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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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2019年9月の記事一覧

MITメディアラボのスーパーエリート思想は必要なのか?

MITメディアラボのスーパーエリート思想は必要なのか?

*MITメディアラボはテクノロジー世界で長期間、その位置づけを占めてきた。
「それぞれ無関係な分野と考えられてきた研究を、非伝統的なやり方で大胆にミックスすることにより、学際的文化を積極的に追求し、さまざまな境界を超越していく」MITメディアラボ

そのMITメディアラボは、今や、スーパーエリートの集まるプレステージの高い組織とみなされるようになった。
ただ、近年のメディアラボは地道な研究成果より

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「フォロワーを増やすより、読者を増やさないといけない。」と思った話。

ぼくはnoteやツイッターがきっかけで漫画家になれた系ですが、SNSを使って活動する上でこの辺が一番大事なんじゃないかと最近思う事があります。

それは「フォロワーと読者は別物。フォロワーを増やすんじゃなく、読者を増やさないといけない」という事です。

結構前に、ぼくは「もうすぐツイッター辞めます」と一人で勝手に宣言し、結局辞めなかったという、誰に向けての何だったのか一ミリも分からない謎宣言をした

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エンタテインメントに必要な3つの要素

エンタテインメントに必要だと思っている3つの要素について書きますが、僕自身、音楽の世界でずっと仕事をしてきましたから、まず最初に『音楽』をあげたいと思います。
ライブやコンサートはもちろん、お祭りや芝居、サーカスや水族館のイルカショーに至るまで、音楽は欠かせないものです。

当然ミュージシャンはいい歌や演奏を届けたいと常に心がけていて、もちろんそれは大事なことに間違いはないのですが、忘れてはいけな

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「思考停止」を促す言葉を使わない

「思考停止」を促す言葉を使わない

思考は、言葉でできている。だから、思考を深めるためにできることは、一つだけ。言葉を精査することだ。

単語になっている時点で、大雑把な概念だと思った方がいい。その単語を、定義し、補足することが、そのまま思考に繋がる。

意識せずに使うと、思考停止を促す言葉がある。

『ドラゴン桜2』で、桜木は「頑張る」という言葉を口にすることを禁じる。

「頑張る」や「全力を尽くします」といった言葉は、会話に登場

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アフォーダンスを知覚するために

アフォーダンスを知覚するために

最近はいろんなメソッドなどで認知の重要性が取り上げられるようになりました。

自分も認知はサッカーというスポーツを理解する上で必要不可欠の要素だと考えています。

ただ自分は認知と同じくらい知覚も大事ではないかとも思っています。

今回は認知と知覚の違いとアフォーダンスについて書いていこうと思います。

感覚、知覚、認知とは?

感覚、知覚、認知の3つの違いについてまずは説明をします。

基本的に

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ゴロワーズを吸ったことがあるかい

ゴロワーズを吸ったことがあるかい

20代の終わり頃、横浜の中華街に食事に行った。

我々横浜の人間が「横浜の中華街」などと言うことは決してないんだけど、読んでいる人に「神戸の?」「ニューヨークの?」と誤解されないようにあえて書いている。伝えたいことじゃなくて、伝わったらいけないことを排除する。これがコミュニケーション・デザインの仕事だ。全然本題とは関係ないけど。

雑貨と骨董品を売っているちいさな店に入ってみた。ショーケースの古い

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承認する、どんな人間も、等価であることを

承認する、どんな人間も、等価であることを

"どんな人間も、どんな他の人間とも「等価」である"。

美しくて溜息が出てばかりでなかなか読み進めることができないジャン・ジュネの『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』に所収のその表題作には、そう書かれている。

「どんなものも、その醜さ、愚かさ、意地悪さを超えて、愛されうる」と。

等価であるそれは所謂「博愛」とはぜんぜん違うものだということはわかる。
そこにそんな人間的な偽善の色はない。

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絵柄について

絵柄ってなんでしょうね?

先日、某ゲーム会社の依頼で描いたイラストがボツになりました。
資料(同系統他ゲーム画像の束)を渡され、「自由に描いてください」とのことでした。
で、本番を提出したら「佐藤秀峰とわかる絵柄で描いてください」と描き直しを命じられた次第。

僕は佐藤秀峰なので、「佐藤秀峰の絵柄で描く」という意味がよくわからなかったので、お仕事をお断りしました。

こちらは僕の初連載作品「海猿

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誰も教えてくれないビジネス的「女性誌」の読み方

誰も教えてくれないビジネス的「女性誌」の読み方

『女性誌は、最高のマーケティングの教科書だ』

中学時代から毎月10冊近く女性誌を読み続け、主宰コミュニティ『消費文化総研』では毎月雑誌を深める会を開催しながら、最近改めてその確信を深めている。

特にVERYはいつ読んでもまなびの多い雑誌で、あまりに好きすぎて以前VERYの読書会も開催した(ちなみにこれがきっかけでコミュニティの定例会として雑誌の読書会をやりはじめた)。

女性誌の何がそんなに面

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電車の中の"アレ"が気になる

電車の中の"アレ"が気になる

僕が電車に乗る時、
いつも気になることが1つだけある。

それは

網棚の位置が高過ぎる。。。

特に重いカバンを網棚に置きたい時は
そのことを強く感じる。

そこで網棚の高さを調べてみると、

175cmと決まってるらしい。

成人男性の平均身長が171cm
成人女性の平均身長が158cm

なので男性は自分の頭より少し高め、
女性は自分の頭より20cmも高いところに
重い荷物を置かないといけな

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「パクリ」の誤解

「パクリ」の誤解

あらゆる人が作品を発信できるようになった時代、これほどまでに作品が溢れかえることを予測できた人がどれほどいただろうか?

今まで以上に「パクリ」は必然的に起こるものになった。

あいみょんの『マリーゴールド』とゲーム『メダロット2』のBGMが酷似している問題は記憶に新しい。彼女ほどの知名度があるからこそ取り沙汰されているが、検索にかければパクリを見つけるのはミルクティーの中のタピオカを吸い上げるよ

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シナスタジア(共感覚)から見た世界

シナスタジア(共感覚)から見た世界

noteに文章を載せ始めて、
(つまりエッセイを書き始めて)たぶん4年くらい。

これまでは、読み終わったあと「え今のなんの話だった?!」と宙に話しかけてしまうような、ドアをあけたら誰もいないような、
つまり「レポート/主張」みたいな首都の裏側の海岸で消える泡、みたいな、ものを書こうとしてきたんだけど。今回は、たぶん最初で最後となる、そういうの全部無視して事実を伝えることだけを目的とする「レポ

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クリシェを避け、オリジナリティのある方へ

クリシェを避け、オリジナリティのある方へ

クリシェを避けろ
「クリシェ」という言葉がある。フランス語でclicheと書き、最後の「e」の上に、チョンとなんかつける。「今まで散々使い古された、手垢のついた表現」とここでは訳しておこう。アメリカのドラマ脚本家でプロデューサーでもあるションダ・ライムズがある映像で「クリシェを避けろ」と言っていたので知った言葉だ。「使い古された表現は見たくない。新しいものを見たいのよ私は」と、いうようなことをショ

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出会えていないってこういうこと。

出会えていないってこういうこと。

近所のカフェに
マスターが伊勢から直接買い付けたパールの素敵なネックレスが置かれ、それはそれはとても素敵でしかも普通のお店の半額程度でショーケースの中に入って売られているんだドグけど、

この2年、売れ残っているんだドグ。すっごく、素敵なのに2年。

どういうこと?それは、そのセンスに合う人がいなかったということ。美人なのにモテない人は、出会えていないだけ。美人じゃなくてもモテるんだもの。出会いさ

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