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福祉の仕事

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仕事中に気づいた発見や喜びを書いています。
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2021年6月の記事一覧

私が頑張っていたことに気づいてくれたのは、去りゆくあなたでした

私が頑張っていたことに気づいてくれたのは、去りゆくあなたでした

退職する職員に手紙を書いて渡した。

 
「ありがとう。

真咲さんは大丈夫だよ。もう色々できるもの。

真咲さんが頑張っていること、見ている人はちゃんといるから。」

 
私は涙が止まらない。

 
 
もっと一緒に働きたかったよ…。

対象外の方は各自問い合わせであり、まだ日付未定です

対象外の方は各自問い合わせであり、まだ日付未定です

ついに我が県も
福祉職員が優先されて
コロナワクチンを打てるようになった。

 
いよいよ私の番だ。

 
そう意気込んだ私に事務職員の方が告げる。

 
 
 
「施設がある市に住んでいない職員は対象外です。」

 
 
…対象外でした(T_T)

見知らぬ近所の人と仕事中に優しい雨宿り

見知らぬ近所の人と仕事中に優しい雨宿り

利用者と散歩中
急に雨が降ってきた。

 
私達は慌てて屋根下に移動。

近所の人々も次々に避難してきた。

 
「急に降ってきましたね。」

色々な人が声をかけてくれて嬉しいよ。

 
 
雨はやがて上がり
晴れやかな気分で散歩を続けた。

退職後に偶然元利用者とその保護者に再会した日

退職後に偶然元利用者とその保護者に再会した日

その日、私はたまたま用事があって出掛けた。

その用事があった場所の近くにはお店があり
そちらの方面に来たついでに私はそこに寄り道した。

 
欲しい物を探したが、見つからず
私はそこで何も買わずに帰ろうとしていた時だ。

私は前方から歩いてきた人の目元が
前職の担当利用者の保護者に似ていると思い
立ち止まった。

その方も私の方を見た。

 
お互いに数秒無言で見つめ合い
どちらが先に言葉を発す

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ベテラン職員が退職することを知った利用者の反応

ベテラン職員が退職することを知った利用者の反応

利用者が後ろから私を抱きしめた。

 
「真咲さんは辞めないよね?」

「(まだ)辞めないよ~!」

 
 
「真咲さんってここで何年働いてるんだっけ?」

 
 
…いや、あの、3月から働き出して試用期間終わったばかりなんだけど(笑)

ベテラン職員の退職が決まった

ベテラン職員の退職が決まった

職員が退職することになった。

優しい職員だった。

 
 
表向きと本音で退職理由は違う。

 
「真咲さんは色々できるようになったし
ここでも働いていけるよ。」 

 
私とその人は泣いた。

 
 
利用者が好きなだけでは仕事は続けられない。

試用期間が終わり、正職員になりました

試用期間が終わり、正職員になりました

「もうすぐ試用期間終わりだね。」

様々な職員に言われる。

 
責任ある仕事が増えるのかと思うと身構える。

 

 
「正直俺らと真咲さんの仕事ぶりは大差ないよ。」

リーダーはそう言う。

 
 
試用期間は明けた。

嗚呼早く有給ほしい。

転職先の同僚は私の元婚約者によく似ていた

転職先の同僚は私の元婚約者によく似ていた

私には夢があった。
 
三年以上付き合った人と26~27歳の時に結婚するという夢だ。
その夢を抱いたのは中学生の頃だった。

 
私は23歳の時に彼氏ができた。
だが、一年も経たずに別れることになった。

私はその初彼が忘れられなかったが
「俺だって初カノは忘れられない。付き合うほどに大切だった人を忘れられないのは普通じゃないか。」と言われ
押しに押されて付き合った。

それが二番目に付き合った人

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週6勤務でも振休派生しない前職、週6勤務だと振休派生する現職

週6勤務でも振休派生しない前職、週6勤務だと振休派生する現職

先週週6勤務だった為
振替休日が派生した。

 
 
「休み中は職場のグループLINE無視していいからね。気を遣わずにゆっくり休んでね。」

同僚が言う。

 
「えー!?休み!?寂しいよ。私も有給ほしいよ~。」

利用者が言う。

2日間施設長が様子見の予定でしたが、1日でOK出ました

2日間施設長が様子見の予定でしたが、1日でOK出ました

利用者を乗せない車の業務をしばしした後
ついに利用者を乗せて運転することになった。

助手席には施設長が座った。

 
「今日は卒業試験だね!一発合格できますように!」

利用者や保護者が応援してくれて
緊張がほぐれた。

痒みが我慢できない利用者が私に頼んだこと

痒みが我慢できない利用者が私に頼んだこと

痒みが我慢できない利用者がいる。  

「掻くこの手が悪い。」

その方は何度も自分の手を叩く。

 
 
「痒みは我慢できないよ。冷やしたり、叩いたりしてみたら?」

 
「そうだ!真咲さん、私の手を鎖で縛って!」

 
 
それはダメ(笑)

転職先で販売デビューした日に6年ぶりに再会した人

転職先で販売デビューした日に6年ぶりに再会した人

私が今年転職した障害者施設は
利用者と共に様々な自主製品を作って販売している。

 
その数は現在50種類以上であり
期間限定の製品もあり
また同じ製品でもデザインを変えたりしている。
新商品開発もしょっちゅうだし
唯一無二の一点物にこだわる傾向がある為
日々センスが問われる。
また、作業工程で覚えることも非常に多い。

 
前職では下請け作業が中心であり
特定の仕事を特定の利用者や職員が行ってい

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母親思いな男性利用者その②

母親思いな男性利用者その②

GH入所を検討している男性利用者がいた。

相談員含む関係者で話し合いを設けた。

 
「…お母さんが具合悪い間は入所しない。
俺が家事手伝って支える。」

入所の方向で話が進んでいただけにビックリした。

 
 
母親思いだな。

母親思いな男性利用者その①

母親思いな男性利用者その①

男性利用者が買い物訓練で女物のネックレスを買った。

「…うちの子、女装でもする気かしら。」

母親が怪訝な顔をした。

 
その利用者は自分の少ない給料を貯めて
サプライズで母親へのプレゼントを買ったと
後から聞いた。