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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~266


だけど『痩せたい』は私に何ももたらさなかった。

その代わり『痩せたい」は私を苦しみをもたらした。

その代わり『痩せたい』は私に辛い毎日をもたらした……

私は、私がなりたい『私』にはなれなかった。

私は、私ではない『誰か』にはなれなかった。


私は、私と共に生きていかなければならない。

なぜなら、私は『誰か』にはなれないのだから。

私は『完璧』ではない私を許さなければならない。

なぜなら、私は『完璧』にはなれないのだから……

どこをどう歩いていたのか、気が付いたら地上に出ていた。真夏の太陽の光が高層ビルやアスファルトに反射して、昼下がりの街がより一層眩しく感じられた。街を歩いている人たちもどこか楽しそうで、眩しいくらいキラキラと輝いているようだった。

私だけが、そんな華やかな世界には追い付けなくて、一人出口の見えない思考の迷路を彷徨っていた。

「私も、完璧を追い求めるよりも、もっと『偶然』とか『直感』みたいなものを信じてもいいのかもしれない。永遠に『完璧』にはなれない『完璧主義』を、手放してもいいのかもしれない。いつまでも自分にしかわからない、自分にしか通用しないような『拘り』に縋って、依存することはないのかもしれない。私が私を許さなければ、私が私を解放しなければ、私は『その先』の世界へは辿り着けないのかもしれない」


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