【おつりを王手のように置く】 コンビニで270円の買い物をしまして、 300円を店員さんにお渡しします。 店員のお兄さんは、 「30円のおつりです!」と、 青いトレイにビシッとおつりを置きました。 おぉ、ちょっとかっこいいなぁと思っていたら、 「ポイントカードはありますか?」と聞かれて、 「あぁ、すいません、はい」と、カードを渡します。 ポイントカードをピッとしてくれて、 「ありがとうございましたー!」と、 とても爽やかでした。 コンビニを出てから、 なんか「王手!」
【曲がりたくない道で曲がった】 散歩していると、 前から下校している中学生がたくさん来た。 すれ違う手前で、 中学生の皆さんが縦1列になって、 私の通る部分を作ってくれる。 ありがとう、ありがとう。 また前から、数名の中学生が来ている。 私は、私が通る部分のことで、 気を遣ったり、使わせたりするのが、 なんだか悪いなぁと思って、 曲がりたくない道を曲がって進んだ。 いつもより、少し遠回りをしたけれど、 夕焼けのオレンジ色が、 氷の道に反射して、 とても綺麗だった。
【雪で埋まって入れない公園】 北国の公園は、冬の間にお休みしています。 雪で入り口は埋まっていて、中に入れません。 積もった雪を登れば、 入れることは入れるけれど、遊具では遊べません。 滑り台は、下半分くらいが雪に埋まっているので、 滑っても楽しくありません。 ブランコは、座る部分が上部の支柱に結ばれていて、 乗ることができません。 人がまた集まるのを待ちながら、 お休みしている公園があります。 お休みしている公園を眺めながら、 暖かい季節が少し待ち遠しくなりまし
【リンゴってこんなに重たかったかな】 リンゴを2つ、もらいました。 はいどうぞと、差し出された右手と左手にあるそれぞれのリンゴを、 私の右手と左手が受け取ります。 ありがとうございますと言いながら、 それぞれの手に、リンゴの重さが伝わります。 あれ、リンゴってこんなに重たかったっけ? 久しぶりにリンゴを持ってそう思いました。 もらったリンゴを、うさぎの形に切ってみました。 うさぎリンゴの耳のところは、皮ごと食べました。 #自由律俳句 #俳句 #散文 #随筆
【パーカーの紐を均等に揃えている時間】 自分から見て、 パーカーの左側の紐が右側より長い。 右側の紐を引っ張って、 左側より長くする。 フードがしぼんで、少し窮屈になった。 この窮屈さを伸ばしながら、 紐の長さを調整する。 左右の紐が良い感じに均等の長さになった。 一発でうまく揃うと嬉しい、ちょっと楽しい。 たまにうまく調整できなくて、 もっと長くなったり、短くなったりして 「もー!」ってなったりもする。 そんな名前の無い時間。 #自由律俳句 #俳句 #散文
【便座の蓋に座って冷たかった】 トイレに行く時は、 本だったり、マンガだったりを、 片手に開きながら向かいます。 さてと、 トイレの蓋を開けて、 ズボンを下ろして、 お尻を出して、 (なんかごめんなさいね!) この一連の流れは無意識に行っていて、 私の意識は手元の本に集中していますから、 トイレの蓋がしっかりと開いておらず、 この間に、ゆっくりと蓋が閉まっている場合があります。 それに気付かず、そこに座ると、 とても冷たいのです。 ヒェッ!となります。 トイレの中で
【窓から見えるほとんどが白】 屋根も壁も地面も白。 雪で覆われて、ほとんどが白。 屋根の白、 端だけ藍色、覆い被らなかった色。 壁の白、 窓だけ灰色、反射した冷たさの色。 地面の白、 日陰だけ黒、光に隠れるための色。 空の白、 雲の白、 雪の白、 白。 窓から見えるほとんどが白。 #自由律俳句 #俳句 #散文 #詩 #随筆 #エッセイ #窓 #見える #ほとんど #白 #屋根 #壁 #地面 #雪 #覆われて #端 #藍 #灰 #黒 #色 #反射 #冷たさ #日
【とあるつららを勝手に観測している】 とある屋根の、 とあるつららを、 そこの付近を通るたびに眺めて、観測しています。 人が簡単に入れないような場所なので、 近寄る人もいなさそうだし、 あのつららが崩れても、周囲に影響は無いと思われます。 ということもあってか、 順調に大きく、長くなっていまして、 そのうち、つららが伸びきって、 地面に到着して、ひとつの柱になるのではないかと想像し、 その時を見届けたいと思いまして、 「おお、なんか長くなった気がするな」とか、 「あん
【追い越していったタクシーの華麗なUターン】 歩道を歩いていた。 後ろから車の迫る音が聞こえる。 歩道の外側に少し寄って歩く。 タクシーが私を追い越した。 そのタクシーは50メートルくらい進むと、 この狭い路地、 さらに言えば、 路肩に積み上げられた雪で、 より狭くなったこの路地を、 華麗にUターンした。 まるで、全てが俯瞰で見えているかのようなUターン。 私だったら、あんなにスムーズにUターンできない。 さすが、プロは違う。 私は少し見惚れていたが、 前方から迫
【全部10円玉で返ってきた】 自動販売機に500円を入れて、 130円のコーヒーを買いました。 ちょっと高いなぁと思いつつも、 このタイミングでしかコーヒーを買えず、 自動販売機で購入するという決断! ボタンをポチッと押して、 コーヒーがガタンと出てきて、 おつりがカチャカチャと返ってきた。 おつりの370円は、 100円玉3枚と、 10円玉7枚で返ってきました。 50円玉は含まれていませんでした。 なんかちょっと負けた気がしました。 コーヒーは美味しかったです。
【ごはんの炊けた音で起きた】 お腹が空いたのでごはんを炊きました。 待っている間に寝てしまいました。 炊飯器のごはんが炊けた音で起きました。 炊き立てのごはんでお茶漬けを食べようと思いました。 梅のお茶漬けの素を入れて、お湯をかけて、 冷蔵庫にある梅干しをひと粒のせて、 ゴージャストッピングにしました。 ささっと食べて、コロリとまた横になって、 とても幸せでした。 #自由律俳句 #俳句 #散文 #随筆 #エッセイ #ごはん #炊けた #音 #起きた #お腹が空いた #寝て
【手すりに雪が積もっていないところ】 手すりに雪が積もっている。 あの狭い面積にも雪は積もる。 手すりが続く先を目で追っていくと、 雪の積もっていないところがあった。 雪のないところは誰かが掴んだからだろうか。 雪と一緒に手すりを掴んだのだろうか。 冷たかっただろうか。 このくらいなら気にならなかっただろうか。 途切れた雪の積もりが、 見えない誰かを想像させた。 #自由律俳句 #俳句 #散文 #詩 #随筆 #エッセイ #手すり #雪 #積もって #誰か #掴んだ
【いくつになってもたまご焼きが好き】 小さい頃からたまご焼きが好きです。 地域によって違いもあると思いますが、 甘いたまご焼きが好きです。 甘いたまご焼きに醤油をつけて食べる。 そして白いご飯を食べる。 幸せ。 旅行などに行って、 ホテルとか旅館のバイキングで、 たまご焼きを見つけると、とりあえずお皿へ。 他にもたくさん美味しいものがあるのに、 とりあえず食べたい。 回転寿司とかでもそう。 まぐろもサーモンもエビも良いけど、 たまご焼きのお寿司も食べたい。 とりあえ
【カーテンを開けなくても過ごせる明るさ】 朝。 カーテンを開けなくても、 漏れている光で十分に過ごせる。 今、この室内の写真を撮って、 この写真は、朝に撮ったものでしょうか? それとも夕方に撮ったものでしょうか? と聞いたら、おそらくどちらかわからないような明るさ。 朝。 カーテンを開けなくても、 外の天気が晴れだとわかる。 今日が休みなら良かったのにと思って、 もし休みだったら何をしていたかな? どこかに出かけていたかな? それとも家の中で過ごしていたのかなと思
【気になる本棚に立ち読みの人がいる】 こんなご時世になる前は、よく本屋さんに行っていました。 特にお目当ての本もないのですが、 本の表紙を見たり、タイトルを読んだり、帯を見たり、 ブラブラしているのが好きです。 美術館に行って作品を見るように、 陳列されている本やマンガを眺めているのが好きです。 (美術館とかあまり行ったことないけどー!) 本屋さんで気になる本を見かけて、 その前に立ち読みの人がいると、私は一度諦めます。 手に取りたいのを諦めるのです。 立ち読みの人
【カレーを食べているのを見て影響された】 お昼ごはんにカレーライスを食べているあなたを見て、 カレーライスが食べたい! 今日の夕飯はカレーライスに決まりました。 もう決めました! 絶対に絶対にカレーライスにするんじゃい! さあ帰ったらカレーを作ろう! なんか久しぶりだなカレーライス。 ってことは明日の夕飯もカレーライスだー! オムカレーにしようかなー!(たまご高いから迷います…) で、そのまた次の日はカレーうどんになるというのが、いつもの流れなのです! 我が家の