海に漂う魚

つらつらと文章を書いていく。ふらふらと好きな文章を見つけていく。 noteのコンセプト…

海に漂う魚

つらつらと文章を書いていく。ふらふらと好きな文章を見つけていく。 noteのコンセプトは今日、決めた。海に漂う魚みたいに限りなく自由であろう。since.2022

マガジン

  • 置き勉

    あとで読み返したい教科書、他人が書いたnote。とりあえず机の中に突っ込んでおきますね。

  • 自分の特性備忘録

    きっと私と同じように、人から無視される路上の石をじっと見つめて大切にしてしまうような、そんな特性を持つであろう友人からあえてタイトルをそのまま拝借したマガジン。

  • なぜ岡本太郎が好きなのか

    私はきっと学生時代、岡本太郎に出会わなければ死んでしまっていたと思う。人生の目標は、太陽の塔の前に広がる芝生になることです。

  • さあ、不器用人間コンテストを始めよう

    私はずっと一生、誰にも理解されないんだろうと思っていた特性を、幾つか持っている。別に医者に診断されているわけではないし、名前を決める必要性はないと思う。ただ、発達障害もうつ病も、誰だってそれじゃなくても近しいものは経験するだろうし、キラキラしたものを求めて自己肯定感がうんぬんと意識的に意識高くしている人間以外はだいたいみんな同じで、私自身もグレーゾーンだと思っている。妙に人付き合いがうまいように見える(と言われる)が、不器用人間だ。自ら着飾っているつもりはないが、表面上しか見ない接する機会しかなかった他人にとって、私は私のどこか一部しか見られない。でも別にそれでいいし、きっと社会はそういうものだが、もしも「私って何だ?」と悩んでいて、何かを探している、きっと同じ銀河系にいる、そんな人々にこのマガジンを届けたい。「いつかの自分」と、もしかしたら「今の貴方」のための、スクラップ帳と備忘録。

  • 路上観察

    常に、まちと人間を観察するのが趣味なので。

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猫はなぜニャーと鳴くのか

私の実家では、猫を3匹飼っている。 もともと、今は亡き祖母が可愛がっていたアメリカンショートヘアの老猫が1匹(私の中のあだ名は「ねこ」)。 そして、黒猫が2匹で…

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私が最も信頼している上司のうちの一人は、いつも頭の整理をしてくれるひと。「貴方は冷静に物事を見れるし、解像度が高いのが良いところ。だけど時にはあえて粒子を荒くしないと、ひとには伝わらないことがある。内面からではなく、外側から。俯瞰して見てみる。自分が思うより一歩もニ歩も遠くから」

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私が12月で嫌いなことトピック3
・Facebookにあふれる今年1年の振り返り
・クリスマスが終わればハッピニューイヤー
・居酒屋で開催される忘年会

トピック解説
→何か総括せよという同調圧力
→日本人がすべきは年賀状と元旦の準備
→幹事をさせられる若手社員に同情

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Good morning.
ジャックと豆の木を植え替えようとしたら、散歩帰りの黒猫が近寄ってきた。

4

漢字を覚えられない ももこちゃん

今朝は4時半に起き、ドリップ珈琲を煎れた。 機械的に足踏み式のゴミ箱に使い捨てのフィルターを投げ入れる。 ボトンという音がする。 中を覗くと、ゴミ箱に袋がセットさ…

3

月に吠える/HOWL(下)

昨日は友人と長い夜の散歩をした。およそ5年ぶりの再会だったが、そんなことは本当にどうでもよかった。居酒屋を出てなんとなく「散歩しようぜ」となり、閑静な住宅街を足…

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友人が教えてくれた哲学者の名言。

夜の中を歩み通すときに助けになるものは、橋でも翼でもなくて、友の足音だ。
ヴァルター・ベンヤミン

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冬になり、「みかんを見たらとりあえず買ってしまう病」を発症した。今日、駅構内で売っていた伊豆のみかんは美味しかった。みかんは、甘い酸っぱい、品種や個体によって味わいが違うので好みの味を当てるのは難しい。まさに博打である。

3

今日の黒猫は全く鳴かない。やはり彼女は頭が良い。泣いてる私の横で静かにずっとそばにいる。

できたら引っ越しても一緒に暮らしたい。

3

ロバ根暗選手権。
友人が「妹がロバ好きなんだよね〜」というので、ハンドメイドのぬいぐるみを吟味した。一つ一つ表情や佇まいが違うので、全員並べた。目に宿る光が少なく、最もうつむいていたロバが優勝した。しかし、彼女はレジ前で「思ったより高かった」と、そのロバを買うのを辞めた。

2

電車内で人間観察をするのが趣味の一つなのだが、今日は買ったばかりと思われるフローリングワイパーを手にしている人がいた。この人は一体どのようにして過ごすのか目の片隅で追った。彼は座った。ワイパーは膝の間に置いて、まるで傘を持つ人のように振る舞い、動じることなく英語の単語帳を開いた。

2

私は予防接種や採血で、体に針を刺されるのが嫌だ。子供みたいにしかめっ面して、なるべく腕を見ないようにする。看護師にくすくす笑われながら、医者には「大丈夫。すぐ終わる。ちょっとちくっとするけどね」と諭される。実際たいして痛くないし、すぐ終わる。だけど注射嫌いは治らない。

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月に吠える/HOWL(中)

今日は高崎から東京行きの新幹線に乗り込むあたりから、体調が悪い。 まず、手足の先が冷たい。帰宅後ベッドに横たわり、2時間ほど睡魔に引きずられるように眠った。ただ…

8

隣同士になったトイレの個室で知人と映画の感想か何かを語ってたら、「知的に用を足す必要はない」とドアをトントン叩かれる夢を見た。

月に吠える/HOWL(上)

イヤホンを忘れて一泊二日の旅に出てしまった。 そこで初めて、最近は「毎日」音楽を聴いて過ごしていたことに気づいた。 本当に大切なものは、失って初めて気づく。 使い…

3

とある日の昼下がり、エレベーター内の話。
行き先は屋上10階から地上1階。
見知らぬ男性会社員三人組の一人が「7階だな」とつぶやいた後、次は9階のチャイム音が鳴り、三人でくすくす笑ってた。「次は1階」「ないな」のやりとり後、停まったのは5階。しかし無人。「ま、こういうこともある」

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猫はなぜニャーと鳴くのか

猫はなぜニャーと鳴くのか

私の実家では、猫を3匹飼っている。

もともと、今は亡き祖母が可愛がっていたアメリカンショートヘアの老猫が1匹(私の中のあだ名は「ねこ」)。

そして、黒猫が2匹である。

この黒猫というのが大変紛らわしいのだが、1匹は半ノラ猫(メス)で正しいあだ名は「くろちゃん」、もう1匹は完全なるノラ猫(オス)で、あだ名は「忍田くん」と言う。

ここで、なぜかこのnoteにたどりついてしまって、読んでしまった

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私が最も信頼している上司のうちの一人は、いつも頭の整理をしてくれるひと。「貴方は冷静に物事を見れるし、解像度が高いのが良いところ。だけど時にはあえて粒子を荒くしないと、ひとには伝わらないことがある。内面からではなく、外側から。俯瞰して見てみる。自分が思うより一歩もニ歩も遠くから」

私が12月で嫌いなことトピック3
・Facebookにあふれる今年1年の振り返り
・クリスマスが終わればハッピニューイヤー
・居酒屋で開催される忘年会

トピック解説
→何か総括せよという同調圧力
→日本人がすべきは年賀状と元旦の準備
→幹事をさせられる若手社員に同情

漢字を覚えられない ももこちゃん

漢字を覚えられない ももこちゃん

今朝は4時半に起き、ドリップ珈琲を煎れた。
機械的に足踏み式のゴミ箱に使い捨てのフィルターを投げ入れる。
ボトンという音がする。
中を覗くと、ゴミ箱に袋がセットされていない。

今日はお兄ちゃんがゴミをまとめたのか。

そう思って一度捨てた珈琲フィルターを底から拾って、ビニール袋をセットし直した。

私の兄は自閉症である。

「ゴミをまとめたら、次のためにゴミ袋をセットしよう」

そんな単純ですぐ

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月に吠える/HOWL(下)

月に吠える/HOWL(下)

昨日は友人と長い夜の散歩をした。およそ5年ぶりの再会だったが、そんなことは本当にどうでもよかった。居酒屋を出てなんとなく「散歩しようぜ」となり、閑静な住宅街を足の赴くまま歩き続け、幾つもの公園を見つけた。

私たちが一番気に入ったのは、とある団地に囲まれた毛虫のような遊具(正式名称ウゴウゴ)のある公園。最初は「これ岡本太郎の座ることを拒否する椅子じゃん」と笑っていたけど、心が幼児なので、すぐに遊び

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友人が教えてくれた哲学者の名言。

夜の中を歩み通すときに助けになるものは、橋でも翼でもなくて、友の足音だ。
ヴァルター・ベンヤミン

冬になり、「みかんを見たらとりあえず買ってしまう病」を発症した。今日、駅構内で売っていた伊豆のみかんは美味しかった。みかんは、甘い酸っぱい、品種や個体によって味わいが違うので好みの味を当てるのは難しい。まさに博打である。

今日の黒猫は全く鳴かない。やはり彼女は頭が良い。泣いてる私の横で静かにずっとそばにいる。

できたら引っ越しても一緒に暮らしたい。

ロバ根暗選手権。
友人が「妹がロバ好きなんだよね〜」というので、ハンドメイドのぬいぐるみを吟味した。一つ一つ表情や佇まいが違うので、全員並べた。目に宿る光が少なく、最もうつむいていたロバが優勝した。しかし、彼女はレジ前で「思ったより高かった」と、そのロバを買うのを辞めた。

電車内で人間観察をするのが趣味の一つなのだが、今日は買ったばかりと思われるフローリングワイパーを手にしている人がいた。この人は一体どのようにして過ごすのか目の片隅で追った。彼は座った。ワイパーは膝の間に置いて、まるで傘を持つ人のように振る舞い、動じることなく英語の単語帳を開いた。

私は予防接種や採血で、体に針を刺されるのが嫌だ。子供みたいにしかめっ面して、なるべく腕を見ないようにする。看護師にくすくす笑われながら、医者には「大丈夫。すぐ終わる。ちょっとちくっとするけどね」と諭される。実際たいして痛くないし、すぐ終わる。だけど注射嫌いは治らない。

月に吠える/HOWL(中)

月に吠える/HOWL(中)

今日は高崎から東京行きの新幹線に乗り込むあたりから、体調が悪い。

まず、手足の先が冷たい。帰宅後ベッドに横たわり、2時間ほど睡魔に引きずられるように眠った。ただ、一瞬起きて二度寝をしようとしたら三重県を震源とする地震があった。そこからずっと寝れなくなった。

4日前になくしたairpodsのケースを探す元気はない。
仕方なく、さほど性能がよくないイヤホンを耳に付けている。

そんな貧弱な私が今、

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隣同士になったトイレの個室で知人と映画の感想か何かを語ってたら、「知的に用を足す必要はない」とドアをトントン叩かれる夢を見た。

月に吠える/HOWL(上)

月に吠える/HOWL(上)

イヤホンを忘れて一泊二日の旅に出てしまった。
そこで初めて、最近は「毎日」音楽を聴いて過ごしていたことに気づいた。

本当に大切なものは、失って初めて気づく。
使い回され、すり切れた言葉だけど、あえてこのフレーズを使う。

11月9日の夜、偶然にも出会った一曲を紹介したい。

「月に吠える feat.中村佳穂」
(ROTH BART BARONのニューリリースアルバム「HOWL」より)

この曲を

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とある日の昼下がり、エレベーター内の話。
行き先は屋上10階から地上1階。
見知らぬ男性会社員三人組の一人が「7階だな」とつぶやいた後、次は9階のチャイム音が鳴り、三人でくすくす笑ってた。「次は1階」「ないな」のやりとり後、停まったのは5階。しかし無人。「ま、こういうこともある」