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佐々涼子さん『エンド・オブ・ライフ』。どう生きるか、どう死ぬか。
みなさんだいたいの意味を理解していると思います。私たちの人生は”うたかた”=泡なのです。
この世はこんなに儚くて、どんな身分の人も最終的には天に登っていくけれど、下界にいる私たちは、それでも欲をもって生きざるをえない。それを淡綴った随筆が「方丈記」です。
この『エンド・オブ・ライフ』 の始めに「方丈記」の一節が出てきます。
私たちは死ぬのが怖い。もちろんそうです。この本は京都で在宅医療を行う診療
「ここはすべての夜明けまえ」永遠の少女の罪とささやかな願い。
早川書房の大得意ジャンルのひとつがSF。あまり読まないジャンルなのですが、SF食わず嫌いも手にとってしまう可愛い装丁とキャッチコピーで、とっても気になった本です。
1ページ目からほとんどひらがなです。表紙裏表紙の写真がこれですが、本文ほとんどこの文体です。
漢字ばかりで難しそう…という本はごまんとありますが、ひらがなだらけで読みにくそうな大人の本はなかなかありません。読み通せるのか!?逆に!
偏愛と狂気と欲望で文章はきらめく
今日は記事を書く前に、自分自身を見つめる話です。
SEOやらGoogle順位やらは出てきませんのでよろしくです。
全国大会で勝つ方法ではなく、精神論を叩き直す感じですね^^
◎なぜわたしはこの記事を書いているのか
または「なぜわたしはこれに熱中しているのか」、自分に問う作業です。
自分自身の奥底にある行動の理由を探ります。
・何かを探し求めるためなのか
・好きだからやっているのか
似ている
タブロイドはWEBの入口。ちょっとわからん?くらいがちょうどいい
◎タブロイドってなに?
駅やお店に置いているフリーペーパー、私は阪急電鉄の「TOKK」というフリーペーパーが好きです。
阪急沿線で頑張るお店や行事が満載で表紙から舐めるように読んでいます。
前回、下の記事で「人の熱量を全面に出した文章」はどう書くのがいいかを取り上げました。
今回はフリーペーパー=タブロイド制作についてのお話です。
◎タブロイドの魅力と特徴
書籍は基本的に折ったりちぎ
言葉の盾を身につける。『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』 三宅香帆 ディスカヴァー21
「自分の言葉をつくる」「自分の言葉をつくる」
読み返した時、冒頭とラストに同一のこの言葉が書かれていた。
著者 三宅香帆さんが伝えたいことはここに集約されていて、よく見たらタイトルにも入っているではないか。
ご贔屓がいる衆はみんな立ち止まる、「推し」「やばい」という言葉が全面展開された長いタイトル。
そうなのだ。私ならライブや音源を見聞きしてテンションがあがる衆。
「やばい、最高を更新し続けて
人が発する熱量を伝えきる!その手段とは。
この夏から、編集の場にお邪魔しています。企業などから依頼を受けた文章やデザインをしておられる場所です。
ここで時間を割いて議論されているのが、見せ方のブラッシュアップです。
開催予定のイベントなら、参加者を募る紙ものやHPの見せ方。
人物をHPに掲載するなら、どう表現すれば人物がより魅力的にわかりやすく伝えられるか。
私は聴講生というか、みなさんのお話を聴いている存在です。
すばらしくよくでき
「婚活マエストロ」宮島未奈さんの新作を先に読みました!
永遠のモラトリアム男が主人公
『成瀬は天下を取りにいく』で各賞総なめ、2024年の本屋大賞もぶっちぎりで獲得した宮島未奈さん。この秋、新しい小説が世に出ます!それは成瀬ではない。新たなキャラクターが動き出すのです。
舞台は浜松。40代独身一人暮らし、大学時代に下宿したアパートにずっと住み続け、在宅Webライターで生計を立てている猪名川健人。
想像以上にパッとしない男、猪名川健人。
永遠のモラトリ
『ショートケーキは背中から』平野紗季子さんの世界の理解の方法
2024年8月29日、新潮社さんから平野紗季子さん『ショートケーキは背中から』が発売になりました🎉✨️わーぱちぱち👏
2014年に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)が発売されてから約10年。現在は文藝春秋から文庫版が出ています。
「ショートケーキ」を第2巻とすると、「アルデンテ」が第1巻に当たると思います。まずは第1巻をちょっと振り返ります。
「生まれた時からアルデンテ」
アルデンテ
『タラント』角田光代氏。思いを受け継いで自分の”使命”を生きること。
「タラント」とは「使命」という意味だそうです。角田光代さんが描くこの”使命”とはなんなのか。主人公みのりは回り道と停滞を繰り返します。祖父の人生が明らかになるにつれて、見えてくるもの。全てが見通せたときに私たち読者は主人公と共に一歩踏み出せるでしょう。
☆とうとう文庫が発売となりました!紙の本屋がある限り永遠に中公文庫棚に差すべき1冊、それが「タラント」です!(書店員向けに言いました😂)
『
夏葉社・島田潤一郎氏の瑞々しさの一端にふれる。
2009年夏葉社という出版社をひとりで立ち上げ、現在も美しい書籍を発刊されている島田潤一郎氏。
島田氏が「本を作ろう」と思い立った原動力が、島田氏と同年代のいとこが亡くなったことだそうです。
いとこのお父さんお母さん、島田氏から見た叔父叔母のことを少しでも支えたいという想いからでした。
『さよならのあとで』
島田氏が叔父叔母に手渡したかった詩があります。
イギリスの神学者ヘンリー・スコット・ホ
「書く仕事」を極めるために読んだ記事
江角悠子さんのこちらの有料記事を読みました。
江角さんは京都在住。
ご自身もライターの仕事をしながら、ライターやライターを目指す人々にむけてオンラインサロンの主宰や「京都ライター塾」を開講されています。
江角さんのことを知ったのはこのnoteです。
私は京都好きなので、おのずと京都のことを書いておられる方にたどり着いたようです。
日々のできごとから、仕事のことまで丹念な記事群を読んでいると、
「いなくなくならなくならないで」向坂くじら。身に覚えのある残酷さ。血の味がします。
「いなくなくならなくならないで」
向坂くじら 著。
2024年7月中旬、河出書房新社より発売予定。
大学生の主人公、時子には高校時代に突然姿を消した親友 朝日を心にずっと抱いて生きている。
ある時、時子の携帯が震える。相手は朝日。死んだと思っていた朝日からの電話だった。その日から奇妙な共同生活が始まる。
朝日は幽霊…なのか…??
朝日そのものだなと感じた一文だ。
時子と朝日の蜜月は長くは続
「あいにくあんたのためじゃない」ほんとそうよ。
柚木麻子さん「あいにくあんたのためじゃない」新潮社
2024年3月21日発売。
6つの短編はそれぞれ独立したお話。それぞれにラビリンスに迷い込んだようなめまいを感じるような仕掛けがある。6つのラビリンスは一つとして類似がない。手練手管で登場人物や読者を絡め取るが、なぜだか読後感はすがすがしい。
最初の一編「めんや 評論家おことわり」には勧善懲悪の面持ちがあり、すっきりした後味が残るお話。
「生殖記」朝井リョウ氏の新刊を先に読む。
朝井リョウ氏がこの秋、世に放つ新刊を読んだ。
私たちは「正欲」で七転八倒したではないか。
自分の見ているものだけが正義だと信じて生きてていいのか?正義の枠に当てはまらないものは排除していいのか?
戦後も悪の法律を正義だと振りかざして、いくつの悲しみを生んだのか。最近の判決でもわかるはずだ。
この世に生を受けてこのかた、何を見て生きてきたのかと。
忘れてるだろ?お前ら自分自身のことなんだぜ?
千種創一さん「砂丘律」。覚悟を決めて短歌を読む。
できればなんの注釈もなくこの本を手に取って欲しい。そして静かに読んで欲しい。夢の断片のような、かすめていった思考のような。美しくて儚い31文字の連なりを堪能して欲しいのです。
千種創一 1988年名古屋生。2005年頃、作歌開始。
2009年、三井修の授業「短歌創作論」の受講生らと「外大短歌会」創立。2010年、短歌同人誌「dagger」参加。2011年、韻文と散文の同人誌「ami.me」創刊
つまり賀茂川が目的の京都
桜の季節はどうしても京都に行きたくなる。私の休日に晴れる予報なら、カメラの充電器をぱんぱんにして阪急に飛び乗る。
京都がどえらい人なのはわかっているので、嵐山と東山、金閣寺銀閣寺周辺は外す。
私は左京区の上の方や北区を目的地に選ぶことが多い。前日にGoogleマップでよさそうなお寺や神社を探すのだ。駅から近いところがいいな…とは思うものの結局2万歩近く歩くので、雰囲気が良さそうなら問題なし。