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#537 聴く・つなぐ・もどす
教師の授業中のワザは「聴く・つなぐ・もどす」である。
これができる教師が一流の教師である。
まずは子どもの発言やつぶやきを「聴く」ことが重要だ。
子どもの発言やつぶやきは、「関係性」を意識して聴くとよい。
それは3つある。
①テキストや題材とどう関係し合って発言したのか
②他の友達の発言とどう関係し合って発言したのか
③その子どものこれまでの発言とどう関係し合って発言したのか
つまり、「テキスト・題材との関係」「他の友達の発言との関係」「本人のこれまでの発言との関係」を意識しながら、発言を聴くのである。
例外を除き、子どもは授業と無関係な言葉は発しないはずである。
必ず、テキストや友達の発言、自分のこれまでの発言に触発され、その関係性に基づいて発言するはずである。
そこを教師が聴き取り、感じ取れるようにならなければいけない。
そうすることで、次の「つなぐ」ワザを使うことができるのである。
子どもの目に見えない発言を、他の子どもとつないでいく。
子ども同士でそれができればいいが、そこまで育っていなければ、教師が子どもと子どもをつなぐしかない。
そして「もどす」ワザも必要だ。
①テキスト・題材にもどす
②他の子どもにもどす
③前の展開にもどす
このような「もどす」ワザを繰り返し、子どもと子ども、子どもとテキストをつないでいくのである。
以上が、授業中における教師の鍛えたいワザである。
意識しないと難しいことなので、意識して授業を展開できるようにしていきたい。
では。
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