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#自由詩

【現代詩】『プラネタ★リウム』

【現代詩】『プラネタ★リウム』

『プラネタ★リウム』
赤黄緑紫

散らかるということは

なんだ

散らかるということ

それは

名も知れぬ

プラネタリウムの

お星様たち

食べ残しの皿 飲み残しの缶

もう誰からも

求められなくなって仕舞には

言葉に詰まってしまう景色の中に

「ひとり」取り残された仕方のない、私

あれは可哀想なベテルの神様

口を啞然と開いたまんまで

炭酸の抜けきったコカ・コーラ

この景色を作

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【現代詩】『熱湯✿3分』

【現代詩】『熱湯✿3分』

『熱湯✿3分』
あかきみどりむらさき

カップラーメンが出来上がる迄の
心地良いこの誰のものでもない3分間を
どうぞ私にお捧げ、くださいませ

今、世の中は、残酷にも、春なのです、よ。

自分を駄目だと思う事で
精神の安定を保っていた
我が愛しき婆ちゃん
ここへ、どうぞヒラリ
舞戻ってくださひな



思い出す、華を凍結させた
私達の夢。
願いを込めて、押し花したのは
明日、明後日、それよりず

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星と金属

星と金属

冬の季節風がかき集めた
記憶の中から
端がまくれ上がった手記を
一冊見つけた

葉を落とした欅が
毛細血管のような枝を
空の曲面に張り巡らせていた
優しい言葉をかけてくれる人が
優しい人ではない

あなたにはもう何も言うことはない
そう言われた
取り返しがつかないことを数えあげてみる
忘れてしまった悲しみと
忘れられない悲しみの間を
君は風のように
吹きぬけてゆけるか

あしたの時刻が懸けられてい

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わかれを越えて

わかれを越えて

わかれは告げなかった
粗鉄色の空のしたで
都市の歩道橋で
アパートの狭い通路で
まるで挨拶のように
わかれはかわされていたから

荒野の電話ボックスは
風に吹かれて思慮深げだ
電話番号と悲劇の関係は?
糸電話による世界通信の方法は?
電話を何回鳴らせば約束は果たされるのか?

大切な言葉はいつも遅れたので
ぼくらは思い出を
未来に保留していた
それにしてもよくいったものだ
 〈ぼくらは〉と・・・・

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