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#俳句
自由律俳句 #199
【開けていた窓から鳥の声が】
窓からの風が暖かい。
静かな空間に、鳥の高い鳴き声がした。
瞬間、聞き間違えかと思ったけれど、
今もしっかりと聞こえている。
春だ、春が来たんだ。
窓から外を見回したけれど、
高い鳴き声の主は見つけられなかった。
でも、
青い空と白い雲は見つけた。
窓から離れて、
少し耳をすませていたが、
屋根の雪が解けて、
ポタポタと落ちる音しか聞こえなくなった。
だ
自由律俳句 #191
【おでんじゃなくてからしが食べたい】
書き溜めている、
○○じゃなくて○○が食べたいシリーズ。
不定期で投稿していきたいと思います。
そして、
憂鬱なサンデーナイトに第1弾!
からしが食べたいから、おでんが食べたい。
おでんの大根に味噌だれをつけて、
からしをちょっぴり多めにつけて食べる。
最高。
鼻から抜けるからしの香り。
もう目が覚めます!
揚げ物にもからしは良いのですが、
マヨ
自由律俳句 #190
【右側だけ痛いマスクの耳】
いつものマスクをしているけれど、
今日は右側の耳がなんだか痛い。
マスクのヒモが、
少しだけ食い込んでいる感じがして、
微妙に痛い。
今、付けているマスクが原因かと思って、
別の同じのに取り替えたけれど、
やっぱり痛い。
右耳の上の方を、
もみもみして、マッサージしたけど、
どうしても痛い。
結局、我慢して、
ずっと、ちょっぴり痛かった。
明日も痛くなったら
自由律俳句 #177
【日陰の部分が解けていない】
いつものこの時間。
ここの地面は日陰になる。
だから雪が解けない
地面は見えない。
少しとなりの日向のところは、
地面がしっかりと見えている。
僅かな距離でも、こんなに違う。
日の光の偉大さを感じる。
日陰は涼しくて、過ごしやすいけど、
ずっとそこにいたら、寒くなるから、
こっちの日向に来てごらん。
光に照らされて、少し暖かいでしょう。
ひとりぼっちも、た
自由律俳句 #174
【怖そうなおじさんの話し方が優しかった】
病院の診察室から出て、待合室に戻る。
空いている席はないかと、待合室を見渡す。
一瞬、怖そうなおじさんと目が合った。
ちょっと睨まれたようにも感じた。
そして、どうやらそのおじさんの後ろの席しか空いていないようだ。
おぉなんということだ。今日も私には様々な試練が立ちはだかる。
私は、先ほど目が合ったことなど気にしていない素振り見せて、
おじさんの後
自由律俳句 #171
【メガネが曇ったまま手を洗う】
朝、ゴミ出しのため、
ちょっと外へ。
晴れていて、寒い。
吸い込む空気が冷たくて痛い。
ささっとゴミを出して、家に戻る。
玄関、暖かい。
瞬間にメガネが曇る。
今すぐメガネの曇りを拭き取りたいけど、
ゴミ袋を持っていた手でメガネを拭きたくない。
まず手を洗いたい。
洗面所までゆっくり歩く。
手を洗う。
お湯になるまでの水の温度も温かく感じる。
洗いなが
自由律俳句 #170
【噛みたくなる衝動を抑えて】
アメを2つもらいました。
あまりアメは買わないので、
口に入れるのも久しぶりだなぁと感じます。
そして、すぐにガジガジしてしまう。
おっと、久しぶりのアメだから、
かじらないで、ゆっくりと味わおう!
アメは甘くて美味しいなぁ。
でも、無意識に噛み砕こうとしています。
ダメダメ、ゆっくりゆっくり。
噛みたくなる衝動を抑えて、
しっかりと味わいました。
(最後の
自由律俳句 #167
【充電していると思っていたんだ】
そろそろスマホを充電しておこうと、
充電ケーブルを挿す。
その充電ケーブルの挿さっている延長コードのプラグが、
コンセントに挿さっていなかった。
充電していると思っていたんだ。
じゅうでんしているとおもっていたんだ。
ジュウデンシテイルトオモッテイタンダ。
損した気分に少しなったけど、
元々、スマホはあまり使っていないから、
これからの充電でも別に大丈夫だ
自由律俳句 #165
【曲がりたくない道で曲がった】
散歩していると、
前から下校している中学生がたくさん来た。
すれ違う手前で、
中学生の皆さんが縦1列になって、
私の通る部分を作ってくれる。
ありがとう、ありがとう。
また前から、数名の中学生が来ている。
私は、私が通る部分のことで、
気を遣ったり、使わせたりするのが、
なんだか悪いなぁと思って、
曲がりたくない道を曲がって進んだ。
いつもより、少し遠回
自由律俳句 #164
【雪で埋まって入れない公園】
北国の公園は、冬の間にお休みしています。
雪で入り口は埋まっていて、中に入れません。
積もった雪を登れば、
入れることは入れるけれど、遊具では遊べません。
滑り台は、下半分くらいが雪に埋まっているので、
滑っても楽しくありません。
ブランコは、座る部分が上部の支柱に結ばれていて、
乗ることができません。
人がまた集まるのを待ちながら、
お休みしている公園があ
自由律俳句 #163
【リンゴってこんなに重たかったかな】
リンゴを2つ、もらいました。
はいどうぞと、差し出された右手と左手にあるそれぞれのリンゴを、
私の右手と左手が受け取ります。
ありがとうございますと言いながら、
それぞれの手に、リンゴの重さが伝わります。
あれ、リンゴってこんなに重たかったっけ?
久しぶりにリンゴを持ってそう思いました。
もらったリンゴを、うさぎの形に切ってみました。
うさぎ
自由律俳句 #159
【とあるつららを勝手に観測している】
とある屋根の、
とあるつららを、
そこの付近を通るたびに眺めて、観測しています。
人が簡単に入れないような場所なので、
近寄る人もいなさそうだし、
あのつららが崩れても、周囲に影響は無いと思われます。
ということもあってか、
順調に大きく、長くなっていまして、
そのうち、つららが伸びきって、
地面に到着して、ひとつの柱になるのではないかと想像し、
その時