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コラム

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コラムをまとめました。良くも悪くも適当です。
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#感情

Mr.Lawrence

Mr.Lawrence

 昨年の春、映像やら音楽やら、その手の分野にまったく教養がないと自他共に認める同僚の尻を叩き、僕自身もかなり久しく思える映画館に立ち寄ったことを、先程ふいに思い出した。
 まぁいい歳をした男が二人揃って映画を観るものだから、多少は難解なテーマのものが良いのかな……。そんな考えも束の間、結局ビールの泡や炭酸に呑まれて話の結末は見逃すことになるだろうし、何より駅前の混雑ときたら!
 早くも気温が二十度

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KH、素直になる

KH、素直になる

 昼間の曇天から雨を恐れて、結局この連休の最終日、一歩も外に出なかった。悔しかった。祝日という天からの贈り物に対して、僕はただ有意義さをもって応えたかっただけ。というのに、なぜ天は我々に試練を課すのであろうか。
 どうも、濡れない男KHです。雨は嫌いです。

 昔の話、まだ僕がサンタクロース爺の訪問を心待ちにしていた頃である。とはいえ小学三年の時分、いまにして思えば仲の良い友人たちは「サンタ」=「

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コンビニからの物体X

コンビニからの物体X

 あらゆる事象について、たとえそれが致し方ない事故であったとしても、我々は実に様々な感情を抱いてしまいます。──理不尽、後悔、許容に同情。ヒトが人たる証という心情の起伏は、やはり時期、環境を選んではくれません。そう、こんな暑苦しい秋の夜にだって……。
 どうも、ホモ・サピエンスのKHです。

 昨夜、仕事終わりの僕は、疲労を癒すために普段より熱めの湯船を張ったわけです。今週が終われば三連休、果たし

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眠気が襲う

眠気が襲う

朝から晩まで眠い日がある。起きて歯を磨き、寝癖を触っている間に睡魔が訪れている。もう一度ベッドに横になり目を閉じてみれば、時刻は15時を過ぎた頃、まだ眠気は頭にしっかり残っていて、身体を動かすのも億劫である。

仕方がないので、色々なことを思考することにより空腹感を紛らわす。楽しい事、悲しい事、笑える事、真面目な事......意識はしっかりとしているはずなのだが、どうも視界がおかしい。そして、自ら

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俺の肴Best10、Here we go!

俺の肴Best10、Here we go!

今日で4連休も終い。手招きするは現実です。旅行をしたわけでも、友人と遊んだわけでも、宝くじが当たったわけでもないけど、それでも僕は後悔したくはありません。

皆さんの記事を見る。家族旅行に出掛けられた方もいれば、素晴らしい作品を投稿し続けてる方もいる。見たこともないような、素晴らしい写真で心を癒してくれる方もいる。
そう、これなんですよ。僕の理想というのは!周囲を癒すため、感動させるためクリエイタ

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隆元殿の偽りなき愛を知る

隆元殿の偽りなき愛を知る

「たいした事は起きていないが、この手紙を預ける男が其方に戻ると言うので手紙を書いた」

こんな律儀な一文より始まる手紙を書いたのは中国地方の雄、謀神として名高い毛利元就の嫡男、毛利隆元である。
当時をして、既に大大名としての地位を確立していた毛利家の跡取りではあるが、彼は正室の尾崎局を娶った後、側室は一人も置くことがなかった。比較的早い段階で嫡男の輝元を孕んだことも理由かも知れないが、戦乱の世にお

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俺の朝飯Best10、Let's go!

おはようの方も、おやすみの方も、仕事中の方も、ちょっと遅めの夏休みの方も、僕の好きな朝飯ランキングなど興味ないでしょうね。
でもタイトルを見て分かるように、これは僕の好きな朝飯Best10、Let's go!な訳です。

本当ならばね、僕だってもっと有意義な文章を書きたいのです。少子化問題とか、年金問題とか、ペンギンの生態系とか......。
言い訳ではないのです。ただ、ねぇ。色々と小難しい事書い

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言葉 × 感情 < 文章を書くこと

言葉 × 感情 < 文章を書くこと

 昔から、喧しい子供だと言われてきた。友人と話をする際、私が口を開けない瞬間が苦痛で仕方なかったし、ともすれば相手が伝えたい事など、全く頭に入っていない時もあるだろう。
 それが原因で、壊れた人間関係はなかった様に思う。知らない所で、私に対する憎悪を隠し持っている方もいないと思う。そこまで激しい口調で話すタイプでもないし。

 しかし、この『喋る』という行為が、私の感情表現として十二分に役目を果た

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令和蝉合戦みんみみ

令和蝉合戦みんみみ

 まだテンションが万全ではない蝉たち。彼等のヤル気ない「みんみん」を聴くと、ついつい発破をかけたくなるのは私だけなのか。
多分、そうでしょう。虫に「もっと本気出せよ!」とか「燃えた魂を見せてみろ!」とか、叫ぶほど皆暇じゃないだろうしなぁ。

熱血プレーで有名な松岡先生は、人間相手の対応。私は虫相手の対応という事で、一応棲み分けが出来ていて、たまに打ち合わせをしなかったり、しなかったり。

全国春虫

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電子書籍化についての話

電子書籍化についての話

ささいな告知です。
短編集を、note内『文章・創作のサークル』様ご協力の下、電子書籍にて出版致しました。

出版しましたと簡単には言うものの、ややこしそうな手続き、表紙作成などは全てサークル主宰者様にご対応頂きました。
何から何まで、本当にありがとうございます。そんな経緯で、私は今日も軽口を叩きません。

内容としては、
・note内投稿済み 10作品 
・書き下ろし   3作品
となり、基本的

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令和二年の『夏』宣言 再び

令和二年の『夏』宣言 再び

 気怠い暑さの空気がまとわりつく本日、ついに2020年の梅雨が明けたとTVから聴こえた。
昼間からより強くなった日差しの頑張る姿に感化され、4連休で果たせなかった短パンでの散歩を大いに満喫した私は、クーラーなどの人工物に頼らずともカーテンレールに掛けた風鈴の音色を肴に、ビールを一杯飲む事にしました。

付けっ放しのTVから、白と赤のユニフォームを着た選手たちが、汗を流しながら野球をしている姿が見え

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時には『ハートカクテル』を

時には『ハートカクテル』を

母の本棚にあったハートカクテル。全編を通してカラーの、その色彩の美しさは以降も廃れる事のないように思う。何歳の時に手に取ったかは忘れたけど、読んだ後、自らが生きる世界はこんなにも素晴らしい物だったんだと感じた覚えがあります。

舞台は80年代の日本。当時の小説や音楽がそうであるように、独特の雰囲気を持つ『ハートカクテル』(作者:わたせせいぞう)は、青春を強く感じるストーリーが主となっています。

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マスク越しに触れる夏

マスク越しに触れる夏

 なんとなく、言葉を発するのが億劫になった気がする。なんとなく、感情を口に出す事が少なくなった気がする。なんとなく......。
と言っていても、暗い気分になってしまうだけなので、私は今日も一人で街外れをぐるぐると徘徊するのです。

 今週で梅雨も明けるのかな、と淡い期待を抱いて目を覚ました日曜日の朝。悲しい現実が天気予報士の口から発せられていました。
また、最近は文字に頼り過ぎて、言葉を疎かにし

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寝ぼけた自分

寝ぼけた自分

が喋っている姿を録画したい、と切に願う。

休みの日、昼過ぎくらいまで情けなく布団に包まっている事がある。誰かの電話で目をパチリと開ける訳ですが、意識は未だいびきをかいて眠っている。
でも人間とは凄いもので、そんな半覚醒状態においても、普段の口調、声のトーン、テンションで言葉を発する事が出来るようです。
ただし、内容はめちゃくちゃですが。

例に漏れず私も、意識が眠っている状態でよく分からない事を

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