やまと たける
これで、本として完結しています。一部の記事が有料です。発達の凸凹について、観察だけで簡単にアセスメントできる方法を書いています。そして、その凸凹が引き起こす困り感への支援を、先生や保護者ができる範囲で書いていきます。先生や保護者に、発達検査はいりません。そんなに詳しく分かっても「取り組むスキル」と「取り組む時間」がないからです。
「理想の学童保育とは」という理論的なものを書きたいのですが、かなり多義に渡っていて複雑になります。どこのどの部分を語っているのか、分かりにくいのです。だから、「理想の学童」を求めて、1997年の文集《おはなしきいて》を元に、1997年の私の学童保育を再現しいます。本質は細部に宿ります。詳しく読むと、理想の学童保育が見えてくると確信しています。
これで、本として完結してます。元発達相談育による、育て直し【日記】のポイントとなる記事だけを集めました。 ・頼まれないのに、親切にしない。 ・言葉のシャワーを浴びせる ・要求を言語化する ・子どもの気持ちを「想像」する ・「やりとり」ができるようになる ここに掲載の記事は、マガジン購入者だけが読めるようになっています。
これで、本として完結してます。4歳から小学校に向けて「凸凹タイプの子どもに、何をどのように育てていけばいいのか」を超具体的に書いていきます。 小学校になると必要になるスキルが30あります。そのスキルを獲得するための【育て方】を書いています。
これで本として完結しています。小学校で実行機能の発達を促すのは、遊びだけです。その理論と実際に休み時間や授業の隙間、体育で使える遊びを精選して50個紹介しています。 是非、購入して小学校に遊びを取り入れてください。
最近は、支援学校に行かないで、発達遅滞・自閉症やダウン症候群の子どもが、地域の小学校を選択できる時代になりました。 しかし、そのような子どもたちが地域の小学校に入学すると、小学校は受け入れる方法がわからず、その子どもたちに振り回されている状態です。 子どもは、教室で泣き叫んだり、校内を走り回ったり、クラスメイトに唾をはいたり、葉っぱ食べてしまったりしています。担当した先生は、困り果ててそばで見ているだけです。 私が先生をしていた市内の小学校の養護学級(特殊学級)で
②1時間目 1時間目は、カバンの片付けをしたあと「朝の会」をします。片付けは、まだ先生と一緒にしています。 「朝の会」は、支援学級から1日を始めるメンバーが集まって、朝のあいさつをします。そして、昨日あったことを一人一人お話したあと、アンパンマン体操をします。 みーちゃんは、そのあと伊藤先生と「時間割ぎめ」です。みーちゃんは、まだ、時間割を好きなように決めていいことになっています。 注)このころ、やっとチャイムに合わせて過ごせる ようになった。だから、時間
第2段階 この第2段階は、広げていく段階です。次の3つのことを同時に行います。 1支援学級の担当の先生以外の先生との関係作り(愛着を広げる) 注)通常学級担任 他の組の先生 サポーター 保健室の先生 給食の先生 技能職員 校長先生 教頭先生 交通指導員 2 4つスキルを使い要求を言葉で言わせる(言葉を広げる) 注)私の提唱している、発達に凸凹がある子どもとの関わり方 である4つのスキルを使う。下の記事参照 3 好
5認知・対人関係 [課題] ・一緒に遊べる(関係が付いた)先生を増やしていく ・要求は行動や表情だけで示すのではなく、言葉で言えるようになる ・今、どこを見るのか、今、何を聞くのかを学んでいく [具体的手立て] ・伊藤先生とみーちゃんと新しい先生と3人で遊び、共感関係を広げて いく ・給食など様々な場面で、先生を紹介し共同作業していく ・出てきた行動や表情による要求は、言語化し「覚えて」を使う ・遊びを通して、見るべきところを見たり聞く
みーちゃんの個別の指導計画(仮)の続きを書いていきます。 3.身体活動 [課題] ・[揺れる活動」と「回る活動」が足らないのでたくさん経験する 注)この2つを怖がるので、すぐ分かる ・体力をつける 注)5時間目は、寝てることがある 金曜日は、疲れて朝から機嫌が悪い。 ・校内や教室を動き回りながら、機会を捉えて好きな遊びを 増やしていく [具体的手立て] ・揺れる活動は、ブランコを楽しく勧めていく ・回る活動
4月一杯で、みーちゃんの観察は終えます。その結果と引き継ぎ資料を使って、仮の個別の指導計画を立てます。これを持って家庭訪問し、保護者と確認し合います。 その後、実践してみて7月に「3月までの実際の個別の指導計画」を作り上げることになります。そして、それを見ながら7月に親との懇談を行うのです。 個別の指導計画の例を、みーちゃんを使って書きます。書き方は、各学校・自治体のよって違いますが、私が現役の頃使っていた形式で書きます。 本来は、現在の姿があって、課題、具体的手立
⑧掃除も参加 給食の後は、お掃除です。みーちゃんは、まだ、掃除の意味がわかりません。でも掃除も頑張って、通常学級の掃除に参加しています。 先生「さあ、お掃除するよ。先生と一緒に、バケツの水汲みにいきましょ う。楽しいよ。」 みーちゃんには、まだ、水遊びの延長のように思わせています。手洗い場に行ったら、水道の栓をひねってくれます。 先生「みーちゃん、ありがとう。水道の栓をひねってくれたね(「共 感」)。」 みーちゃんは、バケに入る水に手を出しています。気持
⑥給食の様子 給食の時間です。給食は、通常学級で食べています。 「給食の準備は、遊びだ」と思っているのか、好きなようです。特に、お盆配りが好きで、いつもやらせてもらっています。 先生「じゃ、いつものようにお盆を配ってください。これくらいできるか な?」 伊藤先生が渡した十枚くらいを持って、配っていきます。置き方は、まだ、乱暴です。投げるように置いていきます。ひょっとしたら、その音を楽しんでいるのかもしれません。 先生「みーちゃん。ちょっと下手だわ(「共感」
⑤服を着替える ミミズを支援学級のお友達に散々見せたあと、ミミズ探しで服が汚れたので、着替えることにした。 みーちゃんは、服が汚れるのが嫌いです。だから、先生の意見とみーちゃんの意見が一致するので、服を着替えるように誘うのは簡単です。 注)この段階では、まだ、時間割通り生活をしていません。 みーちゃんのペースに合わせて生活しています、 先生「座ってミミズさんを探したので、スカートが汚れたね、ほら、見てご らん。汚れているでしょう。気持ち悪いね(「共
ある1日の様子(続き) ④畑で苗を植える 支援学級では、ハーブとイチゴを植えて育てています。収穫したら、それらを使ってクッキングをして食べる活動をするのです。 みーちゃんだけ、まだ、自分の分を植えていません。全然、興味がないからです。 でも、昨日、みーちゃんは「ミミズ」が好きだということが分りました。そこで、それを利用してハーブとイチゴを植えることにしました。 注)騙したような形になりますが、先生が知らない間に 植えてしまうよりいいでしょう。 先生
ある1日の様子 みーちゃんを受け入れて、2週間ほどたったっときの1日の様子を書いていきます。裏では、個別の教育指導計画を立てるため、観察と記録を続けています。 ①お母さんと手をつないで、楽しく登校 先生「おはよう、みーちゃん。今日も、楽しく遊ぼうね。」 みー「おはよう。」 先生「おはよう、伊藤先生と言ってね(「覚えて」)。さっ、1年1組に行 きましょう。お母さんに、バイバイして。」 ようやく、お母さんと門のところで別れられるようになって来ました。バイバイも
初日の受け入れ方(続き) ③校庭の探索を始める どうやら、みーちゃんは、学校の校庭などを探索したいようです。。みーちゃんは、花壇の方に行き、ツツジの花を見ています。どうやら、花に興味があるようです。 先生「なんだ。お花が見たかったのか(「共感」)。急に出ていくから、先 生、びっくりしたよ(「覚えて」)。」 伊藤先生は、できるだけ顔をみーちゃんに見せて、少しスキンシップしながら話します。 先生「それはね、ツツジと言うんだよ(「覚えて」)言ってみて?そうか、
初日の受け入れ方(続き) ②通常学級に到着 お母さんと伊藤先生と3人で、通常学級(在籍学級)である1年1組に着きました。 先生「ほら、ここがみーちゃんの席だよ。座ってみる?」 イスを引いてあげると座った。目で合図して、お母さんには、そっと帰ってもらった。 先生「まずね、連絡ノートを担任の吾妻先生に出すんだよ(覚えて)。」 ランドセルから、連絡ノートを出して渡してあげる。しかし、全然興味がないようだ。 先生「まだ、わからないか。いいよ、先生がサービスで出し
第1段階 この段階は【受け入れる段階】です。次の3つのことを同時に行います。 1 本人がやりたがる遊びをすることで、支援学級の先生との関 係作り(愛着を広げる) 注)一人に限定する 次々に人を変えない 2 「想像」と「共感」「覚えて」「すみません」で、要求の分化、言 語化 注)私の提唱している、発達に凸凹がある子どもとの関わり方 下の記事参照 3 子どもの個別の支援教育計画のための観察 注)これを元に5月に
どうして丁寧な受けをしないと行けないのか 発達遅滞・自閉症の子どもの特性には、次の6つがあります。 1 新しい場所に弱い 2 新しい人(先生)に弱い 3 何をするのかわからないと怖がる 4 自分のやりたいことを優先する 5 コミュニケーションできない(思いが言えない) 6 困ると自分勝手な解決策(問題行動)を取る このと特性をうまく受け止めたり、避けたりしながら「受け入れ」ていかないといけないのです。 その方法とスキルをここに書いていき
引き継ぎの方法について 小学校に発達遅滞・自閉症の子どもがやってくることが決まったら、丁寧な引き継ぎをすることが、大切です。その子どもが、小学校に来る以前に通っていたところから、情報を得ることです。 考えれる、場所は次の3つです。現在の自治体の検診システムでは、在宅からくるケースはありません。 ・公立の保育所や幼稚園 ・私立の保育所や幼稚園 ・障害児通所施設 方法としては、次の4つです。併用してもいいでしょう。 ・相手方からの文書で引き継ぐ