み・カミーノ

翻訳歴20年のアラフィフ特許翻訳者(2021年フリーランス転向) / 平日は毎日ガシ…

み・カミーノ

翻訳歴20年のアラフィフ特許翻訳者(2021年フリーランス転向) / 平日は毎日ガシガシ翻訳している翻訳好き / 大きくなった子どもが3人います / ゴスペルと柿の種とスガシカオ中毒 / #推したい会社 グランプリ受賞 #挑戦している君へ note審査員賞受賞

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  • リュクスなnoteたち

    • 2,013本

    大人のオンナの集まるところ。

  • note公式に選んでいただいた記事

    noteの公式コンテストで受賞した記事、noteの「今日の注目記事」に入れていただいた記事、note公式にとりあげていただいた記事などをまとめています。

  • 家族のハナシ

    夫婦、親子、子育てなど、家族関係にまつわるハナシ

  • ずっと心にとっておく、あなたとの繋がり

    わたしのことを書いてくださった/引用してくださった方の記事。ときめきと嬉しさでいっぱいです。心よりありがとうございます。

  • ココロの栄養

    繰り返し読みたいnote。 宝物みたいなnote。 書いてくれて、出逢ってくれてありがとう。

最近の記事

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過ぎ去ってみて初めて分かること、分かる気もち

泣きたくなるような色の空だった。 その色を見たとき、心でなんども繰り返していた言葉をふと思いだした。 『早く、はやく向こうがわに行きたい』 ♢ まだ3人の子どもたちが幼かったころ。公園に行くと、散歩中の年配のご夫婦が子どもたち1人1人に声をかけてくれた。 「ママと一緒に公園で遊べていいね」 「すべり台、上手ね」 「お砂でなに作ってるのかな」 子どもたちが照れて笑うと、ご夫婦はバイバイと手をふり去っていった。 --- いいなぁ。わたしも早くああなりたい。はやく向こ

    • 【後編】こんぴらさんと、おうどんと。娘と2人、香川旅。

      前編はコチラよりどうぞ。 昨日あんなに食べたのに、朝からモリモリ食べる母娘。胃袋の働きには尊敬の念を禁じ得ない。 雨が少しパラついているけど、こんぴらさんの石段上りには問題なさそう。JRで行くという選択肢もあったが、すっかり「ことでん」ファンになったわたしたちは、今日も「ことでん」に乗る。 座席の足元から吹き出すヒーターの熱、窓からの牧歌的な眺め、ガタンガタンというリズミカルな列車の音。どれもとても心地よく、娘はうつらうつらしていた。高松駅から1時間で琴電琴平駅に到着。

      • 【前編】こんぴらさんと、おうどんと。娘と2人、香川旅。

        「うどんの食べ歩きしたいねん」 末娘がぽそりと言った。 彼女は食べることが大好きだ。暇さえあれば食べている。休日には友達と食べ歩きに出かけたり、食べ放題の店に行ったり、牛丼屋めぐりをしたり。食に費やすエネルギーは、華のJKとは思えないほどだ。 今までの娘との旅行を振り返っても、あのテーマパークに行ってみたいから〇〇県に行こう!ではなく、カニが食べたいから〇〇県に行こう、ホタルイカが食べたいから〇〇県に行こう、というパターンが多かった。 「うん、ほんなら香川に行こう!」

        • 明治「チェルシー」に思いを馳せる

          このニュースがネットをざわつかせたのは、多くの人の知るところだろう。私も少なからず動揺した。 いまは亡き母が「チェルシー」好きだったため、幼少のころから幾度となく家で見かけたチェルシー。今回初めて知ったのだが、チェルシーは1971年生まれらしい。私と同級生だ。なるほど、納得。それで幼いころの記憶にもチェルシーが刻まれているのか。 そっか、1971年生まれなんだね。チェルシーも、チェルシーの道を53年間、歩いてきたんだね。私が歩いてきた53年と同じように。この53年間、チェ

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          映画館と男たち

          「一緒に映画観に行かない?」 令和のいまでも、これはデートの誘い文句なのだろうか。 わたしが独身だった頃、映画館はデートスポットのド定番。まだ正式には付き合っていない人を初めて誘う時に使われるのが、映画だった。人並みに恋愛してきたクチなので、男の人に誘われて映画館に行ったことは、まぁ、何度もある。 なかにはお蔵入りにしたい映画デートの話も、記憶の彼方に吹っ飛んでいった話もあるのだけど、今回は、いままで一緒に映画を観た男たちとの忘れられない話をしようと思う。 ♢ 大学

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          誕生日と豆まき

          恵方巻き、焼きイワシ、ケーキ。 息子に物心がついたころから、息子が社会人になって家を出ていくまで、これが毎年2月3日の夕飯メニューだった。 2月3日は息子の誕生日、そして節分。 子どもの誕生日と節分。実のところ、どっちが大事なのかずっと決め兼ねていた節がある。息子は第一子なので、もちろん彼の誕生日が特別なのは言うまでもない。 でも、節分だって大事じゃね?だって豆まきの日だよ。 「季節の変わり目は邪気が入りやすい」と考えられていたため、邪気を払い、無病息災を願うために

          誕生日と豆まき

          「雅楽」をまったく知らなかった私が、東儀秀樹さんから教わったこと

          知らなかったことを知ったとき。新しいなにかに興味が湧いたとき。 脳の回路が増え、その回路がほんのり明るくなるような気がするのはわたしだけだろうか。 50歳をとうに過ぎているのに「雅楽」と聞いてもピンと来なかった。頭の中は「???」となるし、説明もできずに口はパクパクするし。これって日本人としてどうなのよ、自分?という焦りを感じたことがある。 雅楽とはなんぞや? この疑問に道すじを見せてくれた人がいる。 それは、雅楽師の東儀秀樹さん。先日、講演会でお話を聞くチャンスが

          「雅楽」をまったく知らなかった私が、東儀秀樹さんから教わったこと

          欲深い私のリスト「#今年やりたい10のこと」

          お気に入りの手帳がある。 「クラウンダイアリー」という、風水の要素が散りばめられている手帳。楽しみながら使っているだけで、運気がアップする仕組みが盛りだくさん。 この手帳をプロデュースしているのがわたしの友人で、これを使い始めて8年目をむかえた。 クラウンダイアリーを使うようになってからポジティブ気質にさらに磨きがかかったし、自分自身の興味がいろんなフィールドへ広がるのを感じる。 この手帳には「未来を創るリスト」という夢や目標を記入するページのほか「今年やりたいこと」

          欲深い私のリスト「#今年やりたい10のこと」

          断捨離=スッキリ、ではなかった

          大掃除の季節ですね。 みなさんは大掃除を終えましたか。大掃除をすませ、断捨離もして、新年をむかえるにあたり気分スッキリ!清々しい!というところでしょうか。 わたしも大掃除を終えました。断捨離もしました! したんだけどな。 したんですよ、断捨離。でも、スッキリどころか、モヤモヤが滓のようにたまってしまった。おかしいな。ブツは捨てたのに。 断捨離=スッキリ、とはいかなかった。 ♢ そのブツとは? ブツの定位置は、わたしの部屋のクローゼットの最上段の奥。そこに、25

          断捨離=スッキリ、ではなかった

          魅惑の「座布団モンブラン」

          「めっちゃバズってるケーキがあるから、今度の日曜日に友達と梅田に買いに行ってくるわ」 日曜日の朝8時には家を出ると言うJK娘。そのケーキ屋さん、そんな朝早くからやってるの? JK娘の話によると、めちゃくちゃバズってるお店なので、開店前に整理券が配られるらしい。整理券がないと自分の欲しいケーキが買えないんだとか。10月に阪急うめだ店に2号店をオープンしたお店で、とにかくすごい人気なんだそうです。 わたしは「バズりモノ」にはまったく疎い。でも、我が家の娘たちがバズっているも

          魅惑の「座布団モンブラン」

          仕事机に向かうまでの4つのステップ

          フリーランスになり大きく変わったのが、朝の時間のゆとり。 会社員時代のように、ギュウギュウ詰めの電車に乗って通勤に時間をかけなくてもいい。今は仕事用のマンションまで、自転車で5分のラクラク出勤。 通勤で50分が浮きました。 化粧時間も大幅に短縮。電車通勤のときにはきちんとしていた化粧も、今はササっと済ませる程度。事務所に行ってもわたし1人だし、化粧の意気込みは全くありません。通勤ルートがイケメンだらけの「イケメンストリート」ならビシッと化粧するかもしれないけれど、残念な

          仕事机に向かうまでの4つのステップ

          人生2度目のキャバレーにて

          先日、キャバレーで働いた。 大阪、ミナミなんば。いわゆる「ウラなんば」と呼ばれるエリアにあるキャバレー「ミス大阪」。昭和12年に創業し、今年で86年目を迎えた日本最大級のグランドキャバレーだ。 1階と2階で合計300の客席。すべてがボックス席でゆったりとしている。天井からはライトの光が降り注ぎ、テーブルではレトロな灯りが妖しく光る。 特に印象的なのが2階からの眺め。昭和の香りがプンプンする。 キャバレーで働いたといっても、艶やかな出で立ちでお客さんの相手をする、キャバ

          人生2度目のキャバレーにて

          やっと書けた10年越しのラブレター 「#推したい会社」コンテストでグランプリを受賞して 

          先日、Money for Good 【SMBC日興証券】とnoteで開催された「#推したい会社」投稿コンテストで、まさかのグランプリをいただきました! めちゃめちゃハッピーサプライズ。読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます! 結果発表のnoteに審査会の写真があるのですが、こんなに多くの方々が審査に関わってくださったんだなぁ、ありがたいなぁと、つくづく思いながら写真に見入ってしまいました。 結果発表のあと。DMでメッセージを送ってくれたり、Xでわたしの受賞記

          やっと書けた10年越しのラブレター 「#推したい会社」コンテストでグランプリを受賞して 

          「おひとりさま」客が飲食店の店長さんに伝えたいこと

          以前このnoteに書いたように、1人外食はまったく苦にならない。むしろ「おひとりさま」外食が好きだ。 ラーメン、牛丼、回転ずし。焼き鳥、立ち食い、ローカル食堂。おしゃれなイタリアンやタイ料理。「餃子の王将」のカウンターで、知らない男性たちと並びながら食事するのもへっちゃらである。 自分で「食べたい」「行きたい」と思えば、はじめましてのお店でも行く。自分のこういうところは、シンプル設計でなかなかイイぞ、と思っている。 その傾向は、フリーランスになってからますます顕著に。

          「おひとりさま」客が飲食店の店長さんに伝えたいこと

          「書かずにはいられない人」ではなかったらしい

          わたしのことだ。 前回の投稿から3週間経つのに、以前のように「書きたい書きたい」と思わなくなった。それがいいことなのか悪いことなのかは、さっぱり分からないけれど。 「もしかして、わたしってば、書かずにはいられない人?」 週イチでnoteを更新し「書きたい」意欲がほとばしっていたころは、そんなふうに思っていた(ただの思い上がり)。でも、そうではないことが今年に入ってから証明される。 noteの滞在時間はめっきり減り、みなさんのnoteを読ませていただく回数もダダ下がり。

          「書かずにはいられない人」ではなかったらしい

          「字幕翻訳のキモは、日本語をどれだけ知っているか」--- 映画字幕翻訳家:戸田奈津子氏の講演を聞いて [Part 2]

          「戸田奈津子」と聞いてピンときた人は、おそらく洋画好きだ。 87歳になった今もなお、現役の字幕翻訳家である戸田奈津子先生。分野は違えど、特許翻訳者のわたしにとって憧れの存在だ。 先日、戸田奈津子先生の講演会に参加する機会があったので(ホントにありがたい)、そのときの話をシェアしようと思う。Part 1はコチラ。 ♢ 戸田先生が洋画と出会ったのは、戦争が終わったばかりのころ。当時小学生だった戸田先生は、米軍が見せてくれた洋画に強烈なカルチャーショックを受けた。 すっか

          「字幕翻訳のキモは、日本語をどれだけ知っているか」--- 映画字幕翻訳家:戸田奈津子氏の講演を聞いて [Part 2]