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#習慣にしていること
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~273
『痩せている』ことと『痩せたい』気持ちは、同じではないのかもしれない。
今の私は、以前のような『とにかく痩せたい』と全く同じ気持ちではなくて、痩せていれば『安心』だったり、痩せていればこの先考えなくてはならない『難しい何か』に向き合わなくて済んだり、痩せることだけを考えていればいいと思っていたり、何かそんな感覚があるような気がした。
*
今の私は、
ただ痩せていればそれで満足
ただ痩せて
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~271
だって、人は一人で生きてはいけないのだから。
私だって、本当は寂しくて仕方がないのだから。
私だって、本当はみんなと繋がりたいのだから。
私だって、本当は『普通に』食べたいのだから。
私だって、本当は『痩せたい』訳ではないのだから……
*
さっきまでは、芸術品か何かのように美しく盛り付けられたパフェを食べて、一人贅沢な気分を存分に味わっていたのに、食べながら考え事をしていたら、今までの
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~266
だけど『痩せたい』は私に何ももたらさなかった。
その代わり『痩せたい」は私を苦しみをもたらした。
その代わり『痩せたい』は私に辛い毎日をもたらした……
*
私は、私がなりたい『私』にはなれなかった。
私は、私ではない『誰か』にはなれなかった。
私は、私と共に生きていかなければならない。
なぜなら、私は『誰か』にはなれないのだから。
私は『完璧』ではない私を許さなければならない。
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~265
物事は、周到な準備をして、何度もシミュレーションして、失敗しないように慎重に取り組んでも、うまくいかない時には全くダメで、今日のように予定も想定もしていなくても『偶然』うまくいくこともある。私も、完璧を追い求めるよりも、もっと『偶然』とか『直感』みたいなものを信じてもいいのかもしれない。
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私は万能でも、完璧でも何でもない。だからこそ、周到な準備をして、何度もシミュレーションして、失敗しない
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~264
最後にご飯、といきたいところだけど、どうしてランチや定食のご飯って、どこもこんなに『大盛り』なんだろう。
「まるまる残すのもお店の人に悪いし、かと言っておかずもないのにご飯だけ食べることも出来ないし、どうしよう……」
何かいいアイディアはないだろうか。
*
何のアイディアも浮かばないまま『大盛り』ご飯をまじまじと見つめてしまった。我に返ると、いつの間にか周りがざわざわしてきた気がする。辺り
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~263
私は、一体いつになったら『普通に』食べることが出来るようになるのだろうか。 ある日突然、いつものように仕事帰りにコンビニに寄っても、ハイボールと、いか燻と、サラダチキンと、ブランパンくらいしか買わないで、家でスマホ片手に何となくつまんで、食べ終わったら普通にお風呂に入って、歯磨きして、ストレッチでもして、いつの間にか寝てる…… そんな劇的な変化が起こったりしないだろうか。 『摂食障害』とか『過食嘔
もっとみる摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~261
結局、これからの予定なんかそっちのけであれこれと考え事をしてしまった。これからどうするか何も決まっていないけれど、飲むものもなくなったことだし、とりあえずこのお店は出ることにした。
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「これからどうしようかなぁ。何か、このビルには私の『居場所』はもう、なさそうだから、少し歩いてみようかな」
外へ出ると、真夏の日差しが容赦なく肌に刺さってくるようだった。お昼近くになって、その日差しはさらに強
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~255
家に居られなくて、あてもなく電車に乗ったこと
考え事をしていたら、先生のところの最寄り駅に着いたこと
お昼の時間帯で、どこのお店にも入れなかったこと
仕方なく歩き回っていたら、木陰のある公園を見つけたこと
公園の子供たちを見て、お腹が減ったらおいしいものをたくさん食べようと思ったこと……
これらは全て、偶然の出来事だった。偶然が重なっただけだったけど、結果的にはおいしいパフェを食べること
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~254
これからどうしよう……まだまだ食べられる気もするし、まだまだ食べたいものもある気がするけれど、この後電車に乗って家へ帰ることを考えると、何だか疲れてしまった、というか面倒くさい気がした。アイスコーヒーも飲んでしまったし、とりあえずこのお店は出ることにした。
「食べることに対して『面倒くさい』なんて、今までの私からしたらあり得ないよね。何だかおかしい」
何だか今日は、自分で自分のことを『おかしい
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~253
「う~ん、何だろ、ただおいしかった。それだけ」
口直しに、氷で薄まってきているアイスコーヒーを飲んだ。まだ微かに残る苦味が、パフェの甘さと濃厚さとの、絶妙のコントラストを感じさせた。
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しばらく、ぼお~っとしてしまった。空のパフェグラスを、見るともなく眺めていた。本当に、おいしかった。ただそれだけだった。
「冷たくて、甘くて、クリーミーで、それでいて爽やかで、おいしかった」
この暑い中
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~252
「決めた!どうなるかわからないけど、パフェを頼んでみよう」
自分の力ではどうにもならないことを抱えていたとしても、それでもその中から楽しみや嬉しいことを見つけて、前を向いて生きていきたいし、生きていかなければ、辿り着きたいどこかへは辿り着けないし、いつまで経っても何も変わらないのだから。
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外でパフェなんて頼んだのは、いつぶりだろう。もう、何年もそんなことはしていないような気がした。
「
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~251
木陰とはいえ、さすがにずっと座っていられるほど涼しくはなかった。お昼のピークも過ぎているから、どこかしら席も空いただろう。今度こそ、室内でゆっくりと落ち着いて、冷たいものでも飲みたかった。
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さっきは混んでて入らなかったカフェ。今はお客さんもまばらになっていて、これならゆっくりと落ち着けそうだった。
「はぁ~やっぱり中は涼しい。何頼もうかな」
コンビニでお昼用に何か買おうと思っていたけど
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~250
どれだけ時間が経ったのか、いつの間にか目の前で走り回っていた子供たちはどこかへ行ってしまった。いっそのこと、私も一緒に連れて行ってほしかった。元気に、楽しそうに、笑いながら走り回っている仲間に入れてほしかった。そんなことを考えている自分が、ますます惨めに思えてしまった。
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いっそのこと、私も一緒に連れて行ってほしかった。元気に、楽しそうに、笑いながら走り回っている仲間に入れてほしかった。
摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~246
物事には表と裏、二面性がある。先生に言われたように、もっとそのことも意識して、頑なな自分自身にも私の『味方』になってもらえるようにしなければならないのかもしれない。もっと物事の『流れ』とか自分の心や身体の『声』に耳を傾けて、逆らわずに、素直に考えたり行動したりすることが必要なのかもしれない。
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私は今まで、物事の『流れ』とか心や身体の『声なき声』には従うことなく、逆らってばかりいたのかもしれ