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奪われたもの、その残滓
とあることがきっかけで、ふと、そう言えばいつ頃から研究やら学術的言語、雑篇の読み書きやらに執着するようになったのだろうという思いが水泡の如く浮上した。
私は中学2年生では合唱、高校1年生では演劇に、それぞれ1年ほど携わっていた経験がある。それらの経験はいかなるものであったか、ここで詳細を語るようなことはしないが、一つ言えることは、この双方の--「芸術的」とも言えるかもしれないが--経験は、私
【バイリンガルが幸せになる国語科へ】
最近、第二言語習得論に関する本を読み始め、その中にバイリンガルの記述があった。曲なりにも十数年前まではバイリンガルであった身として、ほうほう、と思いながら読み進めると、「受容バイリンガル」という言葉に当たった。「聴いて理解はできるが、自分からは喋ろうとしない、または喋ることができない」。これだ、私は「受容バイリンガル」というれっきとした部類に入ってはいたのだ。長年の疑問が解き放たれた瞬間であった
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