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あなたのサクセスストーリー

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婚約指輪のキャンセル

婚約指輪のキャンセル

恋多きわたしの人生。恋の数だけ、失恋もたくさん経験してきた。その中でも、笑える(?)婚約指輪キャンセル事件!!

わたしは、もともと結婚願望はほとんどなかったのだが、33歳くらいから、本能的に「赤ちゃんを産みたい」「家族を持ちたいとい」という気持ちが現れているのに、気づき始めていた。当時のアメリカ人のボーイフレンドには、わたしの気持ちを話していて、お互いに未来のビジョンを一緒に描こうということを合

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ココナッツおじさん

ココナッツおじさん

わたしはよく面白い人に出会う。レストランで隣のテーブルになった人、道で目があった人、偶然の一瞬の巡り合わせで、ほんのひととき出会う人々が、わたしにインスピレーションを与えてくれる。飛行機で隣に座った人が、キーパーソンということもよくあった。

エアリアルヨガのティーチャートレーニングを受けに、アメリカのアイオア州に向かう飛行機で、わたしを待ち受けていた人、それは「ココナッツおじさん」だった。

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常識からはずれてみる

常識からはずれてみる

 セネガル出身のジャバリは、わたしと同い年のジャンベ奏者。東京で出会った、大好きな友人の一人。彼は、ゾウさんのように優しい眼差しを持っていて、ドレッドロックに貝殻をつけた髪の毛に、ラスタカラーのカラフルな洋服が、黒い肌にとってもよく似合う。わたしは、慣れない都会生活に埋もれて、息苦しくなったとき、彼によく会いに行った。ジャバリは、わたしに大地の匂いと風の音を思い出させてくれた。

 ジャバリは、音

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生き方を変えよう

生き方を変えよう

「生き方を変えよう」2度の流産をしてそう思った。夫はヨーロッパで仕事をしていたので、遠距離結婚、わたしは自営業3年目でとても忙しく、1日15時間くらい仕事をしていたと思う。実家は遠い。せっかく妊娠しても、体をいたわる時間や心の余裕を持てなかった。というより、持つ方法を考えなかったのだ。

「 "忙しい" というのは、心を亡くす、と書くんだよ」

これは尊敬する経営者の方から教えてもらった言葉だ。そ

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どうして子どもを産もうと思ったか

どうして子どもを産もうと思ったか

わたしは、38歳で妊娠、39歳で出産した。まさに高齢出産!!若い頃に結婚して、出産するチャンスはあったのに、わたしは自分の好奇心を満たすことを追求することに一生懸命で、あっという間に30代後半に突入していた。

ときどき「どうして出産しようと思ったのですか?」と聞かれるので、わたしなりが出産にいたるまでに出会った考え方を、いくつか紹介しようと思う。

「出産をすること、それは自然の流れなのよ」

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インドのインチキおじさん

インドのインチキおじさん

 南インドのゴアは、想像していたインドとは少し違った。ビーチ沿いには、ヤシの木が生い茂っていて、観光化していないバリ島みたいな雰囲気だった。着古した服にビーチサンダル、ドレッドヘアや、坊主頭のヒッピーみたいな西洋人がたくさんいた。という私も、当時坊主頭だったので、日本にいるよりも、この場所にいる方が、なんだか馴染んでいるような気がして、ほっとした。

一緒に泊まっていた人たちは、ライター、DJ、ヨ

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南インドへの旅立ち

南インドへの旅立ち

物事はベストなタイミングでやってくる。

石垣島のリゾートホテルで、フィットネスインストラクターとして働いていた時のこと、わたしは左足のヒラメ筋を断裂してしまう。この怪我が原因で、わたしは解雇となるのだが、この出来事のおかげで、わたしはインドに旅立つこととなった。

怪我をするちょうど1ヶ月ほど前に、わたしはサンフランシスコで出会ったイギリス人のヨガの先生、スカーレットから連絡を受けていた。

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Life is wonderful!

Life is wonderful!

最高のリラクゼーションのやり方をみなさんは、知っているだろうか。ヨガの最後に行う、シャバアーサナ(屍のポーズ)は、全身の力を抜き、心を解放し、ただ仰向けに寝転んで目を閉じるだけ。自然な呼吸をし、ただ力がどんどん抜けていくのを感じていく。地面に自分の体が溶けていくようなイメージだ。

10分間のシャバアーサナは、数時間の睡眠に匹敵する、とも聞いたことがある。起き上がったあとは、まるで、お風呂からあが

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アクション映画みたいな体験

アクション映画みたいな体験

人生は映画みたいで、危なっかしいことや、お腹を抱えて笑えることも、山ほどやってくる。弟に、”姉ちゃんの人生ギャグだよね”って言われているが、まさにその通りだ。

今日はサンフランシスコにいた頃の、ちょっと危なっかしい体験をご紹介しようと思う。

わたしは、毎朝、ホームステイ先からバスに乗って、市内のヨガスタジオに通うのが日課だった。日本と違い、アメリカのバスは時間通りに来ないことが多かった。そして

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スカーレットのハグ

スカーレットのハグ

ヨガという言葉を聞くと、ストレッチを思い浮かべる人が大半だと思う。実は、ヨガは自分の内面を見つめていく旅で、とても哲学的だ。体を整えながら、心を掌握していく修行みたいなものだ。

サンフランシスコのヨガティーチャートレーニングでは、ヨガ哲学、呼吸法、解剖学、指導法、マッサージなどに加えて、自分の内面を見つめ、感じたことを仲間たちとシェアする時間をもっとも大切にしていたように思う。

内面を見つめて

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直感に従う〜目覚めたらヨガ〜

直感に従う〜目覚めたらヨガ〜

鬱から回復した翌日、目覚めたら、目の前に " YOGA " という文字が飛び出してきた。わたしは霊感も透視能力もないのだけれど、自分の直感には素直に従っている。というより、直観とずれたことをすると、体の一部が痛くなるので、心の声を聞くのが一番だ!ということに行き着く。

「ヨガをしよう」

しばらくお花屋さんでアルバイトをしながら、自己流でヨガの勉強を始めた。それから、わたしはサンフランシスコに旅

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見上げればほら、青空が広がっている

見上げればほら、青空が広がっている

どうやって鬱から回復したかって?わたしの場合は、とっても単純だった。

 ある朝、17歳年の離れた弟から、「森に野鳥観察に行こう」と誘われた。3ヶ月も引きこもりをしていた私だったが、重たい心と体を引きずって、出かけることにした。5人兄弟の末っ子で、17歳も年の離れた弟は、長女のわたしにとってはベイビーみたいな存在で、彼の誘いを断れなかったのだ。

北海道の冬の森。クリスマスツリーみたいな、背の高い

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答えはベッドの中では見つからない

答えはベッドの中では見つからない

俊ちゃんとの失恋(勝手に出てきただけ?)からしばらくたって、私は東京に住めなくなってしまった。一緒に歩いた道、一緒に行ったお店... まるで思い出が襲いかかってくるような気持ちがして、いてもたってもいられなくなった。

精神的にかなりふさぎこんでいた。俊ちゃんの家を出たことで、都会に居場所がなくなったと感じ、夜の街をふらふら遊び歩くようになった。一人でいたくなかったのだ。外国人の多いクラブで、ダン

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雨の中のランニング

雨の中のランニング

タッタッタッタ....。わたしは雨の中をただひたすら走る。冷たい雨が、肌を伝う。全身びしょ濡れになりながら、走り続ける。まるで雨も一緒に泣いてくれているみたいだ。

さっきまで、息ができないくらい胸が苦しかったけど、大丈夫。息が途切れるほどに走ると、体が勝手に酸素を取り込んでくれる。ほら、まだ呼吸をしている。わたしは生きている。

俊ちゃんの家を出た理由は、ひとつ。”俊ちゃんのことが大好きすぎたか

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