マガジンのカバー画像

日々

30
人って日々感じていることが本当に様々。 だからこそ、他人の考え方に感心したり 共感できれば少し嬉しくなったり。
運営しているクリエイター

#スキしてみて

大人になればなるほど、大切なことを忘れてしまう。例えば、泣くということについて。

大人になればなるほど、大切なことを忘れてしまう。例えば、泣くということについて。

大人になればなるほど、大切なことを忘れてしまう。よく耳にする言葉だ。間違っていないと思う。なぜなら、僕自身がそう感じてしまっているから。子供の頃ってもっと純粋だった。例えば、「好き」という感情がとても直感的だったと思う。「なんで好きなのかわからないけど、好き」というように、気づけば勝手に心が動いている、そんな感覚。でも、大人になるにつれて本当に少しずつ少しずつ、合理的に好きが生まれることが増えてい

もっとみる
SNSを辞めても繋がる人は、親友なのか。

SNSを辞めても繋がる人は、親友なのか。

僕は昔から、人の言葉や行動に影響を受けやすい。それは、プラスの意味でもマイナスの意味でも。これまでの人生、どちらかといえばマイナスに受け取ってしまうことの方が多かったかもしれない。最近特にそれを感じるのがSNS。例えば、Instagramは高校3年生くらいの頃(約8年前)からやっていて、その歴としては長い方なのだが、近頃はそこで目にするコンテンツに悪影響を受けている、気がする。なぜ、今になってなの

もっとみる
二度目は訪れたくない、特別な場所。

二度目は訪れたくない、特別な場所。

旅先でふらっと小さな神社やトンネル、細い路地なんかに行くことが好きだ。なんだか不思議な気持ちになる。少し悲しいような気持ちも同時に。でも、それがあとあと強烈な思い出として残ったりする。

あたりまえのことを、時間をかけて真剣に考えることが好きだ。よく考えるのは、人との出会いや場所との出会いについて。人生で会える人の数は限られている。人生で足を運べる場所は限られている。仕事中、ボーッと窓の外を眺めて

もっとみる
【和歌山県】ここに、小松菜奈がいた。今日は、僕らがいる。

【和歌山県】ここに、小松菜奈がいた。今日は、僕らがいる。

はじめて『溺れるナイフ』という映画を観たのは大学3年生の頃。それまで小松菜奈という名前の女優さんがいるのは知っていた。正直、第一印象ではそこまで魅力的な俳優さんだと感じていなかったと記憶している。
けれど、『溺れるナイフ』を観てからその魅力を理解し始めた。ファンになったのだ。といっても相手はアイドルではない。握手会があるわけでもないし、サイン会があるわけでもない。だからファンといっても小松菜奈ちゃ

もっとみる
人生は引き算なのか。

人生は引き算なのか。

今朝のこと。いつもなら通勤時間は読書をすると決めているが、きょうはその気が起きなかった。それでなんとなく、インスタグラムで友人のストーリーや、いかにもサブカルチックな特段自分好みの投稿を見漁っていた。と、本当であればこんな調子で数十分電車に揺られていれば名古屋駅に着くのだが、きょうは違った。とある友人のことがふと頭に浮かんだのだ。たぶんそのとき聴いていた曲のせいだろう。何の気なしに音楽をかければ、

もっとみる
一本のペンから始まった

一本のペンから始まった

近頃、仕事に対するモチベーションが上がらないでいた。

そんなとき、自分が尊敬する何人かの先輩や友人に相談をしてみた。

その中には、就活期に出会ったある一人の女性がいた。







ちょうど一年と四ヶ月くらい前だろうか。新宿駅から徒歩10分くらいの場所でメディア系の会社が集い、大規模説明会を行うという話があった。

当時、私は映画業界一本に絞って就職活動をしていたので参加するほかなかっ

もっとみる
恩師

恩師

先日、四月から毎週楽しみに観ていた『ドラゴン桜2』がついに、終わってしまいました。

視聴者の期待を裏切ることなく、第一シーズンのメンバーも全員出演し、ひっさびさに地上波の番組で興奮しました。

特に感動したのは、藤井遼(鈴鹿央士さん)の受験を通しての変化と最後に見せた優しさです。

桜木という人物との出会いが、彼の内面を変え、一人の人間として成長させました。

藤井にとって、”桜木”という一人の

もっとみる
日曜の夕日が消えた

日曜の夕日が消えた

子供の頃は日曜日が好きでした。

朝早く起きると、好きなアニメの再放送がやっていて、お昼はおばあちゃんの家でご飯を食べて、夕方になれば『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』を観る。

お昼にNHKの『世界ふれあい街歩き』を観ることも大好きだったな。

あの頃は本当に平和でした。

社会人になると、土日が一瞬で終わってしまうということがわかりました。

土曜日、昼頃に起きたら、それはもう絶望。すぐに夕

もっとみる
おばあちゃんが亡くなってから、半年。そして、おじいちゃんは、

おばあちゃんが亡くなってから、半年。そして、おじいちゃんは、

おばあちゃんとおじいちゃんは自宅で洋服直し屋を営んでいた。

色んな人たちから頼まれていた。私の記憶だと、よく学生服を直していた。若い頃は日付が変わるまで働くこともあったらしい。

おばあちゃんとおじいちゃん。24時間、365日、毎日毎日一緒に働いて、それを何十年も続けていた。

今になって冷静に考えてみると、凄いことなんだと思う。

もちろん、時には喧嘩もしていたらしい。

「時にはって...」

もっとみる
住吉町で、乾杯

住吉町で、乾杯

社会人が始まって、はや2週間。どんなに嫌な今日でも、どれだけ辛い明日でも、気づけば「昨日」になっている。

ゆっくり深呼吸をし、世界を俯瞰して見てみると、その瞬間だけ、この世界を理解できている気がする。全能を手にしたかのように。

そんなに大袈裟なものではないか。少しの間、未知の世界を冒険する、2時間アニメの主人公のような、得した気分というのが正しいかもしれない。

スーッと冷たい風が吹くと、私は

もっとみる
夢がなければ宝くじを買って

夢がなければ宝くじを買って

幼い頃、おばあちゃんがよく宝くじを買っていた。

「ちぇっ。ぜーんぶハズレ。きやくそわるう(東濃弁:気分が悪い)」

「なかなか当たんないね」

「おばあちゃん何回買っても当たんないよ」

「こっちも削っていい?」

宝くじを削ることは大好きだったけど、本当に当たるなんて思っていなかった。初めて5000円が当たったときも、さほど嬉しくはなかった。何とも現実的な子供時代。さすがに当たったときくらい喜

もっとみる