見出し画像

#536 教師の勉強病

教師は勉強が好きである。

少なくとも、私は昔から勉強が好きであった。

そのためか、教師になってからも勉強をし続けている。

大学院進学も、「勉強が好きだから」という理由で決めた面もある。

しかし勉強はときに、本業に悪影響を及ぼす可能性がある。

教師としての勉強はもちろん、自分の「授業力」「学級経営力」を向上させるためである。

それが目的である。

しかし、勉強がメインとなってしまい、「教材研究や授業準備よりも、勉強を優先してしまう」という本末転倒な事態に陥る可能性がある。

本来は、教材研究や授業準備の質を高め、授業力を上げるために勉強をするはずである。

しかし、その勉強が好きすぎるため、勉強自体が目的と化してしまう。

そして、勉強が優先となり、教材研究や授業準備をしなくなってしまう。

勉強に逃げてしまう。

一体、何のための勉強だったのだろうか。

「いつか役に立つため」「だから今は必死に勉強」と言っても、それが後回しになってしまっては、いつまでたっても、勉強の成果を発揮することなどできない。

そして、勉強の成果を果たせないまま、教職人生を終えてしまうことになる。

勉強のために使ったお金は、全て無駄になってしまう。

こんなことにならないためにも、勉強をしたことを「生かす」ことが大切である。

勉強よりも、本業の「授業をつくること」が優先なのである。

勉強は、隙間時間、空いている時間にもできる。

しかし、授業づくりの時間は限られている。

その限られた時間の中で、最高のパフォーマンスを発揮するために、これまで必死に勉強してきているのである。

だから、授業づくりを何よりも優先しなければならない。

面倒だからといって、勉強に逃げてはいけない。

それでは本末転倒だ。

自分の本業を自覚し、勉強病にならず、しっかりと授業づくりに向き合うようにしていきたい。

そのために、これまで勉強してきたのだから。

一に授業、二に勉強である。

では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?