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2020年11月の記事一覧
電源の入らない携帯電話がつながる日はあるか ―渋谷・ホームレス女性殺害 「いのちの分断」が進む社会で必要なのは想像する力、共感する力、そして連想する力
彼女のことを考えている。当然、会ったことはない。
居場所はなく、バス停で休んでいた。そして、いきなり殴り殺された。付近の住民は「小柄でおかっぱ頭」だったという。64歳。
どんな人だったのだろう。どこで生まれ、どんな人生を歩んできのだろう。なぜ、あの場所にいたのだろう。報道では今年の2月まで渋谷区のスーパーで働いていたという。なぜ、仕事と住まいを失ったのだろう。コロナの影響か。
何もわからない。し
ナチズムに埋もれたアインシュタインとフロイトの往復書簡(渡辺裕子)
渡辺裕子「鎌倉暮らしの偏愛洋書棚」 第6回
"Warum Krieg?"
by Albert Einstein (Author), Sigmund Freud (Author), Isaac Asimov (Author)
Diogenes 1996年出版
『ひとはなぜ戦争をするのか』
著:アルバート・アインシュタイン / ジグムント・フロイト
訳:浅見 昇吾 解説:養老 孟司 / 斎藤 環
2コマ生物マンガ (1)
鳥が空を舞い上がり、動物が野原を走り、魚やくらげが海で泳いだりする画像に私たちは慣れています。しかし外からやっていることは見えるけれど、彼らの中で何が起こっているのかまではわかりません。アーティストの Rajnik Patel さんは、そこを分かろうとして少なくとも想像します 。
さらにパテルさんは狼や蜘蛛やタコが夫や妻や子供になる生物コミックを作り、身近な状況に置くことで、これらの生き物
「あなたはそこにいるだけで、かけがえのないあなたなのだ」 瀧井朝世による、大人のための『くまの子ウーフ』深読み
命の優劣を問われた衝撃「こないだなんか、おしりでてんとうむしつぶしたよ。ウーフ、ははあなんて、わらってたじゃないか。」
幼い頃に読んだ児童書のなかでいちばん衝撃を受けたのは、たぶんこの台詞だ。神沢利子・作、井上洋介・絵『くまの子ウーフ』(ポプラ社)所収の「ちょうちょだけに なぜなくの」。このお話のなかで、ウーフの友達、きつねのツネタが発する言葉である。
幼い頃の自分にとって、ウーフは大好きな
”サジェスト”される思想―――リアリストが陰謀論にたどり着くまで
AIが人間の思想を左右している、というとSF作品の中のできごとか、何か陰謀論めいたものに聞こえてきますが、アメリカのテクノロジー業界では現実にこのようなことが問題視されているようです。
Netflixのドキュメンタリー「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と陰」ではGoogle、YouTube、SNSの元開発者たちが自分たちのアルゴリズムが「予想しなかった結果」をもたらしたと告白します。Goo