二度目は訪れたくない、特別な場所。

旅先でふらっと小さな神社やトンネル、細い路地なんかに行くことが好きだ。なんだか不思議な気持ちになる。少し悲しいような気持ちも同時に。でも、それがあとあと強烈な思い出として残ったりする。

あたりまえのことを、時間をかけて真剣に考えることが好きだ。よく考えるのは、人との出会いや場所との出会いについて。人生で会える人の数は限られている。人生で足を運べる場所は限られている。仕事中、ボーッと窓の外を眺めていると、遠くに自転車に乗った男の人の姿が目に入る。「あの人はどんな人なんだろう、どんな気持ちで今自転車を漕いでいるんだろう」そんな風に考えることもある。僕は無計画な旅が好きだから、旅先はざっくりとしか決めない。それで興味の湧いた場所にひたすら足を運ぶだけ。そうすると絶対に調べては出てこないような場所に出会えたりする。振り返るととても良い思い出なんだけど、また行きたいかというとそうじゃない。一期一会というか、目的地とせずたどり着いた場所だったからよかったみたいな、そんな感じ。そこが目的地になってしまうことが僕の中では醍醐味でなくなってしまう。

映画のロケ地って凄いと思う。ちゃんとその作品の世界観と合っていて、それでいて、どこにでもありそうな場所では決してなかったりする。ロケハンというのはセンスもあるのだろうか。

昔、東京に住んでいた頃は、よくそういった場所を見つけた気がする。狭いようで広く、細かい東京の街。「人は多いし、何がいいの？」と友人から聞かれることはよくあったけど、多分僕は、あの街そのものが好きなんだと思う。

今日は木曜日。日付を跨いだから、もう金曜日。疲れも溜まって眠たいはずなのに、今日は全然眠気がない。そんな日にふらっと一人で飲みに行けたり、散歩できたらいいなと思う。散歩って言っても、その辺の河川敷じゃなく、ちょっと夜景の見える場所だったりしたらいいな。将来はそんな夜景の綺麗な公園に徒歩で行ける距離の場所に住んだりしたい。

長くなってしまった。締めよう。眠れない夜にPCを取り出して、noteを開き、思っていることを淡々と綴る。今の僕は疲れを取っ払ってくれるほど落ち着ける神秘的な場所に行きたいのかもしれない。明日頑張って、土曜日出かけよう。あ、もう今日か。