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集団主義(安心社会)からの脱出が難しい理由:信頼概念についての誤解と対策
ここまで、崩壊しつつある日本企業の集団主義(安心社会)に安住していると、新たな職を見つけることが難しくなると論じてきた。さらに、安心社会は長続きしそうにないこともわかってきた。
この見方に賛成するとしたら、次の疑問は「長年安住してきた安心社会から抜け出して、新たな社会に移ることは簡単か?」ということになるだろう。
今回は、実は安心社会からの脱出はそれほど簡単でないのだ。その理由について検討して
集団主義の本質の「安心」から離れて職探しするには準備が要る
前回、日本企業の集団主義に安住していると定年後のビジネス活動継続が難しくなると書いた。今回は、その根本原因を考えてみよう。
SNSが教える集団主義の人見知り筆者が常々疑問に思っていることがある。それは、特定のSNSにデビューすることに対する不安感を示す人が多いことである。
twitterのプロフィールを見ていると、「思い切ってtwitterを始めることにしました」、「〇〇しかできない小心者です
「安心社会」から離れ「信頼社会」で生きていくには
定年後に再雇用されたり独立して仕事を続けようとしても、思わぬ障害に出会い引退に追い込まれる原因の多くが、外的要因ではなく自分の持つ内的要因(それまでの所属大企業で成立する「安全社会」を前提とした思い込み)にあることが多いと書いた。
だとしたら、そことは違う社会で生きていく覚悟を決めなければならない。その行く先は、「信頼社会」である。
でも、信頼社会とはどのようなもので、どうすれば問題なくそこへ
定年時に最初にすべき準備:正規雇用者が属する「安心社会」からの脱却
マクロ的な人口・経済動向も理解したし、危機感も十分に感じたとしたら、次は定年に向けた準備を始めるべきだ。しかし、普通の定年本には「自分が一番やりたいことの優先順位を見極める」くらいのことがサラッとしか書かれていない。
でも、この準備をきちんとしておかないと、思わぬことに足を取られ早々に引退生活に逃げ込むことになるので要注意である。その準備で大事なのは、自分のそれまでの「常識」を問い直すことである
定年後の方向を見出すマクロ環境認識
今回は長文ですが、日本の前途と定年退職者の採るべき道を論ずる重要な内容だと思いますので、辛抱強く読んでいただければ幸いです。
人生100年時代のこれからの危機を認識にするには、マクロな視点が必要
前回、定年前後にはさまざまな危機が存在するので、人生100年時代を生き抜くためには備えが必要だと書いた。
危機は、世の中の変化がもたらすものである。そこでは、今までの当たり前が当たり前でなくなる。危機
定年時に危機意識を感じない人が多いのは、むしろ普通
世の中には、定年前に十分蓄えがあり趣味も豊かなので、定年後の隠居生活に何ら問題を感じない人も少数ながら存在する。そのような人には、この論は無意味なので、無視していただきたい。
さて、私が不思議なのはこのような恵まれた立場にないにもかかわらず、ただ無為に定年を迎えて慌てふためく、あるいは引退生活に流されていく人たちが多いことである。その最大の原因は、危機意識が持てずにいることなのだろうか?
そん
人生100年時代後半戦の、折り返し地点に差し掛かって思うこと (このままでは危ない団塊ジュニアのために)
現在、私はもうすぐ73歳であるがまだ仕事をし続けている。気がつけば、60歳で突如定年退職となって13年近く経った。90歳まで元気で諸々の活動を続けるつもりでいるが、そろそろ中間点である。
突如定年退職と言うのには事情があるのだが、その事情については別途お話しすることにして、中間点なりの振り返りをして今後の行く末を考え直してみたいと思うようになった。(その理由についても、別のところでお話しするつも
日本企業に必要な経営のアンラーニング(その2:不確実性の管理)
ビジネスと不確実性前回、日本企業が米国企業などに稼ぐ力で負ける理由が販管費の高さだと指摘し、その対策の一つとして管理会計で直接原価計算を使用すべきだと書いた。今回は、もう一つの対策である不確実性の管理について書くことにする。
ビジネス環境が変化し不確実性が増している、と言うと反論する方は少ないと思う。では、不確実性とは何か?、どのような不確実性が存在するのか?と問うと、すぐには答えが帰ってこない