種。

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やってみたい人生の選択

やってみたい人生の選択

生まれてくる時に
経験してみたいことを
私達は選んで降りてくる。

それはわかりやすい
職業や立場・肩書を
示しているわけではない。

家族の情を感じたい
集団の中で支え合いたい
孤独の感覚を知りたい
たくさん移動したい
命を育て守りたい

わりとぼんやりとした
感覚的なものが多い。
ざっくりとした
方向性だけなのだ。

音楽・スポーツ・絵画など
わかりやすい形を取ることも
あることはある。
ただ

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