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「トランスジェンダーになりたい少女たち」レビュー
非常に読みやすい本である。
たくさんの事例が出て来るが、著者の主張は極めてシンプルだと思う。
著者は真正の「性的違和(#性同一性障害)」は否定していない。ただしそうした子供は2-4歳で自分の身体への違和を感じている。しかし昨今の「トランスジェンダー」になりたい少女たちは思春期に生じる第二次性徴・・・乳房が大きくなったり、生理が始まったり・・・への困惑と身体的不快(そしてそこに男性から性的な好奇
キリスト教と個人主義の関係についてのとりあえずの考察
キリスト教はユダヤ教を当然のごとく背景としている。
ユダヤ教の神ヤハウェは唯一神であり、多神教の神々のような意味での「身体性」を有しない。
その点からすると、「身体性」を持った「神の子」イエスを世に遣わしたとされた時点でとんでもないくらいの革命的な転換をしている。
そして325年の第1ニカイア公会議で「三位一体」の教義が採択され、「父、息子、聖霊、三つの位格。しかし、彼は一人の神である」とさ
「こころの科学」特集号「心理臨床と政治」について
まず、#東畑開人 氏の緒論、「心と政治 ーーー善く生きることへのふたつのまなざし」だが、よくもまあここまでクレパーに日本の心理臨床史を巨視的に総括したという印象。
ただしロジャーズ 派については 単純化されすぎている嫌いもあると、インサイダーとしての私は感じる。
更に言えば、#下山晴彦 先生(私の先輩である)のお書きの部分、先生、公然たる #佐治守男 門下だと思うのだが、ロジャーズ的な「カウン
カウンセラーは、自分の欠点について絶えず気づき続ける訓練は受けてはいるが、決して完成された「人格者」ではない。
何回か書いてきたが、心理カウンセラーというだけで何か「人格者」であるかのように思い込む誘惑にはカウンセラー自身も敏感であるべきだが、同時にカウンセラーであるというだけで「人格者」であるかのように想定され、言葉尻を取って攻撃されることは、仕方ないとは言え、結構迷惑でもある。
カウンセラー自身は、いくら専門的修練を受け、自分の心理的欠点に一般の人より敏感であるようになっている(そうでなければさすがに
親鸞の「歎異抄」の精神とパーソン・センタード・アプローチ
私は実際に浄土真宗の家に生まれていますけど、親鸞については、ほんとうに日本史の教科書的な記述以上のことはほとんど何も知らなかったんです。「他力本願」「悪人正機説」、僧の妻帯を認めた、一向一揆と、その後の本願寺への権力者による弾圧、ぐらいのことで。
ところが、日本人間性心理学会のシンポジウムで、シンポジストとのひとりの山折哲雄先生がいわれたことで、不思議と気に入った(実は、この言葉を聴いた瞬間
今野 元 (著)ドイツ・ナショナリズム-「普遍」対「固有」の二千年史 書評
トイトブルクの戦いからメルケル引退まで網羅しているにもかかわらず、もう、学習指導要領的ドイツ史観を見事に洗い直してしまって、最新の筆者の知見を紹介しているという、密度が高い本です。
そもそも従来の歴史用語(地名から党名まで)、全部みなおしてる。
エステルライヒ、シュヴァルツ、ベートホーフェンなんて序の口。
フランス革命なんて完全に相対化。
ローマ帝国(断じて「神聖」を頭につけない)は、ドイ
中井久夫先生の「分裂病と人類」の、あまりにも簡略化した解説
私が大学学部生の時に読んで、非常に感化された、私にとって、ジェンドリンの「フォーカシング」と並んで、非常に特別な著作。
精神科医の大家、中井久夫先生は、「分裂病と人類」の中で、なぜ 統合失調症の遺伝子が淘汰されなかったのかについて、少なくとも「分裂病親和者(S親和者 )」の、危機状況を「先読み」して不安にかられ行動する形質(Ante festum)が、人類の危機管理において不可欠だったからという
チャールトン・へストンの真の代表作というべき映画「エル・シド」とその歴史
この映画、感動のラストシーンで、知る人ぞ知る、歴史スペクタクルの傑作です。
ホントは私が一番好きな映画なんだけど、多くの人にはマイナーでしょうから、紹介は後回しにしていました。
ミクロス・ローザ作曲のテーマソングはなかなか名曲だと思います。
歴史ものヒーローやらせたら右に出る者がいなかった、チャールトン・ヘストンの魅力爆発の映画だと思います。
なのに、「十戒」や「ベン・ハー」ほど
私の書いた「入門・フォーカシング」、「エヴァンゲリオンの深層心理」無料でお送りします。
私の「入門フォーカシング」と「 エヴァンゲリオンの深層心理」、手元に著者献呈本がまだかなりありますので、ご希望の方には無料でお送りします。
冊数明記の上、
kurumefocusing@mbr.nifty.com
までメールいただければと思います。