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韓国ドラマ「恋人」にサブタイトルを付けるとしたら「わたしはユ・ギルチェ」
メディアプラットフォームが作品の成功の鍵とも言われる時代だ。
潤沢な製作費が用意され、スター俳優、スター脚本家がフューチャーされる作品はそこそこ安心して観ていられる。
地上波3局が凌ぎを削っていた時代から、ケーブル放送局の台頭で韓国ドラマの世界がダイナミックに変わった時代を垣間見た私としては、最近の大手メディア頼りの作品に物足りなさを感じる。確かに完成度は高くなったし、作品もバラエティ豊か
映画「成功したオタク」に捧げる応援歌
ひたすら愛おしく応援したくなるドキュメンタリーである。
この映画のオ・セヨン監督(当時まだ大学生!)は「ソンドク/성덕」と呼ばれる「成功したオタク」だ。
韓国では「成功したオタク/성공한 덕후」のことを略して「ソンドク/성덕」と言う。
「成功したオタク」とはただのオタクではない。推しに偶然会えた、推しに覚えてもらえた、そういうオタクのことを「成功したオタク」と言う。
彼女は推しに会う際
韓国映画「ソウルメイト」が描く不自由からの逃走
言葉は時に私たちを不自由にさせる。映画を観ている間、私の頭の中をよぎっていた言葉だ。
女性同士の親しい関係は友情なのか、愛なのか、はたまたクィアなのかとまで言われる映画「ソウルメイト」は、言わずと知れた中国・香港合作映画「ソウルメイト/七月と安生」の韓国リメイク版だ。
甲乙つけ難い両作品はセットで視聴されている流れにある。こういうのこそ二本立てにすれば良いのになと思う。大人の事情は知りませ
頭の天辺から爪先まで気になった“ヒップタッチの女王”
とうとう最終回を迎えた「ヒップタッチの女王」。
ドラマが始まった頃は、そこかしこに埋め込まれた笑いの地雷を踏んでは大笑いして、脳天気にもこんな投稿をしていたのだが
思いのほか、犠牲者が多く、ムジン村で起きたテロ事件を見る様相になってしまった。
言いたいことはいっぱいある。
このドラマは小さなキャラクターにも息を吹き込んで描いていたので、それが善人であれ悪人であれ、次々亡くなっていくこと
帰ってきた“裏・私の解放日誌”???
必死な人を笑ってはいけないプレッシャーが笑いを生む
ムジン村の人々は誰も彼も、どこか大様でそして能天気で憎めない。
そこに、ソウルから都落ち赴任をし、戻らなければならない野望を抱えた刑事ジャンヨル(イ・ミンギ)がやってきて、ひとり必死になるところから可笑しなことになる。
2023年8月からNETFLIXで始まった韓国ドラマ「ヒップタッチの女王/힙하게」です。
ムジン村は港町だ。韓国エン
2023.7.韓国行 ~LG アートセンター~
今回の韓国行きは「ちょっと光州ビエンナーレに行ってくるわ」という気分で予定した旅だったが、ソン・ソック出演の演劇「木の上の軍隊」が発表され、行きがかり上、貧乏性の私は当初の予定に盛ってみた。もう山盛りの旅だ。貧乏性はビョーキです。
太平洋戦争終戦後約2年を、沖縄の伊江島にあるガジュマルの木の上で暮らした兵隊の実話を元にした井上ひさし原案、蓬莱竜太脚本による「木の上の軍隊」という演劇作品自体が
2023.7.韓国行 Vo.2 “仁川から光州へ”
「ちょっと光州にビエンナーレを見に行ってくるわ」が、やっと出来るようになった。一応、お目当てのポイントをチェックし、必要なものは予約をしたが、それにがんじがらめになるのも楽しくない。とは言いながらも、生来の貧乏性は「この際」というタスクをどんどん増やしていく。モリモリ旅行になってしまいました。旅のタスクって一体何なんでしょう?(苦笑)
そして2023年7月2日に出発して9日に帰ってきました。
わたしの「私の解放日誌」 Vol.3
待ち続けてるいつもと違う明日
クさんはミジョンを待ち続けている。待ち続けるのはミジョンだけじゃない。「春になれば俺もお前も別の人間になれる」ことも待ち続けている。
OSTアルバムの中でドラマ中で2番目に多く使用されている(私調べ)、タイトルに「春」を冠した「私の春は/나의 봄은」でも「陽射しを浴びて夢を咲かせたい」と歌ってる。
「いつになったら春は来るのか」はこのドラマの重要な核のひと