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2023.7.韓国行 Vo.2 “仁川から光州へ”        

 「ちょっと光州にビエンナーレを見に行ってくるわ」が、やっと出来るようになった。一応、お目当てのポイントをチェックし、必要なものは予約をしたが、それにがんじがらめになるのも楽しくない。とは言いながらも、生来の貧乏性は「この際」というタスクをどんどん増やしていく。モリモリ旅行になってしまいました。旅のタスクって一体何なんでしょう?(苦笑)

 そして2023年7月2日に出発して9日に帰ってきました。12日現在、私のリュックは戻ってきてません(笑)

意味のあるケチを追求すること


 航空券を吟味し始めると、なぜかどんどん安いものに惹かれてしまうのは人間の性か。周りの皆さんを見ていると賢い選択をされていて「どこにそんな安い航空券が?」といつも首を垂れる。
 ソウル⇄東京を検索すると出てくる「エチオピア航空」がちょいちょい出てきて気になる。周辺で「エチオピア航空」でソウルに行った人なんて知らないんでちょっと調べたら、機内で出されるコーヒーが美味しいらしい。だってエチオピアだもん!モカコーヒーじゃん!
 しかも、やっすっ!それで今回はエチオピア航空を選んでみた。
 ナショナルフラッグレガシーキャリアではある。予約した時点からどんなコーヒーが飲めるのかワクワクですねえ。

キムチとエチオピアコーヒーの出会い。思いもがけないシュール!濃かったです。


続・意味のあるケチを追求すること→解放日誌が見えてくる


「私の解放日誌」のやさしいチャンヒ。

 エチオピア航空でソウルに行く短所は、深夜12:00前後に仁川空港に着くことだけど、今回はそれを逆手にとってそのまま仁川に一泊し、早朝に第一の目的地である光州まで南下することにした。
 そうなると仁川付近でどこに泊まるかだけど、仁川空港には話題のカプセルホテルがあるし機能的だと思うが、少しも面白くないですねえ(ちょっと寝るだけですよ、私!寝れたら十分でしょ!面白くなくていいでしょ!)。

 仁川と言えば思い浮かぶのは、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーによるクロマイト作戦(仁川上陸作戦)が行われた場所であり、「解放日誌」のチャンヒがクさんの車で祖母の墓参りや近所の貯水池や永宗島(仁川空港のある島)にドライブしたと言って、元カノのイェリンに呆れられたあの永宗島だ。
 チャンヒがわざわざ「永宗島」と行った時に「は!」と気付きました。

 仁川の夜景はきれいだ。前に何度か仁川大橋を渡った時があるけど、金浦空港とは違う景色が広がる。
 チャンヒが仁川の夜景を見下ろす永宗島の白雲山(だと思う)にホテルはなさそうなので、映画「クロマイト作戦」でジェリさん(イ・ジョンジェ)が狼煙を上げるのを確認するダグラス・マッカーサーの気分になれる場所に立つホテルに宿泊してみることにした。安かったし。でも一番いい部屋だったし。 
 壁一面ガラスの窓から目の前に見える島は、上陸作戦の舞台である月尾島(ウォルミド)!うひ〜〜〜。

ヤバい、ヤバい、満月だ!

 敗戦日本に、大日本帝国憲法を捨てて新しい憲法をもたらすだけでなく農地改革、女性解放などの改革の指揮を取り、日本を終戦から解放したダグラス。朝鮮では大日本帝国による植民地主義からの解放を行ったダグラス。
 どちらも80年近く経ったが、日本は未だアメリカの影響の元にあるし、朝鮮半島の南北統一はまだで、どちらも真の解放からは遠いかもしれない。

 「解放日誌」のチャンヒは「ハンドルを握った瞬間やさしくなれる」と、クさんの車を運転して朝鮮半島解放の大舞台である永宗島に来ていた。
 そうさ、仁川には解放の物語があるのだ!
 ドラマの設定が深すぎるというか、「永宗島」というわかりにくい地名を台詞に入れるパク・ヘヨンの芸の細かさに半ば呆れ、また好きにならざるを得ない「私の解放日誌」だ。
(ロケ地を訪問するのもいいが、撮影場所そのものの意味を考えることが楽しい)

 チェックインの際にフロントのおっちゃんが、屋上の景色もいいですと言っていたので翌朝、行ってみる。おお〜〜〜、月尾島はすぐそこだった!

仁川空港第1ターミナルからタクシーで15分くらい。キッチン付きのレジデンスホテルより。


急ぎ旅でござんす、光州へGO!


 ホテルをチェックアウトして、もう一度仁川空港第一ターミナルにタクシーで戻る。そこからリムジンバスで約1時間の光明駅に行き、ソウルから来るKTXに乗り込み光州松汀駅に行く算段です。

 仁川空港でリムジンバスのチケットを自動販売機で買う。

バスが来るまでコーヒーを飲みます。

 仁川空港7:35発のバスに乗れば1時間ほどで光明駅に着く。
 9:36光明駅発のKTXに乗るには1時間ほどあるから、待ちに待った楽しい朝ごはんです。

KORAILで予約しておいた光州松汀駅へのチケット。改札口も最早ないんだよね。


ヨーロッパの鉄道駅みたいな光明駅。


韓国料理以外を食べたら負け!(はぁ?)


京畿道光明市にある「全州現代屋」ふふ。連れは当然全州ビビンパです。

 旅は道連れの連れとの暗黙の了解は「韓国料理しか食べない!」なので、クリスピードーナツとかうっかり食べちゃいけない圧力があります。
 私は酔い覚ましのスープこと「ヘジャンクッ/해장국」。
 二日酔いじゃないけど、朝から赤いやつを食べちゃいけないからね。
 お腹壊すからね。それは前回の釜山で学びました。
 卵の中にごはんの入ったスープを入れて食べて、ああ〜シゥオナダ〜。

カプサイシンに注意です、私は。

 光州の入り口である光州松汀駅まで約1時間30分。
 ほぼ満席だったので、朝発のKTXは予約しておいたほうがいいですなあ。
 無茶苦茶、使い勝手が悪いサイト(アプリも)なんでイライラしますが。

 仁川と光明駅を十分楽しんで、いざ光州へ。

追伸:ちなみに7月13日11:40現在。
私のリュックサックは、仁川空港でピックアップされ、今、金浦に到着しました!これはまた別のお話(笑)。


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