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摂食障害、自殺未遂、うつ病を経験。「痩せたい」や「食べたい」とどう向き合うかを見つめ直…

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摂食障害、自殺未遂、うつ病を経験。「痩せたい」や「食べたい」とどう向き合うかを見つめ直すことで摂食障害を克服。その経験から摂食障害克服の経過やヒントを発信しみなさんをサポートしたいです！　Twitter⇨https://twitter.com/kei58599790

  • 「痩せたい」と「食べたい」のその先へ

    「摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～元摂食障害当事者からのメッセージ～」の続編として、紗希の「痩せたい」と「食べたい」のその先を描いています。一人でも多くの方が、一日でも早く摂食障害の苦しみから抜け出すことを願って、このマガジンを作成しました。

  • 摂食障害克服に向けて今できること

    摂食障害経験者keiからの摂食障害克服の経過やヒント。「痩せたい」も「食べたい」も諦めない、手放さない！どう向き合うかを見つめ直すことで摂食障害は克服できます！

  • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて

    ～元摂食障害当事者からのメッセージ～一人でも多くの方が、一日でも早く摂食障害の苦しみから抜け出すことを願って、このマガジンを作成しました。

  • 私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡

    摂食障害経験者である私が、今まで辿ってきた軌跡というか、どのように考え、何をしてきたか、ということについて書きたいと思います。

  • 固定された記事

自分は自分。他の「何者」にもなれない、ということに気付いたから、摂食障害克服に向かうことが出来たのかも

みなさん、こんばんは。今日は、私が摂食障害（過食嘔吐）を克服するきっかけ（だったかもしれないこと）について書きたいと思います。 昨日、摂食障害当事者と経験者などが集まって、主催者（経験者）さんのお話を聞いたり、参加者同士で話し合いなどを行ったイベントに参加しました。 その中で、主催者（経験者）さんが 「摂食障害（食行動の異常）は回復しました。でも、摂食障害が回復したら全てがハッピー！みたいなことにはならなくて、回復後も生き辛さは感じています」 みたいなことをおっしゃっ

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    • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～779

      あてもなく、商店街を彷徨っていた。夜の街は、ギラギラとしていた。 そして、街行く人々はキラキラと輝いていた。 私は、ごはん一つどうするかも決められないで、ウロウロしていた。 やっぱり一人で飲みに行ったりするのは自信がないなぁ……かといって家で何か食べるのも不安だなぁ。 仕方がないので、心が決まるまでもう少し街を彷徨うことにした。 商店街をよく見てみると、新しく出来たお店とか、もう閉店してしまったようなお店もあった。 お店も街も、人も季節も入れ替わる。私の考え方も自

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      • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～778

        改札を出て、これからどうするか考えた。いつものようにコンビニに寄って帰るのか。それとも、思い切ってどこかでごはんを食べるのか。 とりあえず、スマホを開けてみた。 別に大した意味も、見たいものもなかった。ただ、すぐにどうするか決められないから、時間稼ぎをしているだけだった。 しばらくスマホを弄っていた。相変わらずどうするか決められないでいた。 けれど、いつまでもここでこうしている訳にもいかない。仕方なくスマホをバッグに入れてとぼとぼと歩き出した。 「何か食べたいものは

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        • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～777

          とりあえず、駅に着くまでは何も考えないでぼおっーと外の景色でも眺めていよう。 窓からは、夜の住宅街が見えた。何も考えずに、ただぼおっーと見ることだけを考えた。 右から左へと景色が流れていく。 頭の中を空っぽにするって、簡単なようで結構難しい。特に私は、常に頭の中であれこれと余計なことを考える癖があるから、なおさら難しかった。 それでも、極力ただぼおっーと眺めることに集中した。 そんなことをしていたら、いつの間にか最寄り駅に着いた。電車を降りて改札に向かう。 休日出

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        自分は自分。他の「何者」にもなれない、ということに気付いたから、摂食障害克服に向かうことが出来たのかも

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        • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～779

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        • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～778

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        • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～777

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        マガジン

        • 「痩せたい」と「食べたい」のその先へ
          779本
        • 摂食障害克服に向けて今できること
          315本
        • 摂食障害の長い長いトンネルを抜けて
          437本
        • 私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡
          39本

        記事

          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～776

          しばらくぼおっーと外の景色を眺めていた。ふと、今日の夕飯のことが心配になってきた。 そうは言っても、今からあれこれ考えても仕方がないから、駅に着いたらどうするか考えよう……そう、私は先の先まで考えて不安になったりしていたのかもしれない。 駅に着いた時の気分で、外で食べて帰れるのならそうすればいいし、いつものようにコンビニで何か買うのならコンビニに入ってから何を買うのか考えればいい。今はまだ電車の中なんだから、ぼおっーと外の景色でも眺めていればいい。 その時になったら、考

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～776

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～775

          しばらくホームに滑り込む電車を見るともなく眺めていた。辺りは、すっかり暗くなっていた。 いつまでもここで座っている訳にもいかないので、重い腰を上げて乗り換えのホームに向かった。 電車を乗り換えて、乗り過ごした分を戻った。もう一度電車に乗り、最寄り駅に向かった。 電車の中はそこそこ混んでいて座ることは出来なかった。つり革に掴まって窓の外を眺めていた。 見慣れた景色が右から左へと流れていく。いつもと変わらない日常に戻る。 ほんの一時の気分転換で、私自身が大きく変わること

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～775

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～774

          ……難しいことを考えるのは、もうやめよう。私は、何をどう考えたって正解には辿り着けないのだから。疲れているんだから、このまま眠ろう。 気が付いた時には、乗り換える駅を過ぎていた。 慌てて次に止まった駅で電車を降りた。 頭の中は、まだ夢の中にいるようなふわふわとした感じが残っていた。 とりあえずホームのベンチに座った。ミネラルウォーターを一口飲んで気持ちを落ち着かせた。 ……私は、何も考えないと心に決めてもいつの間にか何かしら考えてしまうのだから、極力頭の中を空っぽに

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～774

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～773

          ……そう、それでいいんだよ。 ……そう、それで何も問題ないんだよ。 誰かが認めてくれれば、そう思えるの？ 自分で自分を認めるって、難しい？ いやいや、でも、誰かが「それでいいんだよ」とか「それで何も問題ないんだよ」って言ってくれたところで、それを素直に受け取れるのだろうか。 それを素直に受け入れられるのだろうか。 嘘とか、お世辞とかじゃないにしても、やっぱり素直に受け取れる自信はないな。 それじゃあ、自分で自分を認めるって、それもまた難しい。 だとしたら、一体

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～773

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～772

          ……私は結局、何一つ思い通りに出来ないダメな人間なんだから、そんなに頑張っても仕方がないんじゃない？ もっと力を抜いて、リラックスしてもいいんじゃない？ うとうとしながら、そんなつぶやきが聞こえていた。 ……そう、私なんて所詮その程度の人間なんだから。 出来なくて当たり前なんだから。 「何でも出来る」とか「完璧」とか、そんなものはただの幻想、夢物語。 「何でも出来る」とか「完璧」とか、そんなことを心のどこかで思っているから、出来なかった時に落ち込んだり、イライラし

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～772

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～771

          よく今日まで生きてこれたなぁ。 私、私なりに頑張ってきたなぁ。 もう、頑張らなくてもいいんじゃないかなぁ。 駅に着いた。トイレで用を済ませて、鏡を覗いた。疲れ切った、暗い顔。正に、今の私そのままだった。 自動販売機でミネラルウォーターを買った。相変わらず自動販売機は言われた通りの仕事をこなしていた。 私は、いつまで経っても思った通りのことが出来ずに悩ましい日々を過ごしていた。 ホームに滑り込んだ電車に乗って、空いているシートに座った。ミネラルウォーターを一口飲んで

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～771

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～770

          スマホで時間を確認すると、もう夜に近い夕方だった。ここでずっとこうしていたかったけれど、現実の世界の私はそうも言ってられなかった。 すっかり重くなってしまった腰を上げて、立ち上がった。 ミネラルウォーターを一口飲んでから、来た道を辿るように歩き出した。 潮の香りと波の音が、名残惜しかった。 残念だけれどここでいつまでも寛いでいる訳にもいかなかった。 結局、ほんの一時だけ気分転換が出来ただけのような気もするし、それが大切なことのような気もした。 とりあえず駅に向かっ

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～770

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～769

          私の心も、ほんの少しだけクリアになった気がした。 それだけでも、思い切って海を見に来た甲斐があった。 目の前の海は、美しかった。穏やかだった。大きかった。 私の心はドロドロで、落ち着きがなく、とっても小さかった。 おにぎりを食べ終わり、やることがなくなった。ゆっくりと、いろいろなことを考えようと思っていたけれど、何を考えようとしていたのかよく思い出せなかった。 ずっとここでぼおっーとしていたかった。 何も考えずに、何もすることがなく、時間にも縛られない、そんな生活

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～769

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～768

          余りお腹が減り過ぎても後が怖いので、買ってきたおにぎりを食べることにした。 海辺でおにぎりを頬張っていると、何だか遠足にでも来たような気分になった。 ……こうやって、海を見ながらおにぎりを食べていても落ち着いていられるのに、家にいるとどうしてそわそわしてしまうのだろう。 お昼ごはんだったら割と落ち着いていられるのに、どうして夜になるとそわそわしてしまうのだろう。 まあでも、どうしてどうしてって考えても仕方がないこともわかっていた。 今はただ、今の時間をゆっくりと楽し

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～768

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～767

          木陰でも暑いことに変わりはなかったので、ミネラルウォーターを一口飲んだ。 ただただ、平穏な時間が刻まれていた。 私の、長い長い旅はいつ終わるのだろう。 潮風が、頬を撫でていた。 波の音が、心を落ち着かせてくれた。 私は、ずっとずっと自分のことをどうしたらいいのかわからなくて、自分自身を持て余していたけれど、流されるまま、なるようになる流れに身を任せる方がいいのかもしれない。 余り深く物事を考えても、結局は考えた通りになんていかないのだから。 波の音と潮風が、私に

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～767

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～766

          海も砂浜も空も、どれも美しかった。ただ、さすがに砂浜に座るには暑過ぎるので、日差しをよけられるところを探した。 結構海からは離れてしまったけれど、木陰を見付けて座ることにした。 波の音が耳に心地よかった。 真っ白な砂浜が眩しかった。 真っ青な海が気持ちよかった。 電車に乗っている時は、海を見ながら何かをゆっくりと考えよう、と思っていたけれど、何も考えないでただぼぉーっとしていたかった。 手元には、おにぎりとかお菓子とかがあったけれど、何となく食べる気になれなかった

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～766

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～765

          近くのコンビニで飲み物なんかを調達しよう……そう思って、行き慣れているチェーン店に入った。 少し大きめのミネラルウォーターとか、おにぎりとか、そういったものをカゴに入れてレジに向かった。 買い物を済ませて、目指す海に向かって歩き出した。 頭の中も、メンタルも、自分自身の行動も、どれをとってもめちゃくちゃだけれど、とりあえず大好きな海を見て、一旦全てをリセットしたかった。 海辺の町特有の、潮の香りが心地よかった。 波の音が、徐々に耳に届いていた。 もう、私の辿り着き

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          摂食障害の長い長いトンネルを抜けて～「痩せたい」と「食べたい」のその先へ～765

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