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使えるバーテンダースキル

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バーテンダーは、難解な職業の一つである。扱っている酒を提供し、お客を招いて気持ちよく酔っていただき対価をうける。そこにお店の個性(付加価値)を付加させ、他店との差別化を確立させる…
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接客、3つの基本

接客、3つの基本

たまに、清水さんが接客に対して大切にしていることって何ですか?と同業者の中堅クラスに質問されることがある。

その時、必ず答えることが3つある。

1.地域、或いは夜においてのその店の在り方、求められている存在意義や理由を考えること。

2.店や主人の向かいたい方向性を深く理解すること。

3.お客さんから好かれようとしないこと。
そうではなく、嫌われない努力をすること。

この3つは、誰が質問し

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「一見さんの6つのルール」

「一見さんの6つのルール」

繁盛している飲食店には、必ず店を愛してくれている常連さんが存在する。
店を愛し、スタッフとも気心が知れて、家族ぐるみの仲、なんて関係もあるだろう。
店が満席になると進んで席を空けてくれるようなスタッフ的な気配りができる、そんな縁の下の力持ち的存在、それが常連さんだ。
だが、どんなに家族のような親しい常連さんも、初めはみんな「一見さん」なのである。

私の店にも常連さんは存在している。
20年以上も

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モテ学4「笑顔の秘密」

モテ学4「笑顔の秘密」

素敵な笑顔の男がいた。
彼の笑顔は周囲を明るくした。
彼が微笑むと皆がつられて笑顔になった。
それがモテるポジティブな笑顔である。
モテる男の笑顔には、そういう意味がある。

どういうことか?

例えば……。
男が笑顔で笑っている。
彼の笑顔にも素敵な魅力があった。
彼は何を見て笑っているのだろう?
彼の目線を辿っていくと、横転した車の側で泣き叫んでいる人々の光景があった。
それを見た私は彼に恐怖

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「人間の嘘と正直さ」

「人間の嘘と正直さ」

20代の私は自信がもてず、向き合えず、自分に嘘をついて生きた。
泣きたい時は笑い、面白い時はしかめっ面をしてみせた。どうしてそんなことをしていたかと言うと、そうすることで大人に近づけると思ったからだ。
未熟である。
未熟さは更なる未熟を生んだ。
未熟なのに大人ぶる。それは嘘だ。
嘘は嘘でコーティングされ、自分が誰なのかすら判らなくなった。
20歳で店を持った。
大人になれないまま、カウンターに立つ

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