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どうして子どもを産もうと思ったか

わたしは、38歳で妊娠、39歳で出産した。まさに高齢出産!!若い頃に結婚して、出産するチャンスはあったのに、わたしは自分の好奇心を満たすことを追求することに一生懸命で、あっという間に30代後半に突入していた。

ときどき「どうして出産しようと思ったのですか?」と聞かれるので、わたしなりが出産にいたるまでに出会った考え方を、いくつか紹介しようと思う。

「出産をすること、それは自然の流れなのよ」

これは、看護師であり、5人も子どもを産んだ母からの言葉だ。「あなたは、何かを成し遂げなくちゃいけない」という使命感みたいなものに突き動かされて、いつも追いかけてばかりいるわね。でも、人間は生まれて死んでいくもの。出産は、種を残すという、自然な流れなの。パニックになる必要はないわ。昔の人もずっとやってきたのだもの。自然なことなのよ。

たしかに、文明が発達し、生活が便利になり、今は自己実現をしていくことやお金を稼ぐこと、快楽を得ることにフォーカスがあたる世の中になっているが、動物であっても植物であっても、「命を次に繋いでいく」というもっとも基本的で、ごく自然に行われてきた大切なことを、わたしはすっかり忘れていたな、と気付かされた一言だった。自然を受け入れる、それだけなんだ。

自然の流れは、実はいろいろな形で、私たちに気づきを与えようとしている。わたしは結婚を全く考えていなかったが、33歳を過ぎた頃から、体に違和感を感じていた。頭ではなく、わたしの体が「赤ちゃんを産みたい」と伝えていたことに、薄々気づいていたのだ。

もうひとつ、わたしに影響をあたえた言葉は、ある40 代後半のキャリアウーマンからいただいた言葉だ。わたしはよく、素敵だな、と思う人生の先輩方にアドバイスを求める。「もしあなたが、わたしの年と同じ自分にアドバイスするとしたら、なんと伝えますか」「あなたから、今のわたしに、人生のアドバイスをひとついただけますか」... などとと聞くことにしている。

彼女は仕事熱心で、知識が豊富で、とても素敵な女性だと思ったので、お話を聞かせていただいた。わたしはその時、36歳をすぎた頃で、周りから「出産するなら早くした方がいいよ」「結婚はどうするの」というささやきが大きくなってきた頃だった。仕事を続けるのか、家庭を築くという選択をするのか、その両方ができるのか、人生全体を再び見つめ直すときが訪れていた。

彼女は、独身で結婚も出産もしないという人生を選んでいた。その決断には、後悔はなく、仕事も趣味も人間関係も充実しているという。その上で、彼女は、出産に関しては、こんな風に考えることがある、と教えてくれた。

「わたしの中に存在していた能力を使っていたら、わたしの人生はどんな風になっていただろう」

この言葉は、わたしの胸にぐさりと突き刺さった。アメリカのTVシリーズ 「Heros ヒーローズ」をご存知だろうか。メインキャラクター達には、それぞれスーパーパワーがある。空を飛べたり、空間移動ができたり、姿を変えることができたり....そんなパワーがあったら、とワクワクして見たTVシリーズだった。

「もしも、わたしに空を飛ぶパワーがあったら、わたしは空を飛ばないという選択はしないだろうな」とそのとき思った。そしてその気持ちは、「何がなんでも空を飛んでみたい」という気持ちに膨らんでいった。出産がまるで、空を飛ぶことで、自分がみたことのない世界が見れるのではないかな、というワクワクした気持ちでいっぱいになってしまったのだ。

〜つづく〜

《あなたの中のスーパーパワー》

女性には様々な生き方があります。そして、女性はよく花に例えられますが、それぞれの花が、色も、咲き方も、香りも、世界を彩る方法も違うからこそ、それぞれに美しいのだと思います。優しい気持ちにさせてくれる花があり、元気にさせてくれる花があり、ひっそりと目立たない場所で咲く花を見つることで、勇気をもらえることもあります。

女性なら一度は悩むだろう出産という一大イベントについて思うことです。出産をするというチョイスも素晴らしいし、出産をしないというチョイスも素晴らしいです。そして出産できないという運命があったとしても、その生き方も素晴らしいのです。

出産をするというスーパーパワーをわたしは使う選択をしました。そして、それは私にとってのベストな選択だったと思います。出産の痛みが経験できたこと、命がはぐくまれる過程で、宇宙とのつながりを感じられたこと、家族という絆を再確認したこと、社会の中で、自分は一人ではなく、たくさんの人に支えられて生きているのだと、とわかったこと、子どもの目を通して、もう一度、世界の輝きを発見してワクワクしていること、子育てを通して自分が成長させられていること、自分に対する母親の行動が理解できたこと、両親祖父母への敬意と感謝の気持ち、地球環境を守りたいという願い.... 数えればキリがないほど、想像もしなかったような気づきを持てるようになりました。独身のときには味わうことのなかったような、喜びや幸せもたくさん感じています。もちろん、手探りの育児でフラストレーションがたまったり、自分の時間が自由につかえない、イライラもあったりするのですが。すべて総合して、わたしは出産する、という選択は自分にとって、良かったと思っています。

わたしの知り合いには、出産をしない代わりに、多くの子どもたちに教育や愛を与える機会をつくり側に回った人たちがいます。彼女たちは、多くの子どもたちに夢を与える、スーパーパワーを使う選択をしたのですね。わたしは、彼女たちの生き方を、とても尊敬しています。

どのスーパーパワーを使うかはあなたの自由です。もし、チョイスがひとつしかなければ、きっとそれは神様があなたに与えてくれた最強のパワーかもしれません。

出産するのもよし、しないのもよし、できなくてもよし。すべて良しです。あなたの色で、美しさで、精一杯生きたら、それで素晴らしいのです。

もしも、あなたが出産しようか、どうしようか、と悩んでいるとしたら、あなたの心と体に聞いてみましょう。周りの声ではなく、自分の心の声は、あなたに何とささやいていますか?





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