マガジンのカバー画像

日々

30
人って日々感じていることが本当に様々。 だからこそ、他人の考え方に感心したり 共感できれば少し嬉しくなったり。
運営しているクリエイター

#日常

家から近いお店ほど、足を運ばない、心理。

家から近いお店ほど、足を運ばない、心理。

家の近くのお店ってあまり行ったことがない。あまり、というか一度もない。同じ町内でも、家から遠ざかれば遠ざかるほど足を運んだことがあるといった具合だ。どうして家から近いところは行ったことないんだろう。ちょっと家族でお昼ご飯を食べに行こうとなれば、車で回転寿司チェーン店に行ったり、ラーメン屋に行くことがこれまでの人生多かった。

僕の家の近くには、僕の家族がここへ越してくる19年以上前からやっているイ

もっとみる
褒め上手なアイツの話。

褒め上手なアイツの話。

他人から褒められるということ。
多くの人がされて嬉しいことの一つだと思う。

「すげーじゃん!」
「お前に頼んで本当に良かったよ!」
「さすがすぎる!」

こんな言葉をかけてもらったときは
多少の捻くれ者でも何食わぬ顔をしながら、
心の奥底で笑顔になっている気がする。

自分の過去を振り返ってみると、
褒められた経験があまりないということに気づいた。
昔から特定の分野で秀でているわけではなかったし

もっとみる
『ひと夏の』って言葉に大人は弱い。

『ひと夏の』って言葉に大人は弱い。


"ひと夏の恋"
"ひと夏の思い出"
"ひと夏の出会い"

うん。どれも響きがいい。その年一度しか訪れることのない夏。
そして、一年に一度の夏は一生に一度の夏。「何かが終わってしまう」ということを想像させる表現ですよね。

”あれは93年の夏のことだった。”

こんなのも悪くない。小説の最初の一節がこれだとしたら、「ありきたりだな〜」という感想を抱く反面、どこかワクワクしてしまうはずです。

夏が

もっとみる
一本のペンから始まった

一本のペンから始まった

近頃、仕事に対するモチベーションが上がらないでいた。

そんなとき、自分が尊敬する何人かの先輩や友人に相談をしてみた。

その中には、就活期に出会ったある一人の女性がいた。







ちょうど一年と四ヶ月くらい前だろうか。新宿駅から徒歩10分くらいの場所でメディア系の会社が集い、大規模説明会を行うという話があった。

当時、私は映画業界一本に絞って就職活動をしていたので参加するほかなかっ

もっとみる
日曜の夕日が消えた

日曜の夕日が消えた

子供の頃は日曜日が好きでした。

朝早く起きると、好きなアニメの再放送がやっていて、お昼はおばあちゃんの家でご飯を食べて、夕方になれば『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』を観る。

お昼にNHKの『世界ふれあい街歩き』を観ることも大好きだったな。

あの頃は本当に平和でした。

社会人になると、土日が一瞬で終わってしまうということがわかりました。

土曜日、昼頃に起きたら、それはもう絶望。すぐに夕

もっとみる
8時、バスの車窓から

8時、バスの車窓から

その日の朝もバスで最寄り駅に向かった。満員の車内。身動きも取り辛く、ただ、車窓から外の景色を眺めることしかできなかった。

そのとき目に映った、自転車を漕ぐ女性。いわゆるママチャリで、前にはお子さんを乗せていた。

「お子さんを園に送っているのかな?」

「旦那さんに忘れ物を届けにいっているのかな?」

自転車を漕ぐ女性の姿は必死そのものだった。

気がつくと、バスはあっという間に女性を追い越して

もっとみる
夢がなければ宝くじを買って

夢がなければ宝くじを買って

幼い頃、おばあちゃんがよく宝くじを買っていた。

「ちぇっ。ぜーんぶハズレ。きやくそわるう(東濃弁:気分が悪い)」

「なかなか当たんないね」

「おばあちゃん何回買っても当たんないよ」

「こっちも削っていい?」

宝くじを削ることは大好きだったけど、本当に当たるなんて思っていなかった。初めて5000円が当たったときも、さほど嬉しくはなかった。何とも現実的な子供時代。さすがに当たったときくらい喜

もっとみる
怪盗観覧車

怪盗観覧車

昨日、東京での一人暮らしが終わった。大学入学と同時に上京し、一人暮らしが始まった。

あれから、4年。引越し作業を済ませ、何もなくった部屋を見ていろんな感情が込み上げた。

これを書いている今だって、昨日のことを思い出すといろんな感情が脳内をめぐる。それについてはまた別の機会に話したい。

今日は、引っ越しを終えて実家に帰るまでの車の中で感じたことを、ここに綴りたい。





部屋に忘れ物が

もっとみる