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学びたい教育実践コレクション

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#小学校

遊びの中で思考力を育む

遊びの中で思考力を育む

前回の記事で、思考力は遊んだり好きなことをしたりしている時によく育つということを書きました。↓

今回は、そのことについてもう少し詳しく書いてみます。
我が家の5歳の息子と過ごす中で、「思考力使ってるわ〜。」と思う場面があったので、そのエピソードとともに。

キノコ探しを理科の授業風に

息子は今、キノコにハマっています。
晴れた休みの日には山へ行ってキノコ観察をするというのが、今の楽しみです。

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学力の数値化は人を幸せにしない②

学力の数値化は人を幸せにしない②

前回の記事はこちら↓
前回に続いて、学力の数値化が人を幸せにするのかについて書きたいと思います。

数値化できない力は軽視される

前回の記事でPISAについて書きました。実はPISAへの批判は、当初からあったようです。

それは、「PISAが子供の能力のごく一部分しか測れていないにもかかわらず、国際的には大きな影響力を持ってしまっている」という批判です。

実際日本でも、PISAでの国際的な順位

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授業でどう教えるかは手段だから、目的である子どもの成長を忘れないようにしたい

授業でどう教えるかは手段だから、目的である子どもの成長を忘れないようにしたい

1293記事目

こんにちは、旅人先生Xです。

今日は「教える手段と子どもの成長という目的」について書いていきたいと思います。

良かったらぜひ、目を通していってみていただければ幸いです!

目次は、以下の通りです。

子どもの成長が学校の授業の目的だと思う

学校では、国語や算数といった様々な教科の授業があります。

子どもの頃から当たり前のように教科の授業を受けてきたし、教員になってからも当

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私の理想の校内研究 #138

私の理想の校内研究 #138

私の理想の校内研究。

 それは「それぞれの先生がテーマを設定して、実践をしていく」というものです。
 もちろん大きなテーマは、学校教育目標のもと、そろえておいた方がいいと思いますが、そこに迫っていく方法は、自分自身で考えるというものです。教師は、それぞれに得意分野や興味が違い、大事にしていることも違う。教育の専門家であるはずなので、それぞれに当たり前にテーマをもっているべきであると思います。
 

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教師の力量をはかる公式

教師の力量をはかる公式

教師の力量を、この記事では、生徒への対応力と定義する。生徒を正しい成長へと導くことができる力を指す。

以下の公式が成り立つ

■手札の多さ 手札とは、生徒にどのようなフレーズを使って言葉がけをするか、どのように根回しをするか、どのようなタイミングや場所で指導にあたるかの指導のバリエーションの数のことである。

トライ&エラーで成功体験と失敗体験を積み、血肉となるような経験から得た手札は後の教員人

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教室内で、どこをどの順番で見ていくかのマニュアル

教室内で、どこをどの順番で見ていくかのマニュアル

 発達相談を受けたときに、子どもの発達の状態を見る方法は、2つあります。発達検査と子どもの観察です。本来、正確を期すならば、両方を行って判断するのが普通です。
 しかし、教育現場では、保護者の考え方や先生のポリシー、保護者を介さない相談等があって、検査ができない場合が往々にしてあります。そんなときは、発達相談員は観察だけで発達のおよその状態をアセスメントして相談にのり、支援の具体的方法を考えます。

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2⃣.国語の授業で観察すること その3

2⃣.国語の授業で観察すること その3

2⃣.国語の授業で観察すること(続き)

③板書を写す場面で
※教室の前の隅に立って、子どもたちの顔が見えるようにする。
※その後、視線や注意集中が気になった子どものノートを見に行く。
※算数でも、なにか板書を写す場面があれば、この項目を利用する。

 ▢ 頻繁に黒板を見ている 一文字一文字見て書いているときもある。
    ➪見て覚えるのが苦手 
    ➪小さな声で黒板を読みながた写しているの

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2⃣.国語の授業で観察すること その2

2⃣.国語の授業で観察すること その2

2⃣.国語の授業で観察すること(続き)

②机間巡視しながら、書字を観察する
※ノートを覗くときは、一応「見てもいいですか?」と許可を取る。
   ➪このときのコミュニケーションで、自分言葉を見つける
※1年生のひらがなのワークブックを見るたときは、自由に書いた字ではな
 いことを考慮しながら観察する。
※自由に書いた文字は、作文や観察文などを見る。何も用意されていない
 ときは、子どもに頼んで連

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2⃣.国語の授業で観察すること その1

2⃣.国語の授業で観察すること その1

 今回は、国語の授業の観察の方法書きます。もっと細かく見ているのですが、文字にすると、これくらいが限界でしょうか。

2⃣.国語の授業で観察すること

①音読場面で
 ※音読のときは子どもの口が見えるように、教室の前の方の隅に立つ。   
 ※声を出していないように見えたら、近づいて声が出ているか聞く。

 ▢ 文字を目で追わないで、覚えて読んでいる。
    ➪見るのが苦手 補うために覚えている

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【1分で読める~教育って「子どもを育てる」仕事だと思ってるあなたへ~】

【1分で読める~教育って「子どもを育てる」仕事だと思ってるあなたへ~】

※ 約1分で読めます
  瓦をわるのに,瓦に意識があるうちは割れないそうです。
  ではどうすると割れるのでしょうか?

 こんにちは。がんTです。小学校教諭をしたり,2児の父親をしたり,一人の夫をしたりしています。

 突然ですみません。
 みなさんは教育って子ども(人)を育てる仕事だと思っていませんか?

 もちろんそうなのですが,僕は

 未来を育てる仕事じゃないかなと思っています。

 ぼ

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最高のクリスマスプレゼント(授業改善)

最高のクリスマスプレゼント(授業改善)

 

 僕の授業は面白くないし、わかりにくいです。

 だから何とかしたい・・・。

 でも、何をすれば良いかわからない・・・。

 そんな自分のために、クリスマスプレゼントです。

 研修でもらった資料や読書で得た知識、さらには授業がうまい先生の授業から学んだことを総動員して、どんな授業が良さげに見えるのかをまとめました。

 それがこちら!

 これが僕の考える、「良さげに見える授業」です。

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#536 教師の勉強病

#536 教師の勉強病

教師は勉強が好きである。

少なくとも、私は昔から勉強が好きであった。

そのためか、教師になってからも勉強をし続けている。

大学院進学も、「勉強が好きだから」という理由で決めた面もある。

しかし勉強はときに、本業に悪影響を及ぼす可能性がある。

教師としての勉強はもちろん、自分の「授業力」「学級経営力」を向上させるためである。

それが目的である。

しかし、勉強がメインとなってしまい、「教

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#537 聴く・つなぐ・もどす

#537 聴く・つなぐ・もどす

教師の授業中のワザは「聴く・つなぐ・もどす」である。

これができる教師が一流の教師である。

まずは子どもの発言やつぶやきを「聴く」ことが重要だ。

子どもの発言やつぶやきは、「関係性」を意識して聴くとよい。

それは3つある。

①テキストや題材とどう関係し合って発言したのか
②他の友達の発言とどう関係し合って発言したのか
③その子どものこれまでの発言とどう関係し合って発言したのか

つまり、

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#538 子ども・教材・自分の哲学を尊重する

#538 子ども・教材・自分の哲学を尊重する

教師は3つのことを尊重しなければならない。

まずは何と言っても、「子どもたち一人ひとりの尊厳」である。

子ども一人ひとりの存在を人間として尊重し、接していくことが肝心だ。

子どもは教師の道具ではない。

子どもにも人権はある。

教師の思い通りに子どもを動かすのではなく、子どもを尊重し、共に考え、伴走していく姿勢が必要である。

また、「教材のもつ可能性・発展性」を尊重することも大切だ。

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